二次創作小説(紙ほか)

Re: 東方幻縁譚 ( No.4 )
日時: 2017/12/15 20:34
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

その男は外の世界でかなりハードなことをしていた。
それも妹のために海に飛び込み、森をダッシュ、火の中へ飛び込む!

壱。 シスコン疑惑

その男の名は日隅 颯斗(ひずみ はやと)。
焦茶の髪に黒い上着を着ている彼の話を聞き一同はこう思った。
「シスコンだったのかよ!?」
「失敬な!俺はシスコンじゃねえよ!!」
「どんだけ〜ってヤツか?」
「うっせえ!んで、能力だっけ?硬度を操る程度の能力だ。
 まぁ言葉の通りだから説明は省かせてもらう」
久遠はちょっとした疑問を投げかける。

「うーん、それって自分以外の人とか物にも使えるの?」
「さあな、たぶん使えると思うが」
「そうなんだ」
「じゃ、戦えるワケね。なら少し久遠と颯斗と魔理沙で例の場所に
 行ってきなさい!もちろん拒否権はないからね」
例の場所、そこには最近ある噂が流れ始めていた。

異形の妖怪が群がり迷い込んだ人を襲う、そんな噂が・・・。
そんな噂が流れるほど、この場所は薄暗い夜になったら何も見えないと
言ってもいい。

「ふぅ、今の時間帯なら日が昇ってるし問題ないだろ。さ、早く
 済ませちゃおうぜ」
「そうだな暗くなったら余計倒せなくなるもんな」
右も左も大きく伸びた気だけしか見えない。

「・・・なんだ?」
「・・・ねぇもしかして」
「あぁ登場のようだぜ」
周りを囲む異形の妖怪の正体は・・・!

Re: 東方幻縁譚 ( No.5 )
日時: 2017/12/15 21:12
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

弐。異形団

「はぁぁっ!!?ミノタウロス!?」
牛の頭を持つミノタウロス。
「ちょいっ!!異形って聞いたからキモイのを覚悟してたのに
 牛人間かよ!!」
「ん、そこに隠れてる奴バレてるから出てこい!!」
ビシッと颯斗が指差したのは他の木々より目立って太い大木。
目をこしらえているとだんだんと姿が見えてきた。
背丈は久遠と同じぐらい(久遠は155㎝後半)でなんとなくだが
その少年は笑みを浮かべている。
「へぇよく気付いたね、にしても君のことも気になって来たよ」
「俺?」
「だって博麗の巫女に賢者、それに・・・ま、いいや」

「下がれ、二人とも!“恋符「マスタースパーク」”!」
魔理沙のマスタースパークは一直線に速度も威力も落とさず
放たれた、それで終わったと思った。

「これが最大火力?笑わせるね、当たってなきゃ意味がないでしょ」
「・・・?あれミノタウロスの数、少し減った?」
「たぶんそいつらを盾にでもしたんだろ」
「魔理沙、久遠、こいつは俺に任せてくれ。二人は他を頼む」
二人は頷き、それぞれ構えた。

「こう見ると結構な数あるね!」
「だけど私たちの敵じゃないぜ!そうだろ?」
「うん、頑張んないとね!“和合「太陽神ペリドット」”」
「“魔符「スターダストレヴァリエ」”」

Re: 東方幻縁譚 ( No.6 )
日時: 2017/12/15 21:34
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

参。戦いの果て

久遠と魔理沙が弾幕を放っているとき、颯斗も戦っていた。
「——っとと、なんだ?爆破?」
煙が晴れると彼、マヤトの両腕にはたくさんの札が巻き付いていた。
「別に特とした能力は僕はない、でも僕に攻撃はしない方が
 身のためなんじゃない?」
「なに?」
いつの間にか颯斗の腕にも同じ札が巻き付いていた。
マヤトが指を鳴らすとすぐに札が爆破する。


「アハハッ!!ね、だから言ったじゃん。僕に攻撃しない方が
 いいって、君の体のどこかも爆破するから。
 ———ッ!!?」
マヤトの視界がブレ、ゆっくりと意識が遠のいていく。

「爆破なんて俺の能力の前じゃ無意味だぜ。もっと相手のことを
 知っとくべきだったな」
ドサッと音を立てマヤトが倒れる。

「おーい颯斗ぉ!!」
「魔理沙、久遠、勝ったみたいだな」
「当たり前だろ?私たちはお前よりも経験豊富だしな、あんなの敵
 じゃねえよ、それより早く帰ろうぜ暗くなっちゃうしな私が
 ちゃちゃっと家まで送ってやるぜ」