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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 東方奇妙譚 ( No.85 )
- 日時: 2017/07/30 21:48
- 名前: 彩都 (ID: ???)
「てめぇ! 霊夢をこんな事にしやがって! 序でに輪廻も!」
「序では止めてぇ!」
魔理亞の言葉にツッコミを入れる自分、全く、油断も隙もない小娘だ。
「いっ、痛い! 痛い痛い! 止めて! 御願いします!」
「無理だ! だったら二人を元に戻しやがれ!」
魔理亞が何度も何度も杜若緑青の顔面を殴る、すると杜若緑青は反抗する力を失った。どうやら気絶したようだ。
その時だった、自分と霊夢の体が元に戻った、更に『スタンド』の右手も輪切り状から元の腕に戻る。
「あっ戻った」
「本当」
自分と霊夢は体を動かして不調が無いかを確認し、杜若緑青を縛り上げて、冷水を頭にかける。
「冷たぁ!」
「だろうな、とりあえず、単刀直入に言う、『あの人』とは何者だ?」
「……縛り上げておいてそれか?」
杜若緑青は自分の状況を察し、自分を睨む。
「別に良いぜ? お前を血祭りに上げる、『スタンド』で」
「わ、分かった、『あの人』は……」
ドクン、と心臓が高鳴る、遂に正体が分かる、『あの人』の! そう思いながら高鳴る心臓を落ち着かせる為に深呼吸をする。
「僕にも分からない、というより僕は『あの人』の声しか聞いた事しかない」
「…………」
期待して損した、自分は静かに縛りを解き、杜若緑青に言う。
「もういいよ、分かった。お前、このまま『あの人』の元に戻れ」
「それは無理だ、まず周理輪廻、貴様を倒さないと」
「今、俺はイライラしている、最悪お前を永遠の眠りにさせかねない」
「あっ……そ、それなら帰ろうかなぁ……?」
そう言って杜若緑青は自分の前から消える、何で『あの人』の情報を持っていないんだよ! 自分はそう思いながら足元の石ころを思いっきり蹴った──
第十四章 魔理亞VS『スタンド』使い 完
第十五章に続く──
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