二次創作小説(紙ほか)

Re: 東方奇妙譚 ( No.143 )
日時: 2017/12/24 21:40
名前: 彩都 (ID: ET0e/DSO)  

『東方奇妙譚』 第二十五章 大いに『今』を楽しめば良い

『あの人』こと、自分の兄、周理外円との戦いが終了し、自分こと、周理輪廻は椅子に座って、痛みを耐えていた。実は医者、八意永院から、薬の効果が切れた、と報告を受けた。そして八意永院が言った言葉、それは『薬が切れたら、何倍ものの痛みで返って来る』との事。つまり、『知らない薬は飲まない方が良い』と言う事を知った瞬間である。
「……はぁ、大変だぜ」
 自分がそう言うと、自分の目の前に座る霊夢が言う。
「仕方無いじゃない。薬の影響なんだからさぁ?」
「いや、それは分かっている、分かっているんだけれどね……こんな状況で痛みに耐えるとか、ただの拷問じゃないか……」
「ただの薬の影響よ。すぐに収まるわ、今日の夜とか」
「うーん、時間が長すぎる……もっと俺は楽しみたいのに……」
 自分がそう言って、溜息を吐く。するととある人物の事を思い出す。
「あれっ? そういえば魔理亞は……?」
「さぁ? 私は知らないわよ? どうせどっかに行っているんじゃない?」
「そうかなぁ……? まぁ、いいけれど……」
 最初来る時は一緒だったが……一体何処へ行ったのか? 自分はそう思いながら、片手でジュースを飲む──まだ、体は痛い。もう一度八意永院の薬を飲んだら、今の倍以上も体は痛くなるのか? そんな事を静かに考えた──