二次創作小説(紙ほか)
- マダム・マルキンの洋装店と純血主義者発見 ( No.6 )
- 日時: 2018/03/27 09:35
- 名前: 未碧 (ID: eD.ykjg8)
グリンゴッツを出た後、ミス・マコグナガルはきびきびと歩きながら言った。
「さて、次は制服を買いに行きますよ。マダム・マルキンの洋装店です。」
アリスは考える。ローブと冬用のマントなら作ってあるもの、別に必要ないわね。残りを頼みましょうか。
また暫く歩くと、マダム・マルキンの洋装店という看板が見えてきた。ミス・マコグナガルは店の前で立ち止まって言う。
「では、私は待っておきますから、採寸して貰ってください。」
どうやら採寸からして仕立てて貰うらしい。このマダム・マルキンという人も大変ね、と思った。
ドアを開けると藤色の服を着た愛想の良さそうなおばさんがやって来る。彼女がマダム・マルキンだろう。
「あら、お嬢ちゃんもホグワーツの新入生?」
アリスは答える。
「ええ。でもローブとマントは作ったから、残りを欲しいの。」
マダム・マルキンは戸惑ったような顔をしていた。やはり、ローブとマントを手作りする人は少ないのでしょうね。
「そ、そう。じゃあ、この台の上に立ってくれる?頭の周りを測るから動かないで頂戴ね。」
アリスは返事する。
「ええ。」
右の台から声がした。
「また会ったね、アリス。服は要らないの?」
ハリーだった。
「ええ、作ってあるわ。」
左の台からも声がした。
「それじゃ君は彼と知り合いなのかい?ああ、僕はドラコ・マルフォイ。君は?」
彼は服装からして魔法界に慣れている様ね。話し方もどこか気取っているもの。権力者なのかしら。味方につけても悪くは無いわね。
「アリス。アリス・マーガトロイドよ。こんにちは、ドラコ・マルフォイ。」
彼は不思議そうに言った。
「マーガトロイドか...聞いたことが無いが、君の服装からして純血か半純血なんだろうね。」
このドラコ・マルフォイは純血主義の様ね。純血主義の状態を身近に把握しなければいないから、彼の見方に着いた方がいいかしら。
「母なら種族としてのとても偉大な魔女よ。父はいないわ。」
保護者がパチュリーという意味なら、彼女はとても偉大な魔女だと思うわ。父は決めていないけれど、元々魔界神の神崎に作られたもの、いないのでしょうね。
ドラコ・マルフォイは更に困惑したように言った。
「そうか、それは申し訳ない。君の母は純血の家計だという意味かい?」
難しいわね。パチュリーはれっきとした魔女だけれど魔法界の魔女とは全く違う存在だもの。
「私の母はは父、母共に魔女だと聞いたわね。でも魔法界の魔女とは違う存在よ。」
「お坊ちゃん、終わりましたよ。」
マダム・マルキンはドラコ・マルフォイに言った。
「じゃあ、またホグワーツで会おう、マーガトロイド。興味深い話だったよ。また聞かせてくれ。」
ドラコ・マルフォイが言った。
ドラコ・マルフォイが行ってから、ハリーが言った。
「あいつは嫌な奴だよ。魔法を使えない奴らを差別しているんだ。見下したような喋り方をするし。」
「お嬢ちゃん、終わりましたよ。」
マダム・マルキンが言うと、ハリーが手を振って来た。
「じゃあまたね、アリス。」
アリスも手を振り返す。
「ええ。」