二次創作小説(紙ほか)
- Re: 東方創破録 ( No.4 )
- 日時: 2017/05/06 23:11
- 名前: 孤独人 ◆ynfKNAqpLQ (ID: gpqWiMbZ)
翔「それにしても、能力の会得かぁ・・・」
特殊な能力と無縁だった俺からすれば、ここから先は未知の領域だ。
果たして、どんな厳しい修行が待っているのか・・・
翔「能力って、どうやったら使えるようになるんだ?」
霊夢「・・・さっき、妖怪の話をしたの、覚えてる?」
翔「ああ」
霊夢「その妖怪を、自分の中に取り込むの」
翔「・・・は?」
霊夢「私達人間も、あの妖怪達も、無条件で能力を使えている訳じゃないのよ」
翔「どういうことだ?」
霊夢「能力を使うには、人間は妖怪、妖怪は人間、能力の強さに見合った者を
自分の中に取り込まなくてはいけないの」
翔「そうすれば、能力が使えるのか?」
霊夢「ええ、そうよ。でも、当然デメリットもあるわ」
翔「デメリット・・・?」
霊夢「取り込みに失敗したり、取り込んだ者の封印が解けたりすると
妖怪の場合は自我を失い、人間の場合は・・・」
翔「人間の場合は・・・?」
霊夢「・・・消滅してしまう」
翔「・・・消滅、か」
霊夢「怖い?」
翔「そうだな・・・。でも、一度やると決めたんだ。引きはしないさ」
霊夢「さすが、龍神様に選ばれただけはあるわね」
翔「龍神様?」
霊夢「貴方に取り込んでもらう妖怪・・・いえ、神よ」
翔「神!?」
霊夢「そうよ。龍神様はもう近くまで来てる、貴方が幻想入りしたとわかったから」
翔「そうか・・・」
霊夢「待ってて、今呼び出すか・・・」
そう言った瞬間、霊夢の形相が変わった。
霊夢「伏せてっ!」
翔「っ!?」
叫び虚しく、紅い光が翔の胸を貫いた。
翔「がはっ・・・」
霊夢「翔!」
???「ふふ、そうはいかないわよ」
霊夢「・・・誰っ!」
霊夢がそう言うと、草むらの中から人が出てきた。
紫髪の魔女の姿をした少女だ。
今の俺にはそれ以上のことはわからない。
霊夢「パチュリー・・・!」
パチュリー「これで救世主はいなくなった、もうあなた達は終わりよ」
霊夢「・・・翔!?。返事をして!翔!」
翔「ぐっ・・・すまね・・・やられ・・・」
霊夢「・・・し、翔?」
翔「・・・」
霊夢「翔・・・!」
パチュリー「どうやら死んだようね」
霊夢「パチュリー・・・!!!」
パチュリー「あらやだ、そんなに怒っちゃって。でも無駄よ、貴女じゃ今の私には勝てない」
霊夢「私だけじゃない。龍神様も・・・」
パチュリー「龍神っていうのはこの子のことかしら?」
パチュリーの手にはキラキラ光る宝玉のようなものがあった。
霊夢「り、龍神様・・・!?」
パチュリー「ここら辺をウロウロしてたんで捕獲させてもらったわ。これで頼みの綱は切れたわね」
霊夢「・・・」
パチュリー「ちょうどいいわ、貴女もここで消してあげる」
霊夢「・・・くっ」
龍神を封印され、打つ手なしの霊夢。
このまま何もできず終わるのだろうか・・・。
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