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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 『painful memory』 カゲプロ ( No.2 )
- 日時: 2017/11/25 12:12
- 名前: 虚偽 (ID: wKgYBlW2)
第一章 『return day's 1』
「如月〜。」
「…はい。」
俺は教科担任の先生に呼ばれて前へ出た。
先生の前に行くと、先生は
「お前また満点か。いや〜参っちゃうよ。」
と、俺に小声で笑いかけてきた。
はぁ…。そうですか。
出来栄えなら、まぁ、いいほうだろう。
三桁満点の紙切れを見て、自分のことを少しだけ褒める。
…こんなの頑張ってもしょうがないけど。
先生にバレないように、小さくため息をついた。
さっさと戻ろ…。
そう思い、俺は席に向かった。
が、先生は俺の肩をガシっと掴んで正面を向かせる。
えぇ…。またかよ。
「みんな聞けー。」
先生がクラスの奴らに言った。
ざわざわとしていた教室は、少しすると静かになった。
全員分の視線が、ぱっと俺に集まる。
やっぱり教師の声ってよく通るな。
俺じゃ絶対ムリ。
「如月が今回のテスト、満点取ったぞ!お前らも頑張れよ〜!」
と、自慢げに言う。
反応はだいたい予想がつく。
案の定、クラスのあちこちから、
「えー!すごーい!」やら「またかよー!」「あいつロボットじゃね?」とか。
…ロボットとは言われたくないが。
まぁここはこらえよう。褒めてくれているのだから。怒る理由がない。
だるいが。
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