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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【ヘタリア】死んで捏造国家になった私は平和を望みます ( No.1 )
- 日時: 2017/06/30 22:56
- 名前: 黒蝶 (ID: Dz78gNY2)
死んだら何処に逝くんだろうね、そう友達が言った。最初は何言ってるのかなしか思っていなかった私だけど、その考えはその友達が亡くなった後に考え始めた
自分が死んだら地獄か天国かなんて自分で考えても分からない。だってそうでしょう?死なないと分からないもの
決めるのは私達ではなく死後の世界にいる神様とか閻魔大王様だものね
私は間違いなく地獄
それにね?今思えばあの言葉は死んだ友達のSOSだったのかも、あの質問した後に遺書を書いて飛び降りちゃった
だから友達を救えなかったから私は地獄逝きなのよ
『知っています?大人しい人を本気で怒らすとどうなるか』
目の前には声も出せずに怯えている死んだ友達をイジメていたクラスメイト。全く知らなかった。イジメられていたなんて…
どんな手を使って私に知られないようにしていたか本当に不思議、あの人達は唯一の友達を奪った。平和を奪った。
だから___
『居なくなっても良いですよね?』
勢いよく腕を降り下ろした
赤く汚いものが溢れだし彼方にも此方にも飛び散ったりしている。肉が裂ける音、人間の悲鳴を聞いた
これで全員が居なくなり私は虚ろな瞳で空を見上げる。憎たらしい程に綺麗な青空、私の黒髪を撫でるように吹く風
私は歩き出す
『人間というのは最後には死んで逝くもの。死というものは誰にも止められない、人間が必ず持っている運命
それが速いか遅いかという些細なことですね…これで最期です』
赤に染まった私は掌を上に。いつの間にか空は暗い闇に包まれ満月が顔を覗かせている
夜が好きな私は微笑みながらゆっくりと体を前に倒す。落ちていく感覚に遠ざかる綺麗な星と月、近付く水面に写る綺麗な月
私の最期は何処にでもあるような終わり方
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