二次創作小説(紙ほか)

Re: 東方奇妙譚 ( No.70 )
日時: 2017/06/25 22:29
名前: 彩都 (ID: ???)  

「名前」
「多重理論理楼(たじゅうり ろんりろう)」
「年齢」
「女性の年齢は聞くな、と教えられてぷぎゃっ!」
 自分が起き上がって、少女こと、多重理論理楼の話を聞く。年齢を聞いた時に腹が立ったので、チョップして、もう一度聞く。
「年齢は?」
「……1、4歳……」
「若いのに、『あの人』についているのか?」
「うん」
 うーん? 自分の中で『あの人』の事を考えてみるが、年齢はバラバラなんだな、と思う。じゃあ無差別にって事?
「成程、分かった。それでは『スタンド』能力を教えてくれ」
「能力ぅ? そんなの簡単だ」
 そう言って多重理論理楼は『スタンド』を出して、紹介する。
「こいつの能力は『作った空間に触れた相手を閉じ込める』能力だよ、案外『スタンド』として、気付き難いし、能力を発動して、アンタの下にもうセットしていた」
 多重理論理楼の話を聞いて、自分は『凄い奴だ』と考える。
「成程なぁ、それでは、今から質問をする。お前はこれからどうしたい? 俺達に逆に殺害されるか、『あの人』の元に戻るか?」
「そんなの後者に決まっているじゃない、そして服も返してね?」
 遠目でプランドールに言う多重理論理楼、イライラした表情でプランドールは叫ぶ。
「はいはい!」
 プランドールは魔法で服を再生していって、多重理論理楼に帰す、すると多重理論理楼は縄を解くや否や、すぐさま服を着始め、服を着用する。
「ふむ、これで完璧! それにしても周理輪廻、アンタは強い存在に囲まれているわね、此処にいたら、安心なんじゃない? それじゃあ外の世界で会いましょう!?」
 そう言って多重理論理楼は自分の目の前から消える、そういえば『幻想卿』は『一度入ったら出られない』んじゃあ? では、『今迄自分が戦った『スタンド』つかいはどうなった』のだろうか? そんなの、自分が考える意味は無いか、そう考えて、自分は椅子に座って、一段落入れる……流石に多重理論理楼の能力は恐かった、そう思いながら自分は深呼吸を繰り返す──

 第十一章 閑静な箱庭製作者 完

 第十二章に続く……