二次創作小説(紙ほか)
- Re: カゲロウデイズ−新章− ( No.3 )
- 日時: 2018/01/23 19:27
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
繰り返されていた8月15日。
そしてその敵と戦ってきたメカクシ団、私はもしその場にいたら
何が出来たのだろうか?
答えは何もできなかったと思う。
「…マリーちゃん、セトくんのこと好き?」
「え?うん、みんな好きだけど一番最初にできた友だちだから」
「…そっか。ならさ、手紙で思いを伝えたら喜んでくれると
思うよ。面白い手紙の書き方、教えてあげるよ」
そのために私は蝋燭のろう、白い紙を買った。
◆
全員が集合し、事件が起こった。
パァンッ!という発砲音が鳴り、買い物に来ていた客が一斉に出口へ
走っていく。
その集団で一人の青年は歩き集団とは別の方向へ進んでいた。
「ねぇあれ!」
「あの格好、とても警官には見えないな」
私たちは全員で頷きその青年の元へ急いだ。
その青年はついに銃を持った四人の男の前に立った。
同時に私たちも駆けつけた。
「オイ、お前!何してるんだ、ただの人間が危なすぎる」
キドさんは青年の肩を掴み下がるように言った。
だが青年はその手を振り払う、いや手を掴み離した。
「俺はただの人間じゃないから…すぐ此奴らも倒れるさ」
青年はキドさんに優しく微笑み向き直った。
ただの人間ではない、だとすれば私たちと同じように能力を
持っているのだろうか?
だとしたらどんな能力を…?
- Re: カゲロウデイズ−新章− ( No.4 )
- 日時: 2018/01/23 20:32
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「っ!!マリーちゃん、誰でもいいから誰かを石にして!」
「え、あ、うん」
マリーちゃんは能力を使ったらしく一人の男は身動き一つしなくなった。
いつの間にか後ろに回っていたキドさんの蹴りがマリーちゃんによって
動けなくなった男の首筋に当たり、男が倒れた。
「なにっ、誰だコイツをやったのは!!お前らか!?」
「今、目が合ったな?」
「は?」
青年は閉じていた左目を開いた。
同時に男たちがバタンと倒れた。
「とりあえずメカクシ完了…だな。そういえばお前も俺たちと
同じように能力を持っているみたいだな」
キドさんの考えが分かった。
彼も仲間、同じように能力を持った仲間と考えているに違いない。
「…目を回す、俺を中心に半径4メートルにいる人物で目を開いている
人物を任意で気絶させる能力…。で、この能力がどうした?」
「お前、名前は?」
「李津波ナギサ」
キドはフッと笑い、ナギサに右手を差し出す。
「李津波ナギサ、俺たちメカクシ団に勧誘する」
「…?フッ、あぁよろしく頼むぞ…」
ナギサも左手でキドさんと握手を交わした。
- Re: カゲロウデイズ−新章− ( No.5 )
- 日時: 2018/01/23 20:53
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「じゃあ名前はナギサで良いんだな?」
キドさんは向かい合って座るナギサに確認した。
「あぁ、下手に考えるよりシンプルな方が良いしな」
今日、新たな仲間ができた。
ナギサくんはこの近くに住んでいるらしく、すぐに来れるし
ここで寝泊まりはしないと言っていた。
◆
早朝、二人の青年はそっとアジトに入った。
「ここが君の居場所だろ?コノハ」
「ありがとうございます、えっと…」
コノハはド忘れしてしまった青年の名を思い出す。
「イヴ、俺の名はイヴだ」
それと同時に全員が起き、目を見開く。
「こ、コノハ!!」
「えっとただいま。みんな」
私以外の全員が「お帰り」と返した。
なんか感動のラストみたいだ…じゃないよ!!
「あ、あの初めまして…」
私に気が付き、彼が先に自己紹介してくれた。
「初めまして、僕はコノハよろしく」
「私はソラです。よろしくコノハくん。そういえばそちらは?」
私は後ろにいる青年の方に目を向けた。
暗い赤髪に赤と黒のオッドアイをしている。
「すまなかったな、俺はイヴ。アザミの弟だ」
私とコノハ君以外が「お…お…弟!!?」と叫んだ。
そんなに驚くことなんだ…?