二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【宝石の国】地味に強くて脆くて美しい ( No.6 )
- 日時: 2017/12/24 22:15
- 名前: わよーん (ID: jJL3NZcM)
やっと出てきた主人公。
第3話
やっとルチルに解放してもらった僕は、「授業」があっている部屋に向かっていた。
「ねえ、見てみて!可愛いー!」
「本当....フォス以来ね。」
教室の前に着くと、僕より先に他の宝石が中を覗いていた。
「あ!ずっるーい!僕の後輩だよ!みーせーてーっ!」
「わっ」
「きゃっ、フォス!危ないじゃない!」
背が低い僕は、皆を押し退けて前に進もうとするが、途中で長い手袋をした手に掴まれてしまった。
「こら、フォス。そんなに近づいたら危ないじゃないか。直に触って、割れるのはお前なんだぞ。」
「うっ....イエロー。」
僕を止めたのはイエローダイヤモンド。最年長で、皆からお兄様って呼ばれてるんだ。
「確かに今日はもう割れたくない....!気をつけまーす。」
「よし。それじゃあ皆、そろそろ仕事に行けよー!」
「「「「「はーい!」」」」
イエローのおかげで、僕は誰にも邪魔されずに後輩を見ることができた。
未来の弟君は、ちょうど三百年前の僕の様に、先生と向かい合って椅子にちょこんと座っていた。
「せんせー!そいつ、名前なんて言うんですかー?」
僕がそう叫ぶと、後輩はびくっとしてこちらを向いてくれた。
「こら、フォスフォフィライト。この子は生まれたばかりなのだから、あまり驚かせるようなことはするな。」
「はーい...ん?」
生まれたばかり?よく考えたら、僕がこいつのことを知ったのは今朝だし、僕があんな早くに起きたのも、夜中こいつが運ばれてくる音で目が覚めたからだ。
でも、僕が授業を受け始めたのは生まれてしばらくして言葉がはっきりしだしてからだ。いくら僕がおっちょこちょいだからって、そこまで皆と違うことはないはず.....
つまり。
こいつは、
「ああ、この子はクリスタルといってなーーーー....とても優秀な子だよ。」
やっぱりーーーー!
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フォスフォフィライト、どうする....!?