二次創作小説(紙ほか)
- Re: 東方異聞録♯TH 【オリキャラ募集中】 ( No.77 )
- 日時: 2017/07/21 13:23
- 名前: ミヅキ (ID: RSw5RuTO)
第37話 暴走氷竜
「妹紅、ヤバいぜ、里がもうめちゃくちゃだ・・・・!!」
「ああ、しかも・・・・なんだありゃ、竜が暴れてるのか?」
里の真ん中で巨大な氷竜が辺りを凍らせて暴れているのが見える。
魔理沙と妹紅は里に向かって走っていた。
「いや、正気を失って暴走しているんだ、早く止めないと!」
「初めて見る竜だ・・・・いや、マムクートか?」
里に近づくと、ものすごい寒さで魔理沙が震える。
「さ、寒いィ!!って、あれ、アリスか?」
近くで見ると巨大な氷竜に雷魔法をぶつけて戦うのは、カルネージ・フォームで変身したアリスだった。
「ギシャアアアアアアッ!!」
「ちょっとルフレ!あいつなんなのよ、里をこんなに凍らせて・・・・」
「マムクートが正気を失って暴れているんだ、早く元に戻してあげないと、大変なことに・・・!!」
「軍師ならもっと的確な指示出しなさいよ!」
「無茶言わないでくれ!!」
アリスとルフレが喧嘩している間に、
氷竜は尻尾でアリスの身体をたたきつける。
「ぎゃっ・・・!!」
「アリス!!」
「ま、まり・・・・」
魔理沙と妹紅の姿をもうろうとしながら見たアリス。
「おい、しっかりせんか、娘!」
と、魔理沙と妹紅の姿の反対側から幼い少女の声が聞こえた。
と同時に、温かい光に包まれ、体が楽になった。
アリスとルフレは、その方向を見てみると、
紫の髪に、赤い高貴そうなローブを着る偉そうな幼女ミラージュと、
赤髪の盗賊のような格好のミラージュ、ガイア、
白いフードとローブを身にまとう女性ミラージュ、
上白沢慧音の姿があった。
「大丈夫です、幸い、どこも支障はありませんよ。」
「レナ殿、助かりました。」
「さすがはレナなのじゃ!」
レナと呼ばれた白いローブのミラージュの言葉に、
礼を言う慧音と称賛する偉そうな幼女ミラージュ。
「あ、あんたたちは・・・・」
「娘、わたしたちはおぬしを助けたのじゃぞ、まずは礼からじゃ。」
幼女ミラージュはアリスに指をさす。
うっと唸り、アリスは、一礼する。
「ありがとう、おかげで助かったわ」
「いえ、シスターとして当然のことです・・・・無事でよかったですよ。」
レナは恥ずかしそうに手を振った。
「おぉい、アリス!」
「魔理沙、それに妹紅!きてくれたのね!」
近づく魔理沙と妹紅に気が付く。
「それよりあの竜、あんな奴に勝ち目があんのか・・・・!?」
「あれは元は気弱なマムクートじゃ、おそらくギムレーに洗脳されておるのじゃろう。元に戻してやらんと。」
幼女ミラージュは魔理沙のつぶやきに応える。
「・・・・てかお前誰だよ、あとついでに黒い奴。」
「よう聞いたな、ではよーーーーく聞くがよい!」
幼女ミラージュは腰に手を当て胸を張る。
「わたしがサナキ・・・・・女神の代弁者たる、神使なのじゃ!」
サナキはどや顔で叫ぶ。
「で、あの氷竜を止めるには」
「お、おぬしら、自分で聞いておいて無視かの!!?」
妹紅がサナキを無視して話を進めようとしていたが、サナキから泣きのツッコミが入る。
「あ、俺はガイア、しがない盗賊だ。」
ガイアは魔理沙と妹紅に砂糖菓子を渡しながら言った。
「実は、俺は里で世話になっていたのだが、突然空が暗くなり、里全体が凍ってしまい、あの氷竜が現れたというわけだ。」
ガイアは経緯を話す。
「そ、それで、奴はおそらく、ギムレーに「破壊活動しろ」とでも言われているんじゃろうな。」
サナキはガイアに続いて説明する。
「なるほどな。つまりあいつの頭を叩いて目を覚まさせりゃいいのか!」
「マリサ、それは絶対に違う・・・」
魔理沙の暴論にマリクはツッコむ。
「里の方で地響きがしたから、何だろうなって僕たちも見に来たら、こんなことになって、氷竜と戦ってみたんだが、歯が立たないんだ。」
「よし、じゃあ全員で攻撃したら何か変わるかもしれないぜ!!」
「プランなしか!?」
魔理沙の唐突な提案に思わずツッコミを入れるマリク、しかし・・・
「いや、マリサ・・・・割とナイスなアイデアだよ。わかった。みんなで一斉に攻撃をしよう!」
マリクは魔理沙の提案を受ける。
「ま、確かに、当たって砕けろっていうしな。」
「モコウ、当たって砕けてはいけないぞ」
「確かに、巨大な氷は総当たりするしかないな。」
「うむ、なかなかに面白い。」
「魔理沙にしてはなかなかいいじゃない?」
「うん、今はそれが最善だと思う。」
その場にいる全員が魔理沙の提案に同意した。
「うむ、それならば、わたしは後方から援護するのじゃ!」
「私は皆さんを回復しています!」
サナキとレナはそれぞれ武器を取り出して、準備をした。
「よっしゃ、みんな!総当たりで氷竜を元に戻してやるぞ!!」
「「「「おー!!!!」」」」
そして、魔理沙、妹紅、慧音、アリスはそれぞれカルネージ・フォームで変身し、
氷竜の袂へ突撃した。
「マリサさん、モコウさん、ケイネさん、アリスさん・・・・・
——————ご武運を!」
- Re: 東方異聞録♯TH 【オリキャラ募集中】 ( No.78 )
- 日時: 2017/07/21 22:22
- 名前: ミヅキ (ID: RSw5RuTO)
第38話 アルフォンスとシャロンと古明地姉妹
「さとり、こいし!無事か!?」
地霊殿に勢いよく入り込む影狼。
「なんですか・・・・って、ミラージュ絡みっぽいですね。」
目の前にいたさとりは影狼を見るや呆れた顔で答える。
「・・・・あ、そっかミラージュには能力が打ち消されるんだったな・・・・
ってそんなことよりも!早く避難してくれ!もうすぐヤバい奴がこっちにくるんだ!」
「・・・・・アルフォンス、ヤバい奴らって誰の事なんですか?」
「えーっと、そうだねサトリ・・・・。
人間・・・・それも二人こちらに近づいてくるよ。」
「なるほど、こいし・・・・いくわよ。」
「お、もう出番なの、お姉ちゃん!」
「私も行きますよ!」
さとりとこいしもすでにミラージュマスターになっているのか、
黒髪の、髪先に黄色のグラデーションがかかった騎士のミラージュと、
金髪の三つ編みで髪をまとめている女騎士のミラージュがそばにいた。
「影狼、手伝ってくれませんか?」
「え、戦えるの・・・・?」
「もちろんです、そのための力ですから。」
さとりは、影狼の手を引いて、地霊殿の正面に出た。
「あ、僕はアルフォンス。こっちの金髪の子がシャロン。
僕たちは兄妹なんだ、よろしくね、カゲロウにゴードン。」
「あ、あれ、なぜ僕の名前を?」
「僕ら兄妹はミラージュたちの事をよく知っているんだ、、理由はわからないけどね。」
影狼とゴードンに握手をするアルフォンス。
シャロンはアルフォンスの肩をたたいて叫んだ。
「兄様!きました!」
目の前に、男が二人、ゆっくりと歩いてくるのが見える。
「ウィーッス!お前ら、覚悟しているかー?」
気が抜けるほど軽々しい挨拶に一同は困った顔をする。
「あれ、つまんなかったか?」
「い、いえ、拍子抜けしたんです。」
さとりはこめかみに指を当てながら答えた。
「オーバー、あいさつがかるくて、みんなこまってる・・・・」
「・・・・・!あの子・・・」
オーバーの後ろに現れた白髪の高貴な黒いドレスを身にまとう少女ミラージュに反応するアルフォンス。
「そうだぞオーバー!」
オーバーと呼ばれた男の肩に手をのせる、もう一人の男。
その男の後ろには、黒いローブを羽織った仮面の男が立っていた。
「・・・・・。」
「すまんすまん、というわけで・・・・」
オーバーは古明地姉妹と影狼に向き直る
「命令なんで、おとなしく殺されてくれよ。」
「はいそうですかと、素直に殺されるひとはいないと思いますけどね。」
「な、なにがというわけで、なの!」
古明地姉妹は臨戦態勢に入る。
「というかお前ら名を名乗れ!」
と影狼は半ギレで叫んだ。
「ん、俺はオーバーだぞ、ファイアーエムブレムで例えると、緑魔道士だ!」
「俺はグラル・・・・というか・・・早くやろうぜブルーノ!」
「私は、ヴェロニカが動かなければ動かん・・・」
グラルは隣にいるブルーノと呼ばれた魔道士に叫ぶが、ブルーノはそっぽを向いた。
「というかもう始めますよ!」
と、さとりは猛スピードでオーバーたちのど真ん中に剣となったアルフォンスを以って突撃をする。
「お、おい!いきなり攻撃なんか卑怯だろうが!」
「すみません、これ小説なんでお約束とか意味わかんなくて・・・・」
オーバーはさとりに指をさして怒るが、さとりは冷めた表情で謝る。
「つーか俺らもさっさとおっぱじめようぜ!!」
「ブルーノ、いくよ・・・」
「・・・・わかった。」
オーバーとグラルはカルネージ化したヴェロニカとブルーノを手に持つ。
「私たちもいくよ!」
「ゴードン、開戦だ!」
こいしと影狼も続けてカルネージ・フォームで変身した。
- Re: 東方異聞録♯TH 【オリキャラ募集中】 ( No.79 )
- 日時: 2017/07/22 14:09
- 名前: ミヅキ (ID: RSw5RuTO)
第39話 剣と魔法の協奏曲
白玉楼にたどり着いたエレンと早苗は、
もうすでに戦いが始まっていることに気づいた。
「雷神の咆哮・・・・・ギガサンダー!!」
妖夢は、剣に雷をのせ、侍の格好をした男に放ったが、避けられてしまった。
「何やってんだよ!当たってねーじゃん!!」
妖夢の周りを浮遊していた黒いオーブが妖夢に向かって怒声を浴びせていた。
「慣れないの、魔法使うことに!!」
「そういう時は剣に魔法を込めて普段通り戦うんだよ」
「・・・・あ」
「バカ!」
そんな二人のやり取りに、カカカッと笑う侍。
「剣に魔法をのせて戦う・・・というのはなかなか斬新だな。」
「ナメられてんじゃねーか、バーカ」
「バカバカいわないでください!!」
「ね、早くぶっ潰してクロノス様のところに帰ろうよ!」
白いワンピースの少女が、男にあくびをしながら退屈そうに言った。
「そういうな・・・・ん?」
男は近づいてくる力に気づき、素早く避ける。
少女も、ミラージュに抱いてもらい、避ける。
「カチュア、外しちゃったよ・・・」
「しょうがないですよ、バレバレでしたし。」
地面に刺さったカチュアを抜きながら困った顔でつぶやくエレン。
「あなた達、クロノスの部下ですね!私たちがきたからには、もう好き勝手させませんよ!」
「エレン、それに早苗!」
「お前ら・・・・・誰だ?」
「レイ・・・・前エレンがクッキーを持ってきてくれたことを忘れたんですか?」
「俺は3日で物を忘れるからな!」
「いばるな!」
「仲いいのね・・・」
妖夢とレイのやり取りに複雑な気持ちで笑うティアマト。
「貴殿ら、サシでの戦いに水を差すおつもりか?」
「そうですね、さほど苦戦していないようなので、そっちはそっちで勝手にやっちゃってください。」
男の言葉に真顔でサラっと答える早苗。
(助けに来てくれてないんだ・・・・)
妖夢は心の中で泣いた。
「えぇ〜、女の子に2人で挑もうってわけぇ?」
少女は抗議するが
「あなたは一番危険なのですよ、よくわかりませんがこの感じ・・・・
あなたの背後のミラージュは、とんでもない力を持っていますから・・・・」
「あーらら、バレちゃった。」
カチュアの指摘にあっさり白状する少女。
その背後から、とんでもなく強大な力を感じた。
「・・・・・。」
背後から現れたのは、あまりにも巨大な黒い竜。
前に見たギムレー程大きくはないが、それでも、白玉楼を覆うには十分すぎる大きさだった。
「この子、ハイドラだって。幸せそうに生きる存在が許せないって言ってるよ。」
少女は黒龍の言葉を代弁するかのようにつぶやく。
「あなた、何者・・・!?」
早苗はティアマトを構える。
「あたし、インテ!で、そっちの侍っぽいのがソウジ!」
「ご紹介、痛み入ります。」
インテはクスクスと笑う。
「それじゃあ、この子、ハイドラの力で・・・・まずは白玉楼から壊しちゃうね!」
「させないから!!」
エレンは、カチュアを構え、
早苗と共にハイドラに突撃した。
「くっ、加勢しないと・・・」
「貴殿の相手は拙者だ!」
ソウジは妖夢に斬りかかる。
妖夢は闇の魔法でバリアを作り、ガードした。
ハイドラの闇のブレスに当たった早苗とエレンは、
その場に座り込んで、ぶるぶると震えだした。
「どったの、さなえとエレン・・・だっけ、そんなところに座り込んじゃって?」
「くっ・・・・この体の芯を凍えさせるような・・・・感覚・・・・」
「これ・・・・毒・・・・!?」
早苗とエレンは毒に侵されたことに気づいたが、
時すでに遅し。
その場に倒れ込み、動けなくなってしまった。
「エレン!」
「サナエ!」
「あーらら、あっけなく終わっちゃうね、もっと楽しませてくれるかなーって思ったけど・・・・
まあいいや、じゃ・・・・バイバーイ!」
インテは、ギロチンのような大鎌を取り出すと、二人にめがけて振り下ろそうとした。
「「封印の剣よッ!!」」
「ウガアアアアァァァァッ!!」
突如、ハイドラに何かが突撃した。
「何っ!?」
思わず手を止めるインテ。
「待たせたわね、妖夢ちゃん」
気が抜けるほどのんびりした声に、妖夢は驚く。
「ゆっ、幽々子様!」
「は〜い、あとロイちゃんもいるわよ〜」
と、カルネージ・フォームで変身した幽々子が笑顔で答える。
その姿は、髪は炎のように真っ赤な色になっており、
青い鎧、青いマント、青いハチマキを頭に巻く姿に変身していた。
「ユユコ、それよりも二人を・・・」
「そうだったわね!エレン、早苗、しっかりなさい!リカバー!」
幽々子は倒れているエレンと早苗に回復魔法を唱えた。
「あ、体が・・・・」
「元気になってきた!」
早苗とエレンは、毒が抜けたことを確認すると、起き上がる。
「じゃ、ハイドラ討伐に向けて、頑張るわよ!みんな!!」
「な、なにがなんだかわかりませんが、わかりました!」
「うん、任せて!」
幽々子は手に持つ剣を構えて、ハイドラに突撃した。
エレンと早苗もそれに続く。