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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 東方奇妙譚 ( No.149 )
- 日時: 2017/12/31 21:41
- 名前: 彩都 (ID: 1Fvr9aUF)
そして時間は過ぎ、自分が蒼魔館で歓迎会を受けてから、もう三ヶ月が経とうとしていた──
「ふぃー……今日も農作業が大変だなぁ……でも、食事をする為には動かないとダメなんだよなぁ……」
自分はそう言いながら目の前に生えた雑草を刈りながら、汗を拭う。案外農作業はキツい。特に腰を下げるのはキツい。この世の地獄にも感じれた。
「まぁ、仕方無いさ。少しでも野菜を狩って、売らないと」
そう言って、白衣姿の周理外円──基、兄貴──が言う。頭にはタオルで鉢巻をしていた。自分と兄貴はあの歓迎会で完全に和解し、一緒に畑を耕したりして、一緒に暮らしていた。そして自分は振り返って、腰をノックする。自分の背後にあったのは、自分と兄貴の『一軒家』だった。あの後、レミリィに事情を話すと、一軒家をまるまるくれたのだ。勿論博来神社の近くに建てやがった。一軒家を建ててくれたレミリィに対し、自分と兄貴は喜んだが、流石に霊夢の神社の隣はなぁ、という心境だったのは言う迄もない。因みに一軒家は軽く十坪程度の大きさで、案外こじんまりとしていた。
「はぁ……農作業がこんなにも大変だとは……思ってもいなかったぜ──」
自分がそう言うと、ハハハ、と笑いながら兄貴が言う。
「まぁな? 確かに農作業は大変だ、だけれど、その農作業の行動一つ一つが明日の農作業に繋がるんだ、頑張らないとなぁ?」
確かにそうだけどさぁ……? 自分はそう思いながらその場で溜息を吐く。草を狩った後は何をするんだっけ? 自分は頭を垂れながら、軍手の上から頬を掻いた──
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