二次創作小説(紙ほか)

Re: 東方創破録 ( No.6 )
日時: 2017/07/11 20:06
名前: 孤独人 ◆ynfKNAqpLQ (ID: YQou4sy7)

〜博麗神社にて〜

霊夢「・・・ちっ」

翔が倒れてから、怒りのあまりパチュリーに勝負を挑んだものの結果は惨敗。
異変の影響なのか、パチュリーの魔力は普段の倍以上になっているようで、
普段はあまり使えないような上級魔法を次々に放ってくる。
対してこちらは、異変発生当時から神社を守ることに必死であまり休めておらず、全力が出せない状態。
勝負の結果は決まっていた。

パチュリー「ふふ、無様ね霊夢。いつもの威勢はどうしたの?」

霊夢「うるさい・・・!」

パチュリー「まぁ、いいわ。敗者には消えて貰いましょう」

霊夢「・・・!」

パチュリーが懐からスペルカードを取り出し、詠唱をはじめた。
なんとか逃げようとするが、身体の自由が効かない。ここで終わりなの
か・・・?

パチュリー「さようなら。日符【ロイヤルフレ・・・」

「ちょっとまてよ」

諦めて目を閉じたその時、聞こえるはずのない声が聞こえた。

霊夢「まさか・・・」

恐る恐る後ろに振り返ると、そこには・・・

翔「復活ですよ、っと」

霊夢「翔!?」

そこには、さっき胸を貫かれて死んだはずの翔が立っていた。

パチュリー「あ、ありえない・・・」

この理解不能の事態に、パチュリーも動揺を隠せないらしかった。

パチュリー「あ、貴方は確かにあの時、死・・・」

翔「救ってくれたのさ。龍神様と【フラン】がな」

パチュリー「フラン・・・?ま、まさか【光】の・・・!?」

翔「そういう事だ。この場は引いてもらうぜ」

動揺するパチュリーを差し置いて、翔はそう言った。
しかしパチュリーは翔の言葉を無視して、霊夢への攻撃を続けようとした。

パチュリー「どうやって生き返ったかは知らないけど、所詮は人間!ここで霊夢は殺らせてもらうわ!日符【ロイヤルフ・・・」

パチュリーは詠唱の続きを唱えようとした・・・が。

翔「バカな奴だ。【破壊】」

翔がその言葉を口にした瞬間、パチュリーの持っていたスペルカードがすべて粉々になった。

パチュリー「な・・・!」

翔「誰がただの人間だって?」

嘲笑うかのような口調でそう言ったあと・・・

翔「【創造】」

翔がそう言うと、今度は粉々になったパチュリーのスペルカードが翔の手に現れた。

パチュリー「わ、私のスペルカードが・・・!」

翔「俺には二つの能力がある。龍神が持つ《創造を司る程度の能力》とフランが持つ《ありとあらゆるものを破壊する程度の能力》」

パチュリー「そんなの、勝てる訳ないじゃない・・・!」

翔「だから言ったろ?この場は引けって」

パチュリー「くっ」

翔「霊夢を傷付けたのと、忠告を聞かなかった罰だ。【創造】」

翔の手に新たなスペルカードが現れた。

翔「吹き飛べ!風符【風神の団扇】」

スペルカードを詠唱すると、辺りに猛烈な風が発生した。

翔「家に帰りな。魔法使いさんよ」

パチュリー「きゃぁぁぁぁあ・・・」

風に巻き込まれたパチュリーは、そのまま遠くへ飛ばされた。
翔は霊夢の方に向き直り・・・

翔「立てるか?霊夢」

手を差し出した。霊夢はその手を掴んで立ち上がった。

霊夢「ええ、ありがとう。疲れたでしょう?お茶にでもしましょうか」

翔「そうだな」

今までの騒乱がなかったかのように、二人は笑いながら神社へ向かった。

??「許さない・・・」

草むらにも誰かがいたようだ。この子は一体・・・?



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