二次創作小説(紙ほか)

Re: 東方異聞録♯TH 【オリキャラ募集中】 ( No.10 )
日時: 2017/06/30 20:13
名前: ミヅキ (ID: RSw5RuTO)

インターミッションその1 なくはないです。


ある雑木林に、一人の白髪の男が歩いていた。

「こ、ここは・・・・・一体・・・・」

あるけどあるけど木、木、木。
そして見上げると天高くに陽がさしている。

「僕は一体、どこを歩いているんだ!?」

白い髪の男は叫ぶ。
しかし悲しいかな、動物の鳴き声が聞こえるだけで、現状は変わらない。

「クッ・・・・僕はこんなことをしてる場合じゃ・・・・」
「ねえあなた、何してるの?」

唐突に頭上から声が聞こえた。







「すまない、助かったよ」

白髪の男は、金髪で碧眼の少女に頭を下げた。

「いいのよ、あそこはすぐ迷いやすいから。」

金髪の女性は微笑みながら彼に案内する。
金髪の人形を連れている彼女は、一体何者なんだろう・・・・
と白髪の男は考えていた。

「ホラ、あそこ、里が見えるでしょ。」

金髪の女性が指をさす先には、集落が見えた。

「ありがとう・・・・えっと・・・・」
「アリスよ、アリス・マーガトロイド。」
「アリス、ありがとう。僕はルフレ、軍師だよ。」

ルフレはアリスに頭を下げて、握手を求めた。

「アナタ・・・・人間じゃないわね、何者?」

アリスはルフレに問いかける。

「ああ、僕はミラージュ。・・・・・アレ、もしかして君・・・・僕が見えてる・・・・?」
「ええ。」

ルフレは目を白黒させていた。
アリスも何かを悟ったような顔をしていた。
しばしの沈黙・・・・・


「あ、もしかして・・・・幽霊?」
「あ、僕ミラージュです。」

「アレ、ミラージュって昨日霊夢から聞いたけど、まさか、林にある大きな入口から入ってきたとか言わないわよね・・・?」
「すみません、そのまさかです。」

「ていうか、なんで私、あなたが見えてるの・・・・・?」
「あ、いや・・・・僕らが見えるってことは、アリス・・・・君、多分、これから危険な目に合うと思う・・・・」



「すみません、責任とらせてください!」
「やめてよ!男が女に責任を取るってセリフがもうアレだわ!!」

しばらく沈黙した後、ルフレが土下座をし、アリスが発狂する。

「じ、実は、僕に関わった人間はもれなく悪いミラージュに○○○(自主規制)されたり○○○(自主規制)されたり」
「なんでそういうこというのよアンタ、バカでしょ!?空気読みなさいよ!私の平和な日常が!この前異変で大変だったのに!どうしてくれるのよ!!!」

「あ、じゃあ、僕のミラージュマスターになってください」





「は?(威圧)」

ルフレの言葉にアリスは激怒した。

「スミマセン、忘れてください・・・・その代わり、僕がアリスを守るよ」

ルフレはキリッとした顔で言った。

「刺すわよ」

アリスは槍を持った上海人形をルフレにけしかけようとしていた。

「スミマセン・・・・」

ルフレは表情をそのままに、涙を流した。





「一生出会わずにこの異変が収まると思ったのに・・・・」
「スミマセン・・・・」
「謝ったってミラージュが見えてるって事実からは逃れられないのよ・・・・」

アリスもルフレも肩を落としていた。


「とりあえず、僕のマスターになってくれれば、強くなれるよアリス!」
「私が求めてるものは平和よ、なんでアンタのマスターにならなきゃいけないのよ!戦局を変えられたいか!?」
「ぼ、僕の台詞が・・・・」


アリスが自分の家を見つけて立ち止まる。


「・・・・ハア・・・・、で、どうやってマスターになれるの?」

ルフレも立ち止まる。

「え?」
「見えてるってことは、私も素質があるんでしょ。とりあえず、なってからそのあとのことは考えるわ。」

「あ、アリス・・・・」
「ただし、私が危険な目にあったら、守りなさいよね!」

その言葉を聞いて、ルフレは嬉しそうにした








が、その直後表情が凍り付いて





「でも、このお話、インターミッションだからアリスと僕は多分ここで出番終了」
「これがこの話のオチってわけかァァァァァァーッ!!?」


解説:ルフレは幻想郷ではミラージュが実体化できていることを知らない。