二次創作小説(紙ほか)

Re: 東方奇妙譚 ( No.74 )
日時: 2017/07/16 21:35
名前: 彩都 (ID: SsbgW4eU)  

「…………」
「…………」
 正座して頭を垂れる椎名甘楽を見つめる自分。そして椎名甘楽に言う。
「さぁ、どうする? このまま死ぬか、『あの人』の世界に戻るか?」
「さぁな? 私はもう『あの人』の世界には戻れないよ」
 突然意味が不明な事を言う椎名甘楽に不思議がる自分。自分は椎名甘楽に聞く。
「お、おい……それはどういう事だ?」
「どういう事も何も……私は『あの人』の能力でこの世界に来ただけだ、帰り方等知らん」
「は、はぁ……? どういう事だよ……『あの人』は一体何者なんだよ!?」
 自分は大声を荒げて椎名甘楽の方を揺らすが何も答えない、そして椎名甘楽は立ち上がって、自分に言う。
「そうだなぁ……一つだけ言える事としたら……『『あの人』は私達と同じ『スタンド』使い』だって所かな? それじゃあ私は元の世界に帰る為に努力するよ」
「はぁ!? 『あの人』が『スタンド』使いだと!? おい! どういう事だ!? もう少し詳しく説明しやがれ! おい!」
 自分は何度も怒鳴るが、椎名甘楽は答えずに自分の前を去る──そして魔理亞がレミリィに言う。
「あ、あの……私達はもう帰る、今日の所はありがとよ」
「良いわよ別に……だけど、ピチュリーの本は出来るだけ返してあげなさい」
「えぇ……面倒だ」
 魔理亞はそう言って、頭を掻く。そして自分と魔理亞は蒼魔館を出た──これで俺の蒼魔館との戦いは終わった……さぁ、次は魔理亞の家で寝るだけか……ん? 女の子の家に寝るって何だかドキドキしないか? 霊夢の時よりドキドキする……自分はそう思いながら深呼吸を繰り返す──

 第十二章 姿見鏡 完

 第十三章に続く──