二次創作小説(紙ほか)
- Re: 東方異聞録♯TH 【オリキャラ募集中】 ( No.64 )
- 日時: 2017/07/15 00:15
- 名前: ミヅキ (ID: RSw5RuTO)
第七章 トウキョウの英雄たち
第29話 未来から来たミラージュ
「・・・・・ここは・・・・」
「レイム!よかった・・・・」
「気がついたようね、霊夢。」
霊夢が目を覚ますと、ベッドの上だった。
ベッドの脇で、レミリアとカムイが看ていた。
「レミリア・・・・アンタが助けてくれたの?」
レミリアは首を振る。
「ついていらっしゃい、他のみんなも待ってるわ。」
レミリアは椅子から立ち上がり、部屋を出た。
「・・・・・。」
霊夢とカムイはある大部屋に入った。
そこには、仲間と見覚えのないミラージュが待っていた。
「レイムさん、よかった・・・・無事で。」
マルスが霊夢に近づき、握手をする。
「カムイさんも。」
「マルス・・・・いや、英雄王を騙るミラージュ・・・・お前の目的はなんだ?」
突然、マリクが武器を構えてマルスを睨む。
部屋にいる一同・・・・紫とマルスと共にいたミラージュや冷也と輪廻以外は動揺してマリクを見た。
「ど、どういうこと、マリク?」
エレンがマリクに尋ねる。
「マルスは、かつての僕の親友だ・・・・彼は、イツキと共に戦い、その魂は消滅した。もう存在しない!」
マリクは強く吐き捨てるように叫ぶ。
「何者だお前は・・・・マルスの名を騙るということは、相応の覚悟があるのだな!?」
「・・・・・騙るつもりはありませんでしたが、このような顔では、皆相手にしてもらえないだろうと思いまして。」
マルスは突然声が変わり、仮面を外した。
「・・・・!!その顔・・・・」
カムイは驚く。
マルスは、人間の少女のような顔だった。
「改めて自己紹介させていただきます。
私は、壊れた未来の幻想郷から来たミラージュ・・・・ルキナです。」
- Re: 東方異聞録♯TH 【オリキャラ募集中】 ( No.65 )
- 日時: 2017/07/15 18:54
- 名前: ミヅキ (ID: RSw5RuTO)
第30話 壊れた未来
「壊れた幻想郷・・・・!?」
一同はざわつく。
「はい。・・・・未来の幻想郷は、レイムさんたちが敗北し、ギムレーがレイムさんを討ち、幻想郷の空にヒビが入りました。
そして、生き残った未来のユカリさんは言いました。
「過去に戻り、霊夢とカムイの手助けをして、絶望の未来を塗り替えてほしい」・・・・と。」
霊夢とカムイは息をのむ。
ルキナは、全員の表情を確認しながら続けた。
「そこで私は、過去に戻るための儀式を行い、数名のミラージュと共に、未来からやって参りました。」
「数名のミラージュ?」
ルキナの言葉に疑問を口に出す天子。
「はい、フレデリクさん、リズさんをはじめとする、
レイさん、ルフレさん、エフラムさん、エイリークさん、リンディスさん、ジョルジュさんと共に
私たちは未来から過去へ時を渡りました。」
ルキナは両手を合わせて握りしめる。
「しかし、何者かの干渉により、未来から来たミラージュたちはバラバラになってしまいました。
そして、降り立つ場所、時間がめちゃくちゃになり、しかも記憶も失ってしまいました。」
「なるほどね。」
「私だけはなんとか記憶があったので、未来から来たミラージュたちを探し出し、今に至るというわけです。」
ルキナは話し終わった。
「先ほど、マルスを騙るつもりはなかったといっていたが、なぜ仮面を?」
マリクはまだ納得できていないという様子でルキナに尋ねる。
「はい、実は、邪竜ギムレーと対峙した時に、顔を割れてしまって、
姿と名前を騙っていたのです。」
「ギムレーと直接戦ったことがあるの!?」
カムイは身を乗り出して聞く。
ルキナは静かに語りだした。
それは遠くない未来の話・・・・
「カムイ・・・!お願い返事を・・・・!!」
霊夢は、空を覆う巨大なヘビ、邪竜ギムレーに向かって叫んだ。
「カムイさん・・・そんな・・・・!!」
ルキナは拳を血がにじむくらいに握りしめる。
「アハハ・・・・やっと、やっと完全になれた!アハハハハハ、アハハハハハハハッ!!」
「レイムさん、逃げてください!!」
ルキナは、肩から血を流して霊夢とカムイを前に立っていた。
邪竜ギムレーがルキナたちを見下ろして笑う。
「愚かな小娘・・・・そのまま怯えて逃げる方が賢明だよ?」
「黙れッ!!皆さんをよくも・・・・!!」
「じゃあ今ここで殺してやる!!」
ギムレーは尻尾をルキナに向かって勢いよく打ち出した。
バチィン!
ドガッ
「きゃああっ!!」
ルキナは吹き飛ばされ、地面を滑った。
「ま、まだ・・・・負けていないッ!!」
ルキナは、剣を地面に突き立て、よろよろと立ち上がった。
「カムイさん・・・ごめんなさい・・・・!!」
ルキナは剣を鞘から出した。
神剣ファルシオンの刀身が輝く。
「いきますッ!!」
ルキナは剣を以ってギムレーに突撃し、力強く斬った。
「忌まわしい・・・・ファルシオンか!!」
ギムレーは怯んだが、黒い炎をルキナに向かって吐いた。
ルキナはそれを避け、ギムレーの顔を斬りつけた。
「イギャアアアアアアァァァッ!!」
ギムレーは断末魔を上げた。
「クソッ、引きちぎってやる!!」
ギムレーはルキナに向かって巨大な腕で振り下ろした。
「しまっ・・・!!」
「ルキナッ!!」
霊夢はルキナを突き飛ばした。
「レイ・・・・!?」
霊夢はルキナの代わりに、ギムレーの爪に引き裂かれた。
「あ・・・・がっ・・・・!!」
「レイムさん!!」
霊夢は吹き飛ばされ、うつぶせに倒れる。
倒れた霊夢の周りに血だまりができた。
「レイムさん!レイムさん!!」
ルキナは霊夢を抱き起した。
「レイムさ・・・・そんな・・・・・!!」
霊夢は弱弱しくルキナの頬に手を振れた。
「アンタだけでも・・・・逃げ・・・・」
そして、霊夢はだらんと腕を落とし、事切れた。
その瞬間、空にひびが入った。
「・・・・・!!これは!?」
「幻想郷が壊れる・・・・!ルキナ、もう時間がない!!」
紫が突如隙間から現れ、ルキナの手を引っ張った。
「みんな、よく聞いて、もうこの幻想郷は壊れてしまう。
みんなの力で過去の霊夢とカムイに協力して、この絶望の未来を塗り替えてほしい!」
紫は藍に過去に戻るための儀式を施させ、
ルキナ・フレデリク・リズ・レイ・ルフレ・エフラム・エイリーク・リンディス・ジョルジュを魔法陣の上に立たせた。
「幻想郷の未来を・・・・あなた達ミラージュに託します。」
紫はルキナの腕を両手で握りしめた。
「頼みましたよ、ルキナ。」
「以上が起こりうる未来の話です。
その何者かが、もしギムレーに加担していて、もし私の事をつけていたら
もう一刻の猶予もありません。」
一同に静寂が訪れた。
「なるほど、未来の私が・・・・」
紫は静かに聞いていたところに一言口に出す。
「はい。そして、皆さんには、ある試練を受けていただきます。」
「試練?」
カムイはきょとんとして尋ねた。
- Re: 東方異聞録♯TH 【オリキャラ募集中】 ( No.66 )
- 日時: 2017/07/16 02:11
- 名前: ミヅキ (ID: RSw5RuTO)
第31話 それぞれの決意
レミリアと咲夜は、霊夢一行を地下へと案内していた。
「グレン兄さんの襲撃以降、突然ルキナが訪問してきたのよ。
この紅魔館の地下に、イドラスフィアができてるってね。」
咲夜も説明する。
「だから、誰も近づけなかったのよ、ごめんなさいね冷也。ギムレーに気づかれないように動いていたのよ・・・・」
「まあ、姉さんが無事ならいいんだけどよ」
「よかったですね、冷也さん!」
冷也は顔を赤らめながら頭をかいた。
「で、そのイドラスフィアは、かつてフランを幽閉していた地下部屋・・・・。」
「そのイドラスフィアは、特定人物しか入れないみたいなのよ。」
「特定人物・・・・?」
魔理沙は腕を組みながら首を傾げた。
「ロード・ダークマージ・ソシアルナイト・パラディン・ペガサスナイト・アーマーナイト・アーチャーの素質を持った人物・・・・
あなた達の事よ。」
「すごいの、お姉ちゃん!」
「だな、選ばれし者!かっこいいな!!」
レミリアの言葉に、はしゃぐエリスとピエリ。
「でも、この試練を超えて生きてここに戻ってこなければ、失格。
この試練程度も乗り越えられないような愚か者に、幻想郷の未来を託すのは嫌だわ。」
「確かにな・・・・」
レミリアの辛辣な発言に同意する冷也。
「はい、でも、姉様たちなら大丈夫です!」
輪廻は霊夢を見てガッツポーズをした。
「リンネはお姉ちゃん思いなんだね!」
リズは輪廻を見て笑顔になった。
「ついたわ、ここよ。」
レミリアに案内されたその場所には、穴が開いていた。
イドラスフィアがぽっかり空いていたのである。
「この中は、入ると一人ひとり別の空間に飛ばされるみたいよ。」
「一人一人別の空間?」
「そう、そこでトウキョウを救った英雄が待ち構えている・・・・ってルキナが言ってた。」
「トウキョウを救った英雄!?」
カムイは驚いて身を乗り出して聞く。
「そ。そこで新たなチカラを手に入れて、ここに戻ってくるのが試練。
できなければそこで死ぬ。簡単でしょ?」
「簡単ではありませんが・・・・でもこの試練を乗り越えなければ、
ギムレーを倒すなんて夢のまた夢ですよね。」
早苗はぎゅっと拳を握りしめた。
「そういうことよ。正直、あまり行かせたくはないけれど・・・・」
咲夜は一行を心配していた。
「みんな、今逃げたい人は逃げていいわよ、ギムレーはカムイを喰らってない状態でも歯が立たなかった。
このままついてきても命の保証はない。
私は逃げたって誰も責めやしないわ。・・・・どうする?」
霊夢は皆に振り返って真剣な表情で、強く言った。
全員は、迷いのない顔で、霊夢に近づく。
「オイオイ、ここで逃げ出すのはご法度だろ?私はずっとついていくぜ!」
「マリサの言う通りだよ、レイム。共にギムレーを倒そう!」
「私、霊夢についていく!霊夢を守るよ!」
「共に戦いましょう、レイム!」
「助けていただいた恩はまだ返せていないですから、もちろん私も行きますよ!」
「レイムにはいつも助けてもらってるから、私が助ける番ね。」
「私は命なんか惜しくないんだよ、こんな面白いことは魔界じゃ味わえなかったからな!」
「ピエリ、お姉ちゃんについていくのよ!
「ま、私もついていってあげるわ、どうせ暇だし!」
「とか言ってるけど、ホントはテンシもあなたについていくの・・・・・私も・・・・。」
「乗り掛かった舟ってやつだ、最後まで付き合うよ、霊夢!」
「ジョルジュさんを助けてもらったお礼はまだ返せてません!」
一同は、口々に霊夢に決意を述べる。
「レイム、僕は・・・・君が折れたって、背中を押し続けるよ。」
「カムイ・・・・そうね。ありがとう。」
「それじゃあ、試練とやらに行くわよ、みんな!!」
「「「おぉー!!」」」
霊夢一行はイドラスフィアに入っていった。
「まったく暑苦しい奴らだな」
「で、でも、皆さんなら幻想郷を救ってくれると思います!」
冷也は輪廻の頭をぐしゃぐしゃとかきまわす。
「あわわ、なんですか、冷也さん!?」
「俺たちも別の仕事があるんだ、一旦上に戻るぞ!」
「あ、はい!」
冷也と輪廻の様子を見て咲夜がぽつりとつぶやいた。
「相変わらず素直じゃないわね・・・・」
「弟クンが無事で安心してる?」
「もちろんですよ、さてお嬢様・・・・私たちも別の仕事が残っています。
上へ行きましょう。」
「そうね。」
咲夜とレミリアも階段を登って、地上へと向かっていった。
- Re: 東方異聞録♯TH 【オリキャラ募集中】 ( No.67 )
- 日時: 2017/07/17 19:49
- 名前: ミヅキ (ID: RSw5RuTO)
第32話 英雄クロム
「ここがイドラスフィアの中・・・・?」
霊夢とカムイはイドラスフィアの中を見て、驚いた。
天高くに巨大なビルや建物が浮かんでいる・・・というよりは、
天地がひっくり返っているような空間だった。
霊夢とカムイが立っている場所は、一面の水面。
歩くたびにバシャバシャと音を立てて、水紋が広がる。
「なんだか、すごいところだね・・・・」
カムイは周りを見ながらつぶやいた。
「ええ、空に浮かんでいるのは、多分外の世界でしょうね。」
「行ったことがあるの?」
「いや、香霖堂にあった本で写真だけ見たのよ。」
天高くに浮かぶ高い建物を指さしながら、霊夢はカムイに語った。
「お前たちが、レイムとカムイか?」
突然、正面から低く凛とした声が響いた。
霊夢とカムイが正面を見ると、
黒髪に、黒いマスク、黒い鎧と、見るからにミラージュの男が立っていた。
「イツキに似ているが・・・・・・あ、いや、昔の友人によく似ている。」
男は微笑んでいた。
「あなたは?」
「おっと、申し遅れたな・・・・俺はクロム。ロードのミラージュだ。」
クロムはカムイを再び見て
「お前は・・・・そうか、あいつだが、あいつでないのだな。」
と頷きながらつぶやいた。
「あいつ・・・・?」
「ああ、邪竜ギムレー。俺と仲間と対峙した時にお前とほぼ同じ姿をしていたのだ。」
「・・・・・。」
クロムの答えに黙り込むカムイ。
その様子を見て、思わず笑うクロム。
「ハハハハ、まあ気にするな。ギムレーとお前は違う・・・・そうだろう?」
「でも・・・・」
「っていうか、私たちは別にあんたの無駄話をしたくてここに来たわけじゃないんだけど」
顔が暗くなるカムイを見て、霊夢はクロムに強い口調で突っ込む。
「確かに。なるほど、いいコンビだな。」
「なんか言った?」
「なんでもないよ。では、レイムにカムイ・・・・」
クロムは腰に下げていた、細身の剣を構えて叫ぶ。
「お前たちの力、試させてもらおう!!」
「「カルネージ・フォーム!!」」
霊夢は変身して、剣を構えた。
「手加減はなしよ、そうでなくちゃ、修行の意味はないもの!!」
「無論だ、いくぞ!!」
二人は剣を交えた。
「んお、ここはどこだ?」
「なんだか不思議な空間ですね、廃墟かな?」
魔理沙とマリクが崩れた瓦礫、そして崩れた祭壇の前に立っていた。
「うふふ、うふふふふ・・・」
不気味な笑い声が響き渡る。
「だ、誰だよ、なんか黒歴史を抉るような笑い方するやつは!?」
「あら、あなたも同じようなカンジなのね。」
声の主は崩れていた柱の影から姿を現した。
黒髪ロングに、黒の仮面、黒いローブだが、グラマラスな容姿のミラージュだった。
「うっ、すごいダイタンな・・・・」
「マリク・・・・」
マリクは顔を赤らめて目を逸らす。
「あなた達が、マリサとマリク?あ、ちなみに私はサーリャ、よろしく。」
サーリャは静かな声で自己紹介をする。
「なんで私たちの名前を知ってんだよ?」
「ルキナが教えてくれたの。あと、この特殊なイドラスフィアを作って、紅魔館の地下に置いたのも私・・・・うふ、うふふっ」
サーリャは不気味に笑いながら説明する。
「で、あなたたち、修行しに来たんでしょう?早くやりましょう。」
サーリャはもうすでに杖を構えていた。
「こっちの話はほとんど聞いてくれないけど・・・・ま、戦えるんならいいぜ!」
「マリサ、頑張ろう!」
ガキン!キィン!!
甲高い音を出しながら、二人の剣が交わり、弾く。
「はぁっ!!」
クロムは霊夢の腹に肘を勢いよく当てた。
「くっ、やるわね・・・・・!!」
霊夢は一瞬足がぐらついたが、足を竜化させ、持ちこたえた。
そしてすかさず、水の玉をクロムに当てる。
「くっ、至近距離!?」
クロムは一旦霊夢から離れた。
しかし、霊夢はそれを見逃さず、水の力を足に噴出して間合いを詰めた。
「でやあ!!」
「くっ・・・」
態勢を立て直せず、霊夢の剣を受け止めきれないクロム。
霊夢は、一瞬の隙も許さず、クロムを追い詰める。
「レイムにカムイ・・・・お前たちのコンビネーションは流石だ。
だからこそ・・・・・俺も本気を出さねばな!」
追い詰められたクロムは、剣をもう一本、水面から取り出して、霊夢たちに向ける。
「双剣・・・・これがクロムの本気!?」
「ま、武器の制限なんかないしね。」
驚くカムイに対して冷静な霊夢。
そして、クロムが猛スピードで間合いを詰め、双剣で連続斬りを繰り出す。
キィン!
ガキン!!
キィン カンッ!
連続斬りをなんとか防ぎ切った霊夢。
しかし
「まだまだだ!いくぞ・・・・!!」
クロムは双剣を構えて、闘気を出す。
「虚空斬波!!」
クロムは両手の剣を交互に斬りつけ、最後にX文字のように剣をクロスさせ、斬りつけた。
「うぐっ・・・・ぐああっ!!」
「うわあっ!!」
霊夢とカムイは吹き飛ばされた。
「ま、まだよ・・・」
「そうでなくてはな・・・・」
霊夢はよろよろと立ち上がり、クロムは感心する。
「だがまだだ、レイム、カムイ!
その程度ではギムレーを倒すことなどできんぞ!!」
クロムはそういうと、さらに霊夢に追撃する。
「お前たちは幻想郷を、この世界を救いたいのだろう!?」
クロムは双剣で霊夢を斬り、吹き飛ばした。
「がぁっ!!」
「レイムッ!!!」
「ならば、この俺を超えてみろ!!」
クロムがそう叫び、闘気を剣に込め、X文字の剣閃を放った。
「レイムーーーーーーッ!!!」
カムイの叫びで、カルネージ化したカムイが光輝いた。
「・・・・!こ、これは・・・・!?」
クロムはあまりのまばゆい光に腕で顔を隠す。
「クソッ、こいつ強いな・・・・」
「うふっ、あなた達のデータはもう取得して分析して解析済み・・・・」
サーリャの魔法に翻弄される魔理沙とマリク。
突如、カルネージ化したマリクがまばゆい光を放った。
「ま、マリク・・・・!?」
「こ、この光は・・・・うふふふ、うふふふふふふふふ・・・・・・!!面白くなってきたわ!!」
「エレン、カチュア、あなた達の腕はこの程度ではないでしょう!?」
仮面を被った女性ミラージュ・・・・シーダは、エレンとカチュアに隙を与えず、
連撃で攻める。
「うわっ!・・・・ま、まだなんだから!!」
「はいっ、私たちは・・・・負けません!!」
突如、カチュアも光りだす。
「この光・・・・・なるほど、あなた達もツバサのように・・・・」
「オラオラ!この程度じゃギムレーは倒せないぜ!?」
赤い鎧の炎のような槍で追突するミラージュ・・・・カインに
反撃ができずにいる、エリスとピエリ。
「鬱陶しいの!殺しちゃうの!!」
「口だけは達者だな、ガキンチョ!」
「ガキンチョだと!!?」
エリスはカインの挑発に乗り、槍をぶんっと振る。
しかし、大きく隙を見せただけでカインには当たらなかった。
「そうやって挑発に乗るのがガキンチョなんだ・・・・よ!!」
カインはエリスを蹴り上げる。
「ぐあっ!!」
「お姉ちゃん!!・・・・お姉ちゃんをいじめるの許さないのッ!!」
突然、槍となったピエリが眩しく光る。
「・・・・・やっとか。」
「見えている」
仮面を被る、侍のようなミラージュ、ナバールは、
早苗の背中に回り込み、早苗を斬り捨てる。
「あっ・・・・・がっ・・・・」
「サナエッ!!」
「この程度か、貴様らの力は・・・・この程度ではただの木偶の棒だ。
帰って泣きながら隠れている方が利口だ。」
ナバールは倒れた早苗を見下ろして冷たく言い放つ。
「い・・・・え、私は約束しました・・・・幻想郷を、世界を・・・・守って見せますって!!」
「そうよ、サナエ。私もあなたに誓ったもの。あなたの剣になると!!」
そして、斧となったティアマトが眩く光る。
「・・・・・。」
「どうしたのです、私を倒してみなさい!!」
「堅い・・・・剣が歯が立たない・・・・。」
「なんて堅さよ・・・・」
天子とエルフィは、巨大な斧を両手に持った鎧のミラージュ、ドーガに苦戦していた。
「・・・・ダメ、隙間がなくて、破れない・・・・・」
「あはは、やっぱりそうか・・・・」
「でもねエルフィ・・・・・私は諦めることを知らないのよ。」
「うん、知ってる・・・・・前に言ってくれた・・・・・」
「だからエルフィ、あんたを信じる私を信じなさい」
「・・・・・当然!!」
天子の叫びに呼応するように、エルフィが光り輝く。
「懐かしい光だ・・・・マモリとバリィを思い出しますね・・・・・。」
「流星!」
「うわぁっ!!」
「くっ、この程度・・・・!!」
オシャレな帽子をかぶり、仮面を被る全身銀色のミラージュ、ヴィオールは、弓で影狼とゴードンを翻弄し、
攻撃の暇を与えなかった。
「おやおや、攻撃する暇もないのかな?」
「ハア・・・・ハア・・・・攻撃する暇を窺ってるんだよ。」
「なるほど、カゲロウ君は気が強いね。では、私も貴族的にお答えするよ!」
ヴィオールは帽子を人差し指で直し、さらに矢を放とうとしていた。
「カゲロウ・・・・僕が君を守る!!」
突然、弓となったゴードンが光り輝いた。
「・・・・・エリー君にそっくりだね、素晴らしいよ。」
光が消え、カムイと霊夢が姿を現せた。
カムイは、まるでチェンソーのような刃がついた、黄金に輝く剣「夜刀神」へと姿を変えていた。
そして、霊夢も姿はカムイの斬る鎧だが、ポニーテールだった髪が、ロングヘアになり、黒いカチューシャを付けていた。
その姿は、まるで人型のギムレーのようだった。
「なるほど・・・・その姿・・・・俺も負けられんな!」
クロムは手に持っている剣をぎゅっと握りしめた。
「負けられないのはこっちの方よ、クロム!
私は選んだ・・・・カムイと共に、ギムレーを倒すってね!!」
- Re: 東方異聞録♯TH 【オリキャラ募集中】 ( No.68 )
- 日時: 2017/07/18 18:38
- 名前: ミヅキ (ID: RSw5RuTO)
第33話 覚醒、そして作戦会議
霊夢は、クロムの急所に向かって剣を突き立てる。
しかし、クロムはすんでのところで双剣で霊夢の剣を防いだ。
「なるほど、これが・・・・絆か!」
「そうですよクロムさん!これが僕たちなんだ!!」
「暑っ苦しいわね、でも嫌いじゃないわ!」
霊夢はクロムを押し切り、クロムを足蹴りにして吹き飛ばした
「のわっ!?」
「クロム・・・・いや、このイドラスフィアにいるミラージュに教えてあげる。」
霊夢は竜化して、力強く足踏みをした。
足踏みの衝撃で津波がクロムを襲う。
「クッ・・・・!!」
「私たちは・・・・」
「僕たちは・・・・」
「「折れたりしないッ!!」」
霊夢とカムイが同時に叫ぶと、口から激流と闇が混ざったブレスを勢いよく放った。
「この力は・・・・!!くっ・・・・うぐっ・・・・」
クロムはブレスを剣で防ぎ、耐えていた。
「くぅ・・・・・ぐあああああああああぁぁぁっ!!」
しかし、勢いが止まることがなく、クロムは耐えきれず、かなりの距離を吹き飛んだ。
ドッシャーン!
クロムが落ちた場所に、高い水柱ができ、クロムが大の字に倒れた。
「・・・・くっ、くくく・・・・ハーハッハッハッハッハ!!」
クロムが突然笑い出し、起き上がって元の姿に戻った霊夢とカムイに近づいた。
「なるほど、これがお前たちの「信頼」なのだな。
イツキと共に戦っていたころが懐かしい。」
「・・・・イツキ?」
「俺の元マスターだ、みんなを想い、パートナーを想う、心優しい青年だったよ。」
「それって、トウキョウを救ったって言う?」
カムイの問いにクロムが頷く。
「なんにせよ、レイム、カムイ・・・・・お前たちは見事俺に打ち克ち、新たなチカラを手に入れることができた。
これで邪竜ギムレーに対抗する力がついた・・・・
だが油断は禁物だ、油断と驕りは自らを破滅させることになる。それを忘れるな。」
「わかってるわよ」
「ありがとうございます、クロムさん!」
霊夢はそそくさとイドラスフィアの入り口に戻り、
カムイは一礼をして、霊夢の元へ走っていった。
「お前たちに、運命を託すぞ、レイム、カムイ、そして、英雄たち。」
イドラスフィアから戻ると、霊夢とカムイを待っていたのは、ルキナだった。
「お待ちしておりました、皆さんはすでに戻っていますよ。」
「私たちが最後ってことか。」
「みんな早いね・・・・」
ルキナは微笑む。
「大丈夫ですよ、そんなに差はありませんので。それより、戻り次第、全員集まるようにとレミリアさんがおっしゃっていました。すぐに向かいましょう。」
「ま、休んでる暇なんかないものね。」
ルキナは階段を登り始め、霊夢とカムイはそれについていった。
「待ってたわ、霊夢。あなたなら必ず戻ってくると信じていたわ。」
レミリアは両肘を机に置いて、手の甲の上に顔をのせていた。
イドラスフィアに行っていた全員も集まっている。
「みんな、無事のようね。」
「ところでルキナ、あの修業は、何の意味があったのかしら?」
レミリアはルキナに質問した。
「あれは・・・・サーリャさんがいつかギムレーを倒す英雄が現れるようにと、
「クラスチェンジ」をするための修行の場として、
ずっと何もない場所に置いたそうです。」
「くらすちぇんじ?」
「あなた方ミラージュマスターの素質とミラージュの元々の力を上級クラスに変化させる儀式みたいなものです。」
ルキナの説明に、へーとレミリアが驚きの声を漏らす。
「ともあれ、皆さん無事にクラスチェンジに成功したので、次のフェイズへと行けますよ。」
「次は何をするつもりなの?」
「それは」
ドオオオオオオオオォォォォォォン
ルキナが説明しようとすると、外から爆音が響いた。
「!?・・・・何事!?」
「なんだよ、敵か!?」
霊夢と魔理沙は急いで外に出た。
