二次創作小説(紙ほか)

Re: ポケットモンスター -ラスト・メモリー‐ ( No.4 )
日時: 2018/03/17 09:18
名前: 雅人 ◆m58SZjly5A (ID: yU3pc2AF)

サカキ「ほう。相性に有利なポケモンを選んだか」

レッド「セオリー通りだろう?」

サカキ「ククッ。違いない」

レッド「ゼニガメ。みずでっぽう!」

ゼニガメ「ゼニィィィ!」

サカキ「ブーバー。みがわりだ」

ブーバー「ブゥゥゥバァァァァ」

レッド「チィ。ゼニガメ、からにこもる!」

ゼニガメ「ゼニッ」

サカキ「かみなりパンチ」

ブーバー「ブゥゥゥバァァァァ!!」

ゼニガメ「ゼニィィィ!」

レッド「ゼニガメ!」

サカキ「電気タイプの技だ。ゼニガメには効果抜群だよ」

レッド「アンタ強いな。なんでこんな事をやってんだよ?」

サカキ「何、理想があるのだよ私には。だから私は強くなれる」

レッド「へぇ。随分凄い理想なんだな」

サカキ「ああ。君達には決して理解できない理想がある」

レッド「そっか。人様に迷惑かけないっていうなら話は別だったんだけどな」

サカキ「ソイツは分からないな。私自身そこまで動くわけではないからね」

二人は互いにモンスターボールを構えた。

レッド「ブーバーじゃないのか」

サカキ「あぁ。君の本気をみせてみろ」

レッド「はっ。望むところだ! ストライク!」

サカキ「スピアーッ!」

ストライク「ストライイイイイイク!!」

スピアー「スピッ!」

サカキ「そのストライク。よく育てられているな」

レッド「古い仲でね。ストライク、剣の舞!」

ストライク「ライッ!」

サカキ「攻撃力をあげてきたか。ならいい、スピアー。こうそくいどう」

レッド「そっちは素早さをあげてきたか」

サカキ「相手に近付きシザークロス!」

レッド「こっちもシザークロスだ! ストライク!!」

ストライク「ストラアアアアアアイク!!!!」

スピアー「スピスピスピッ!!!」

——ガキィィン!

サカキ「スピアーの素早い攻撃と同格の攻撃力になるのか……!」

レッド「ストライク! 居合切り!」

サカキ「ふっ」

サカキはニヤリと微笑む。

サカキ「スピアー。ゼロ距離破壊光線だ」

レッド「なっ」

ストライクは呆気なく倒れる。スピアーを早急に戻すサカキ。

サカキ「いや、なかなか楽しめたぞ」

レッド「破壊光線を使ってくるなんてよ……」

サカキ「私はポケモンの可能性を賭けただけの事だ。何も変な事をしたわけではない」

レッド「くそ」

サカキ「ではな」

ロケット団と名乗る組織にいたサカキは既にその場を去っていた。
レッドは空を見上げ、再確認する。今のままでは十分にあれを倒せる術はない、と。