二次創作小説(紙ほか)
- Re: 星船は行く。自由の為に。 ( No.15 )
- 日時: 2017/04/06 02:28
- 名前: ミソラ (ID: hVaFVRO5)
【長編】星船は行く。自由の為に。【カエデ編】
第1章・出会い、冒険の始まりを告げる星(パワースター)
………
星船は行く。
宇宙の彼方の、未知に出逢う為に。
自由を手にする為に。
過去と呪縛から逃げる為に。
これは、自分から逃げ続けた男の子の物語ー
………
僕の親は僕が幼い頃に病気で死んでしまって、今はおじいちゃんとおばあちゃんに育てられて居ます。
おじいちゃんは時空と時を操る神様です。
お父さんも、本当はおじいちゃんから神の位を受け継ぐ筈でしたが死んでしまったのでその権利は僕に回ってきました。
「カエデ。おまえは私の位を受け継ぎ神となるのだ。」
「はい。」
そのせいか、僕はずっとずっと厳しく神としての知識を身に付けさせられたり、修行させられました。
僕はそれが嫌で、神になることを嫌いました。
そして、身分を隠す為に着せられた質素な服のせいで学校では虐められました。
そんなある日、いじめっ子から逃げる為におじいちゃんから逃げる為に見つけた遠回りの道を歩いていると、キラキラ光る星を見つけました。
僕は好奇心からそれに触れてみると、星は僕を乗せて空高く飛んで、宙に浮いている船の様な形をした物の所へと僕を運びました。
そこには、紫色をした星型の生物と小さな色々な色の星型の生物がいました。
そいつは、僕に話しかけてきてこう言いました。
「やぁ、初めまして。お前さんがこの『パワースター』を取り戻してくれたのかい?」
「えっ、あ、まぁ…」
「本当にありがとうございます!」
「あ、うん…」
その星型の生物たちは、『パワースター』とやらを取り戻してくれた英雄として僕のことを見ました。
そうして、紫色をした星型生物ーもといルーパさんが、僕にこう言いました。
「お前さんに、この船の船長になって貰いたい。」
「はぁ!?」
なんと、ルーパさんは僕にこの船の船長になってくれ、と言ったのだ。
最初は戸惑いました。でも、よくよく考えれば、これはおじいちゃんと地獄の学校から逃げられるチャンスだと僕は思いました。
勿論、僕の答えはイエス。
自由と、呪縛からの解放を。
こうして、僕達の宇宙の旅は始まりを告げたのだった。