二次創作小説(紙ほか)

Re: 東方奇妙譚 ( No.135 )
日時: 2017/11/26 22:07
名前: 彩都 (ID: as61U3WB)  

「さぁ、起こそう」
 自分はそう呟いて、手足を縛った物見遊山花咲を起こす。
「おい起きろって」
 自分はそう言って頬を叩いて目覚めさせる、すると簡単に起きた。
「あれっ? 此処は? って、周理輪廻! 覚悟!」
「もう止めとけって。お前は俺には勝てない。それじゃあさっさと『あの人』の事について話してもらおうか?」
「えっ? 『あの人』ですかぁ? 無理ですよぉ、禁句なのでぇ?」
「それは何故だ?」
 自分がそう言うと、物見遊山花咲が言う。
「だって、それを言ったら、私はミッションをクリアする事が出来ませんし? 私は叶えたい願いがあるので」
「でも、言って貰わないと、俺も困る。何で俺の家族が俺を殺害しようとしているんだ、とかさ?」
「さぁ? 私も詳しくは知りませんけどねぇ?」
 そう言う物見遊山花咲にイライラする自分、そして『スタンド』を発現させ、軽く頬を殴る。
「いったぁい」
「でしょうね、吐かないと殴り続けるが?」
「それでも吐きません!」
「そうか、それじゃあ殴り続ける!」
 自分がそう言って、『スタンド』で殴ろうとした時、物見遊山花咲が目を見開く。急にどうしたのか? 自分はそう思い、後ろに振り向く。すると背後に『白衣の男性』が立っていた。そして『白衣の男性』が自分に話しかける。
「やぁ、久し振り、輪廻……と言っても、分からないだろうな」
「はぁ? アンタは誰何だよ? ってか、久し振りって?」
 自分がそう言うと、『白衣の男性』は静かに言う。
「あぁ、そうか。私の事を知らないのか。私は『あの人』といえば分かるかな?」
『白衣の男性』の発言で、自分は一気に理解した。コイツが……コイツが自分を殺害しようとした奴! 自分はそう思いながら『白衣の男性』を睨む──