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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 東方奇妙譚 ( No.91 )
- 日時: 2017/08/27 21:35
- 名前: 彩都 (ID: ET0e/DSO)
『東方奇妙譚』 第十六章 伸縮自在な戦い
「あぁ、あぁ、どうしようどうしよう? 服を洗わないといけないし、縫わないといけない。ああ、大変だ」
自分こと、周理輪廻はそう呟いて、誰もいない博礼神社で一人、洗濯板に自分の服を押し付けて赤い血糊を服から剥がそうとする。霊夢、魔理亞から服を貸してもらったが、二人共女性用の服しか持っていないので、流石に女装は厭だ、と思って服を自分で洗っている。
「はぁ、面倒だ……何でこんな事になったのか? いや、完全に自分が悪いんですけどね? あぁ、そう簡単に引き受けるんじゃなかった。服を着替えてからすれば良かった。生憎この服一つだけの一張羅なのだ。完全にしくじったわ」
小言を呟きながら自分は必死に手を動かす。すると博礼神社に一人の少女が現れる。自分は手を止め、一応男性でも着れそうな女性用の黒いジャンパーを羽織って少女の前に現れる。
「やぁ、お嬢さんこんにちわ。どうしたんだいこんな寂れた神社に来て? あぁ、博礼の巫女は今は留守だ」
「そんなの知っているわ。私は貴方を倒しに来たの、周理輪廻?」
「……『あの人』の差し金かな?」
自分はそう呟いて『スタンド』を発現させる。すると少女は鼻で笑って言い返す。
「はぁ? 何を言っているのかしら? 私は『願って貴方を倒しに来た』のよ。だからすぐにお陀仏になって?」
そう言って少女は爪を伸ばし、自分の左手の甲を貫かせる。へっ? 今、『スタンド』攻撃が起きたか? いや、『スタンド』自体見えなかった……! 自分はそう思いながら少女から間を取る──
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