二次創作小説(紙ほか)

Re: BLEACH−新・change− ( No.4 )
日時: 2018/01/03 13:04
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)


彼に彼女は勝つことはできなかった。
だがどうだろう?彼は彼女に負けたとほんのり思っていた。

「どうしたんだ?紫音、さっきから浮かない顔してよ。死神と何か
 あったのか?」
破面の男が後ろから声をかける。

「レイ…」
レイ・ヴィルムだった。
「あーなんだっけ?神堂千月だったか?俺も見ていたがまさか
 同時に複数の卍解を使えるなんてな」
「それだけじゃない…先輩の目は黒崎先輩と似ていた。そっくりと
 言ってもいいほどに…」
「ならどうする?彼女らに協力を求めるか?」

 ■

その数時間後の空座町。
その上空にある戦いが起こっていた。
仮面をつけた二人、ヴラドとリムル。

「織姫ちゃん、大丈夫?」
下の方ではひどい重傷を負った紫音を織姫とちゃたまたま通りかかった
飛永が彼を手当てしていた。
「井上…先輩と…貴方は…」
「飛永だ、千月の父ってそんなことはどうだっていいんだよ!
 織姫ちゃん少し休め、ツラいだろう?」
「ご、ごめんなさい…」
「気にすんなよ」

飛永は傷を確かめる。
深い切り傷、そして刺し傷に何者かに殴られたであろう痣や打撲傷が
多数あった。
「すごい…」
見る見るうちに傷は癒えていった。
「織姫!」
上から降りてきたのは一護や千月たちではなく千月の斬魄刀、霊神の
本体だった。
「あ、危ない!」
巨大な斬撃が四人を襲うが、霊神の結界が全員を守った。

「…オイオイ紫音、助けに行くとか言ってこのざまかよ。

 おーい一旦休戦しようぜー!!」
千月は手を止めて地面に降りた。
「「え?」」
「ヴラド、流石に分が悪い。撤退しよう」
リムルはヴラドの手を引きその場から離脱した。