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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 東方奇妙譚 ( No.6 )
- 日時: 2017/02/19 23:25
- 名前: 彩都 (ID: lBubOowT)
「!?」
あまりの光に自分は右手で光を遮る、左手はまだ痛みが走るので、賽銭箱に置いている、その時だった、魔理亞が放った光が急に自分の『目の前で屈折し、左手の方へと向かった』のだ。それは自分の隠れていない左目で確認出来た、そして自分が座っている賽銭箱の半分が光によって削られていった。
「あぁー! 少し反れちまったぁ! こりゃ霊夢に叱られるぜ!」
「んー? 何なの魔理亞ぁ……って、アンタぁ!?」
霊夢はそう言って魔理亞を追いかける、何で右手の光が左手の方に向かったのか? それは自分には分からないが、何だか少し恐怖を覚えたのは確かだった──
「あら? 外の人間かしら?」
そう言って自分の目の前に紫色の道士服にドアノブカバーみたいな帽子を被った女性と狐の様な尻尾を大量に持つ、青色の道士服にネコ耳みたいな帽子の女性に尻尾が二本生えた幼女が現れた、彼女達は何だか高貴なイメージを自分は持った。
「アンタは?」
「私の名前は八雲灯(やくも あかり)、彼女は八雲凛(やくも りん)、この小さいのは張(チャン)と申します、凛の式神であり、凛は私の式神です」
「灯に凛に張、ね」
「それでは貴方は?」
「あぁ、自分か。自分の名前は周理輪廻だ、元々外の世界の人間なんだが、何時の間にかこの『幻想卿』に来ていた身だ。急いで記憶を取り戻したいんだ、実は記憶喪失でな」
「成程、放浪者では無い、と?」
「そうだ。アンタは一体何者なんだ?」
自分が灯にそう言うと灯は静かに告げる。
「私は『幻想卿』の管理人──賢者とでも言いましょうか──八雲灯よ、覚えていてね? 周理さん?」
ぞくり、と厭な『何か』が背中を走る、それはまるで恐怖や畏怖と言った『何か』に良く似ていた。自分はその場から動けずに灯を見つめていた──
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