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二次創作小説(紙ほか)
- 信じたくない、信じれない ( No.3 )
- 日時: 2018/03/29 21:16
- 名前: 未碧 (ID: eD.ykjg8)
クレアレネッサは淀んだ紅い瞳をすっと細めてスネイプを睨んだ。
「私は魔法などという子供騙しは信じてない。それに貴方の言う馬鹿みたいな出鱈目は受け付けないわ。入学勧誘?私は呑気に学校に行っている暇はないんだけれど。お金だって無いわ。親も居ないし、貴方を殺さない証拠もない。」
スネイプはうんざりしたように言う。
「魔法を見せれば良いのか?第一貴様には義務教育とやらが適用されている筈だ。」
ばかじゃない?私は行方不明者という事になってるのに。学校に通うわけないでしょ。呑気に通っているうちに殺されるじゃない。
クレアレネッサは億劫そうに透き通った濃いはちみつ色の髪を額から払いのけた。
「見つからない人間を学校に行かせるって訳?それで、いつになったら魔法を見せてくれるのよ。」
スネイプは顔を更に歪めてクレアレネッサを睨んだ。
「吾輩の杖は貴様が持っているのだが。」
この棒切れが杖っていうの?信じられない。
クレアレネッサは油断無くスネイプを見た後、棒切れを投げ渡した。
「アクシオ、ブランドン!」
いきなりスネイプが叫ぶと、クレアレネッサは棒切れに向かって引っ張られた。そのままスネイプはクレアレネッサの手首を掴む。
すると、周りの景色が猛烈に回転し始め、パイプに押し込まれるような圧迫感がクレアレネッサを襲った。そのまま目の前が真っ白になる。
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