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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 東方tale ( No.4 )
- 日時: 2018/01/07 09:03
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
そんな二人が入内な体験をした数年後の幻想郷。
「ち、ちょっとーーーーーーーーーーーーッ!!?
まだ戦えてないんだから無茶だよ!!!」
妖怪らしき怪物に追いかけられながら璃夢は声を荒げる。
「大丈夫よー!!とりあえず結界はこの辺に張ってあるし
死ぬことはないわ!!とにかくやって見なさい!!」
走りながらも一旦立ち止まり振り向いた。
覚悟を決め、声を上げた。
「“聖霊「夢想霊珠」”」
「(ついさっき見せた夢想封印を即席でアレンジして
作り上げたっていうの!?…そういえば)」
少し前に慧瑠に修行を付けたがその時も数時間の修行で霊力を
扱えるようになっていた。
二人は似たような才能を持っているのかもしれない。
「…!璃夢、やればできるじゃない!」
「い、いや…たまたまだって…」
■
その頃、紅魔館ではエルが執事となり働いていた。
「お疲れエル、大丈夫?疲れたなら休憩してもいいのよ?」
「あぁありがとう咲夜、でも大丈夫だ」
「そう無理しないでよ?」
咲夜はそれだけ言い残し他の仕事に取り掛かった。
図書館ではパチュリーともう一人の少女がいた。
「…ねぇルミネ、貴方エルに片思いしているの?」
ルミネと呼ばれた少女の顔がすぐに赤面する。
「な、ななな何を根拠に!?」
「やっぱりそうなのね。大丈夫よ貴方なら…」
パチュリーは微笑みながら励ました。
- Re: 東方tale ( No.5 )
- 日時: 2018/01/07 09:48
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「そういえばルミネの能力は知らないな」
ティータイム中、エルは呟いた。
レミリアやフラン、咲夜も「そういえば…」と。
そう、この中でルミネの能力を知っているのはパチュリーだけ。
「その、それは……」
「大丈夫よルミネ、みんな貴方の能力を悪用しようと思うわけないわ」
パチュリーの言葉にうなずき、能力を教える。
「えっと宝石を操る程度の能力、です…宝石の力を操るだけだと
思っている人もいると思いますけど、知ってる宝石、見たことがあれば
創り出すこともできる能力なんです」
ルミネの能力について聞き、フランは目を輝かせレミリア、咲夜、
エルはパチュリーの言葉がやっとわかった。
「これで分かったでしょう?彼女がみんなに能力のことを
言わない理由…」
「す、すまなかった。訳も知らずに勝手な行動を…」
「気にしないでくださいエルさん。私は大丈夫ですから。私よりも
貴方の方がもっとつらい気持ちでしょうしいつでも私を、私たちを
頼ってくださいね」
■
ある場所を歩いていたエルとリム。
リムは鉄臭いにおいを感じた、エルもそうだった。
「鉄臭い…誰かいるのかな?」
辺りを見回していると木の陰に人影があった。
「なっ、これは…!?」
「ひ、人の死体!?」
- Re: 東方tale ( No.6 )
- 日時: 2018/01/07 10:58
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
二人は近づこうと試みるも左右へ飛び退いた。
シュルシュルと紅い何かが戻っていく。
その方向には黒い狐の仮面をつけた男がいた。
「(…?神力、かな?斬月さんと少し似てる…)ねぇエルさん」
エルも気付いていたらしく頷いた。
あの三本の紅い尾、あれが弱点だろうと二人は予想を立てた。
「…殺し、足りない…モット、もっとーーーーー!!!!」
男は大きく跳躍し、エルに殴りかかった。
「ッ!?」
「なぁっ!エルさん、尾が…」
紅い尾が二本、エルの脇腹に食い込んでいた。
エルは男の蹴りにもあたり吹き飛ぶ。
「エルさ——ぐあぁっ!!?」
三本の尾で振り払われ同じく吹き飛ばされた。
「まだ…まだまだ…足りない!!」
二人に男の尾が降り下されたその時だった。
◇
『伊邪那美…』
『伊邪那岐…』
二人の神は大岩を挟み名を口にした。
この時の気持ちがほんのりと二人には伝わってきた。
後悔、恨み、怒り、悲しみ…。
エルには伊邪那岐の一人になって寂しい、悲しい、そして守れなかった
自分の力が憎い…その気持ちはエルは痛いほどわかった。
だからこそエルは立ち上がった。
◇
「エル、さん」
「あぁ、俺と似てたから…俺にやらせてくれ!」
- Re: 東方tale ( No.7 )
- 日時: 2018/01/07 11:22
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
エルの手には光り輝く刀が握られていた。
「ぐっ…がぁ!?」
胴体にはいつの間にか深い傷が出来ていた。
「行くぞ!」
刀が消え、男に掌を当てた。
何をしようとしているか容易に想像できた。
「“「センティメント」”」
当てていた箇所に魔方陣が現れエルがさらに押し出すと同時に
マスタースパークと同等の太さを持つレーザーが放たれた。
■
二人の神は目を覚ました。
「…俺たちを助けてくれたのはお前か?人間」
「あ、あぁ確かにそうだが…アンタらは?神力を持っているし
何かの神ってところか?さっきのを見た限り…
伊邪那岐と伊邪那美…?」
男は頷いた。
「あぁ俺は伊邪那岐、碑神 黎都だ」
「私が伊邪那美、碑神 花南です。ありがとう二人とも、
この恩は必ず返しますね」
伊邪那美、花南は微笑んでそう約束した。
「確かエルとリムと言ったな?貴様らに特別に教えてやる。
文句垂れるなら帰れ」
「何ですか?急に…」
「うるせぇ!」
「貴方達が私たちを救ってくれたお礼に助言してあげようって
言いたいんですよ」
「あーもう黙ってろ!!エル、お前の周りにはすぐ動いてくれる奴が
たくさんいるんだ、人に助けてもらうということを学べ。
リム、お前は自身を持て。お前には全員を変える力がある」
「そっかありがとうございます黎都さん、花南さん」
「助言、感謝する」
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