二次創作小説(紙ほか)

Re: 東方奇妙譚 ( No.53 )
日時: 2017/05/28 23:15
名前: 彩都 (ID: sjVsaouH)  

「失礼します、お嬢様。今日は面白い存在を見付けたので、紹介しに来ました」
 咲夜が戸の前でそう言うと、『そうか……では入ってくれ』と言われる、遂にレミリィ・スカーレットと出会うのか……心臓がバクバクと鼓動する、相当ドキドキしている様だ、自分は深呼吸をして、ドキドキしている心臓を落ち着かせる──そして咲夜が戸を開けて、自分と魔理亞を室内へと案内する──
 部屋の中は『壮大』、『巨大』、『広大』だった、一室にしては相当広い。多分霊夢の神社もすっぽり入ってしまうかと思った程だ、そして真ん中に居座る蒼きドレスの少女──レミリィ・スカーレットの妹かな? と思ったが、咲夜が驚愕の言葉を述べた。
「彼が──いえ、私の隣に居る少年、周理輪廻と言うのですが──『面白い』存在です、レミリィお嬢様」
「!? えぇ!? このちっこいのが!? レミリィ・スカーレット!? 嘘だろ!? もっとこう……城の主なんだから、もっと大きいと思ってた……」
 自分がそう言うと、魔理亞、咲夜が口を押さえていた、すると椅子に座っていた青いドレスの少女──レミリィ・スカーレットだ──は立ち上がって、自分に言う。
「ほう……私を誰だと思っていて?」
「えっ? いや、レミリィ・スカーレットだろう? 自分はまず、君を知らないんだもん、驚愕するのは仕方無いさ。だって『幻想行き』された存在だし……」
 自分がそう言うと、レミリィ・スカーレットは顔を驚愕させ、口の端を歪ませて、椅子に座りなおす、一体何なんだ……自分はそう思いながら頭を下げる咲夜を見た──