二次創作小説(紙ほか)

Re: 東方奇妙譚 ( No.75 )
日時: 2017/07/23 22:07
名前: 彩都 (ID: ???)  

『東方奇妙譚』 第十三章 深夜の戦い

 自分こと周理輪廻は寝る為に魔理亞の自宅へと向かっていた。それも歩いて。
「なぁ、何処に有るんだぁ?」
「何処にって……後少しだよ」
「後少しって……?」
 自分は魔理亞にそう言って、溜息を吐く。中々に長い道を歩いている、すると箒に乗った魔理亞が急に立ち止まる。
「さぁ、着いたぜ」
 着いた……? そう思い自分は顔を上げる、すると其処には巨大な森が存在していた。えっ? 森じゃないか、森の中に魔理亞は住んでいるのか……? と思い、魔理亞に問う。
「え、えっと……魔理亞? 君は森の中に住んでいるのかい?」
「ん? そうだぜ。そしてお前にはこれを」
 魔理亞はそう言って、自分にマスクを渡す、何故マスクを?
「その表情は『何故マスクを俺に渡すのか?』ってのを考えているな?」
 図星、そのまま過ぎて、無言になる自分。すると魔理亞は静かに答え始める。
「……此処は『魔障の森』と言ってな。一般人が入ると喘息で死ぬんだ。それをしない為にお前にはマスクを渡しておく。まぁ、私は慣れたからいいけれど」
「成程……」
 自分はそう呟いてマスクをする、そして空を見る。空はもう夜更けだった。とりあえず、魔理亞の家に着いたら晩御飯、その次に寝よう、そう思いながら自分は『魔障の森』に入る魔理亞の後を着いて行く……