二次創作小説(紙ほか)

Re: ポケタリアクロニクル-聖戦の伝承- ( No.126 )
日時: 2018/03/10 00:05
名前: テール (ID: LAu9zylb)


少女は「マトイ・サザンカ」と名乗り、
入り口付近に待たせていた騎士団を里へと招き入れた。

里は家々が並び、子供たちはかまくらを作って遊んでいた。
大人たちは農作業やら雪かきやらで忙しそうにしている。


そしてマトイは、ある民家へと案内した。


「ここを使ってください。
 足りなければ近所の民家がありますので、そこで泊まってください。」

大きめの民家で、騎士たちを収容するには十分な大きさであった。
中は小ぢんまりしているが広く、そして温かい。

「あ、お部屋に上がるときは玄関で靴を脱いでくださいね。」

マトイは部屋に上がろうとするルーネ達にそう呼びかけた。

「ありがとうございます、マトイ。
 ・・・ところでテオ・・・殿下は?」
「まだお話をされてると思います、呼びに行かれますか?」
「あ、じゃあそうします。
 皆さんはここで暖をとっていてください。」

ルーネはそういうと、民家から離れた。





「あのあの、もしかして、星の神子様ですか?」

マトイはルーネに向かって尋ねる。

「えっ!?・・・・はい、私は神子ですね。
 ここに聖痕が。」

ルーネはそういうと、ローブを脱いで左肩に刻まれる神竜の紋章・・・
聖痕をマトイに見せる。
マトイは目を輝かせて驚嘆の声を上げた。

「すごいです!私神子様を見るのは初めてです!」

子供のようにはしゃぐマトイ。
ルーネは少し困惑していた。



「それじゃあ、ファータ教国の神殿で修行とかされたんですか?」
「ええ、10歳から5年間。」
「ほへぇ〜」

マトイはルーネの話を聞くたびに目を輝かせる。


「姉さん!」

突然、マトイと同じ髪色、同じ目の色をした少年が、
マトイとルーネの前に現れる。
少年はルーネを警戒していた。