二次創作小説(紙ほか)
- Re: 東方新縁会 ( No.1 )
- 日時: 2018/01/26 19:38
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
壱枚目 最近噂の天宮彩月
「悪いわね彩月(さつき)、宴会の片づけを手伝わせて」
霊夢は倉庫?の扉を閉め青年の方を見た。
180前後の背丈、かなり高身長だ。
「いや、困ってるならいつでも呼んでくれ手伝えることは
手伝う」
「そう助かるわ、また頼んだわよ」
彩月がいなくなった後、霊夢は少し考える。
彼からはただの人間とは違う魔力を感じ、フランや幽香との戦いにも
勝ち、生きている。
「まぁ考えても無駄ね。私には関係ないし良いとしましょう」
■
紅魔館。
「やっぱり彩月は面白い人間ね」
「彼が妹様と戦い無傷で勝ったこと、ですか?」
咲夜はレミリアの顔を少し覗くように屈んだ。
「えぇ、それに魔力も持っているようだし…ねぇパチェも
そう思うでしょう?」
「まぁね、彼の戦闘スタイルからすれば私や魔理沙、アリス、響樹より
命蓮寺の聖白蓮から学ぶ方が適しているでしょうね」
パチュリーは魔導書を閉じ紅茶を一口飲んだ。
咲夜は顎に手を当て美鈴との戦闘を思い出す。
武術を得意とする美鈴と近接戦で勝ったこと、パチュリーが言った
ことも頷ける。
「確かにそうですね」
空には相変わらず日が出ていた。
- Re: 東方新縁会 ( No.2 )
- 日時: 2018/01/26 19:59
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
弐枚目 恋色の人形使い
「…ス…リス…アリス」
ウトウトしていたアリスは目を覚ました。
「ま、魔理沙、響樹!」
「どうしたんだアリス?…恋愛相談でもしたかったのか?」
「ち、違うわよ!」
茶化す響樹の顔は悪戯っ子の顔だった。
「でもよ…アリスは美人だしもしかすると惚れてるかもしれないぜ?」
「だ・か・らーーーー…違うって言ってるでしょうがーーー!!」
バッチィィン!という音で何があったかはある程度分かるだろう。
アリスの平手打ちが響樹の頬に決まった。
そのタイミングで彩月がアリスの家の中に入り事を見てしまった。
「ど、どうした?アリス」
「な、なななんのことかしら〜?///」
「まぁまぁそういうのは気にしない方が良いと思うぜ彩月。
今のは響樹にいが悪い」
「す、すまないなアリス。今度から気を付ける」
■
響樹と魔理沙が帰った後、アリスと彩月がその場にいた。
「ねぇ彩月は誰か気になる人とかいるの?」
「っ!なんでそんなことを?」
「そ、そんなこと…いいじゃない別に」
アリスは頬を赤らめて俯く。
「そうだな〜。アリス、とか…(小声」
「え?」
「い、いや気にしないでくれ」
アリスは首を傾げる。
聞こえてはいたがそのことは秘密。
- Re: 東方新縁会 ( No.3 )
- 日時: 2018/01/26 20:51
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
参枚目 アリスのようでアリスじゃない
「っ!?」
霊夢の留守中、勾時が番をしていた時。
その時間を狙っての犯行かどうかは分からないが事件は起きた。
彼は何者かに重傷を負わされた。
死ぬほどではないが意識が遠のいていく。
「こっちの彼、隙だらけで簡単だったわね。まぁいいわ、やっと
ここに来れたし…」
「(…見たこと、あるな。アリスに似てるがアリスの瞳は…
赤じゃない!)」
■
眠る勾時の姿を見て霊夢の悲しみが分かる。
「…霊夢!」
「魔理沙、響樹、彩月、アリス…」
彩月は勾時の傷に触れる。
するとすぐに傷が消えた。
「傷が!それがアンタの能力なの!?」
「あぁ、まあな」
四人は目を見開いた。
「…ッ、霊夢たち、か…」
「兄さん」
「悪いな手間かかせて」
霊夢の頭に軽く手をのせた。
ゆっくりと上半身を起こし、出来事を偽ることなく全て話した。
「アリスに似てる奴が?お前を?オイオイそれが冗談じゃ
ないってんなら結構ヤバいんじゃねえか?」
響樹が苦笑する。
「霊夢も勾時も油断はすることがないはず、気づかれずに
重傷を負わせるなんて私はできないわよ?」
アリスも自分はやっていないと否定する。
勾時は首を振った。
「アリスじゃない、アイツの目は赤かった」
- Re: 東方新縁会 ( No.4 )
- 日時: 2018/01/26 22:25
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
肆枚目 ニセモノの正体
彩月は思いきりアリスの家のドアを開けた。
「なっ、アリス…」
いや、アリスと瓜二つの姿をした何者かがいた。
「あら貴方から来てくれたのね。嬉しいわ」
アリスと変わらぬ笑顔、口調、声で話す。
ゴクリと息をのみ、口を開いた。
「なぁ、なんで博麗神社にいるはずのアリスがここにいるんだ?」
瞬間、空気が重くなり突然人形が現れる。
「…っ!!やっぱりな」
「もう気が付いていたのね、流石彩月ね」
「そんなことはどうでもいいんだ。ちゃんとお前の正体は
教えてもらうぞ?」
目を鋭くさせアリスのニセモノを見据える。
余裕そうな笑みを浮かべている。
「そうね私はアリスの思いよ。主に嫉妬の力を持っているの。
未来で貴方は殺されている、私は貴方を生かすために来たのよ?」
「どういうことだ?俺が未来では死んでいるってことか?」
人形の矛先が彩月の首筋に向けられる。
「お喋りはあっちに行ってからゆっくりしましょう?だから
大人しく私についてきてくれないかしら?」
アリス(嫉妬)は彩月に手を差し伸べる。
だが彩月はその手を払いのけた。
「悪いが断らせてもらう。俺はこっちで生きていく」
「全くホントに頑固な人ね、まぁそういうことも予想していたし
力づくで貴方を未来へ連れて行くわ」
- Re: 東方新縁会 ( No.5 )
- 日時: 2018/01/26 22:40
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
伍枚目 天秤、それは苦渋の決断
「おっと!」
大きく仰け反り攻撃を回避する。
「やっぱり貴方相手にただの攻撃では効きそうもないわね
“戦操「ドールズウォー」”」
「オイオイ、流石の俺でもこれは…!!」
苦笑しつつだんだんと焦りを見せる。
その様子を見てアリス(嫉妬)は笑みを浮かばせている。
相当余裕があるようだ。
少々アリスの能力とは相性が悪い。
そのため苦戦を強いられていた。
「…そうね貴方の相手は私もちょっと苦労するし交渉しない?」
「交渉…?内容次第なら考えなくもないが…」
「貴方が私についてきてくれるなら何もしないわ。でも貴方が
それを断るなら貴方の友だちを殺すわ、もちろん全員…」
いわば天秤だった。
彼女に従えば仲間は助けられる、従わなければ仲間が死ぬ。
彼女に従えば自分だけが犠牲になれば…。
だが…しかし…。
拳を握り少しして力を抜く。
「分かった…俺は…」
「情けねえぞ彩月!」
空から大量の星の弾幕が降り注ぐ。
思わず目を閉じるも自分の元に降る気配はなかった。
「ちょっと!敵だけにしなさいよぉ!!魔理沙、響樹!!」
霊夢と勾時が結界を張り彩月を守った。
「遅くなったが間に合ってよかった」
「全くついてくなんて言ったらぶっ叩いてやろうと思ったわよ」
霊夢に魔理沙、勾時と響樹、そしてアリスが駆けつけてくれた。
「さぁ反撃開始だ!」
- Re: 東方新縁会 ( No.6 )
- 日時: 2018/01/26 22:51
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
陸枚目 決める未来
「そんな嘘でしょ!?」
「私のくせに頭が回らないのね。貴方は私同然でしょ?
なら力も互角に決まってる、いくらやったところで相殺されるだけよ」
アリスの方に意識が反れているうちに魔理沙と響樹がアリス(嫉妬)の
背後に回る。
「「“恋符「マスタースパーク」”」」
二人のレーザーがアリス(嫉妬)を確実にとらえた。
「そんなに協力でも当たらないと意味はないわ!」
「当たらなくても目くらまし程度にはなるだろうよ!なぁ?」
無意識だろうか魔力を纏った彩月がアリス(嫉妬)の背後に
回り攻撃を加えた。
「そ、んな!私は貴方のために!」
「俺のことを心配してくれることは嬉しいさ。だから今から
その未来を変えてやる」
消えていくアリス(嫉妬)に向けて笑顔でそういった。
■
その戦いが終わり紫は全員の前に現れた。
「…彩月、貴方には命蓮寺で魔力の使い方を覚えてもらうわ」
「魔力?さっき纏った奴か」
紫は頷く。
恐らく未来で死んだ死因はこれにあったのだろう。
魔力が暴走した、というところだろうか?
- Re: 東方新縁会 ( No.7 )
- 日時: 2018/01/27 08:32
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
漆枚目 その日の裏
未来の幻想郷、結界は無事のようだがひどい状態になっていた。
「荒れ地ね…結界が無事ということは霊夢たちは生きているようだけど」
紫は博麗神社へと足を踏み入れた。
「あら。わざわざここまで来てくれたのね過去の私?」
「貴方から来てくれても良かったのに…未来の私?」
二人の紫が出会った。
博麗神社の中へ入るが霊夢と勾時の姿は見当たらない。
「…あの二人は今、マヨヒガで回復を待っているわ」
「…なるほど、何者かと戦ったのね?」
未来の紫は頷く。
少し寂しそうな、困り果てたような顔。
「アリスの身体は彼女の自宅にあるわ。貴方の幻想郷で異変を起こして
いるのはアリスの嫉妬や後悔などの気持ち、その理由はただ一つ…
彩月の死、それだけよ」
「彼が!?一体、何が原因なの!?」
「彼には桁外れの魔力がある。だけど彼はその魔力を扱いきれず
暴走させてしまった。それと同時に彼の能力
『巻き戻す程度の能力』が暴走し、このざま…だから幽々子の能力で
彼を殺してしまった。そのためアリスの気持ちは自我を持ち
動き始め霊夢たちを攻撃した、霊夢は軽傷で済んだけどね…」
「霊夢が軽傷、ね…勾時の性格からして霊夢に何か起きたときは
何が何でも駆けつける、勾時は重傷を負ったのよね?
なら彼が魔力を扱えるようになれば危機は回避できる、という
ことね」
未来の紫は頷き、空を見上げる。
赤紫色の空が今も広がっていた。
「頼んだわよ、過去の貴方なら貴方達ならこの未来を変えることは
簡単だから…」
- Re: 東方新縁会 ( No.8 )
- 日時: 2018/01/27 09:18
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
捌枚目 約束の告白
「アリス!」
「彩月?どうしたの?私に何かあるの?」
「俺…アリスのこと大切にするから!」
その直後、祝福するように花火が夜空に輝いた。
「っ!えぇ、約束よ彩月」
アリスはそっと彩月の右手を両手で握り笑顔で約束した。
■
「彼は暴走なんてしないわ。彼女という宝物と出会いそして
幻想郷という新たな場所ができたもの、ねぇそう思うでしょう?
私たちの故郷、幻想郷」
紫は空に咲いた花に目を向けた。
弾幕とは違う原風景ともいえるような輝きに幻想郷は照らされた。
きっと何があっても…ここは変わらない。
どんな強敵が現れても、どんな災厄が降り注いでも彼らがいる限り
ここが壊れることはないだろう。
それはここを作った一人である私が保証するわ。
