二次創作小説(紙ほか)
- Re: 東方奇妙譚 ( No.146 )
- 日時: 2017/12/24 21:44
- 名前: 彩都 (ID: ET0e/DSO)
「え、えーと……きょ、今日の所は誠に有難う御座います……こんな一人の為だけにこんな宴会みたいなパーティなんてさぁ? ……だからさ、今日は『皆でパーティを楽しもう』、それが主役である俺は嬉しいからさ? ま、まぁ……とりあえず、楽しもう! 『今』を! 明日明後日未来の事なんて、明日明後日未来の自分に任せてさ! 『今』を、楽しもう!」
自分はそう言って、右手を上に上げる。すると、周りの皆も拍手や、喝采を放つ。え、えーと、これでいいのかなぁ……? 自分はそう思いながらマイクの電源を落とす。すると周りが暗くなり、外から蒼魔館の壁を壊す存在が居た。壊れた壁の近くに移動すると、其処には巨大なロボットが立っていた。
「え……えぇー!?」
まさかのロボット型の『スタンド』かぁ!? と思っていると、ロボットからにとりの声が聞こえた。
『おぉーい! 今から輪廻のお祝い花火を放つぞー! えぇい!!』
ロボットから何かを押す音が聞こえる。すると、ロボットの足元から花火が空中に飛ばされる音がする。そして空中で花火は爆発した。だが、外は真昼間なので、あまり花火の光は堪能出来なかった。
「わ、私の蒼魔館が……!!」
レミリィはそう言って、その場で固まって砂になる……壁が壊された事に相当ショックを受けているようだった。ていうか、あの咲夜でさえ、表情が固まって、顔が白く感じる。相当色々と『クる』ものがあるのだろうか? 自分はそう思いながら、壁が壊された事、花火の事で、その場で呆れ笑いをする──まぁ、それにしても、『今日』という日は面白いな、と思う。他にも、今日は色々な事があった。その一つ一つの出来事は忘れないと思う。……本当、『今日』という日は飽きないなぁ。自分はそんな事を思いながら、明るい虚空を見つめる──
本当、『今の今』迄、生きていて、良かったなぁ、と思う。何故ならこんなに個性的なメンバーに囲まれて、パーティをしているからだ。『今日』という一日は絶対に忘れる事が無いし、逆にこれからもっと記憶に刻まれる事だろう。その記憶、一つ一つを大事にして、これからを生きようと思う。『今』という時間は何れかけがえの無いモノとなるだろう、そして『今』の記憶を『未来の自分』は思い出して、『あぁ、懐かしいなぁ』と思うだろう。更に自分は『人間』だ、寿命がある。『死ぬ』事だって有るだろう。だから、『今』という時間を愛しく、愛し、そして忘れない様に生きなければ……自分はそう思いながら、『人生』という道を一歩、また一歩を進む──さぁ、これから自分はどんな『人生』を歩むのか? 段々と楽しくなりそうだ──
第二十五章 大いに『今』を楽しめば良い 完
最終章(第二十六章&エピローグ)へ続く──