二次創作小説(紙ほか)

Re: 東方奇妙譚 ( No.29 )
日時: 2017/04/16 22:39
名前: 彩都 (ID: ???)  

「ちょっと無視しないでよ?」
「いや、別に無視した訳じゃあ……」
 霊夢が怒った様子で自分に言う、自分は弁解の言葉を捜そうと必死に考える、すると二人の中を割って、魔理亞が割烹着姿で現れる。何だろう、結構可愛いな、割烹着姿。と、自分がそう思っていると、魔理亞が自分の名を呼んだ。
「おい、輪廻?」
「ふぇっ!? い、一体何なんだ?」
「お前、私の話聞いていなかったろ、これでオトギリソウを使った薬草の完成だ、後は傷口に塗り漬けるだけだぜ」
 魔理亞の話を聞いて、自分は納得した、そして自分は急いで服を脱ぎ、上半身裸になり、左手の包帯を取り、薬草を左の二の腕に塗りつける、びりりっ、と痛みが走る、今は痛いだけでじきに痛みと共に傷は引くんだ、今は我慢だ、自分はそう思い続けながら塗り続け、霊夢に左の二の腕を包帯やガーゼで包んでもらう、これで数日後には治るだろう──そう思った時だった、不意に謎の声が聞こえ、自分は振り向いた。
「あっ! 見付けた! てめぇ、こんな所に居たのか!」
 謎の声はそう言って、霊夢、魔理亞を縛り上げた、その時、魔理亞が不思議な事を言った。
「なっ!? 何で『何も見えないのに縛られている』んだ!?」
 魔理亞の言葉を聞いて、自分は魔理亞、霊夢を見る、何を言っているんだ? 『霊夢も魔理亞も縄で縛られている』じゃないか! なのに『見えないのに縛られている』!? な、何を言っているんだ? 自分はそう思いながら、謎の声の人物を見つめる──