PR
二次創作小説(紙ほか)
- 入学までの幽閉 ( No.5 )
- 日時: 2018/03/29 22:36
- 名前: 未碧 (ID: eD.ykjg8)
よく分からない部屋の扉がノックされた。
「お呼びですか、アルバス。」
髪を結い上げ、眼鏡を掛けた老婆が真面目な顔で部屋に入って来た。
ダンブルドアが厳しい顔で言う。
「ミネルバ、ミス・ブランドンを使っていない塔に案内してほしいのじゃ。どうやら彼女は魔法を信じられないらしくてのう。」
強制的に閉じ込めるという訳?逃げなくちゃ、といっても今自分が何処に居るのかが分からない。大人しく捕まったままだと思わないことね。クレアレネッサは心の中で舌打ちした。
老婆が油断なくクレアレネッサを見たまま優雅に挨拶した。
「こんにちは、ミス・ブランドン。私は変身術教授のミネルバ・マコグナガルです。」
丁寧に挨拶してくれたからには返さないと。
「こちらこそ。クレアレネッサ・オリヴィア・ブランドンよ。ご存知でしょうけど。」
皮肉を混ぜ、淀んだ紅い瞳を細めてマコグナガルを睨み付ける。老婆はびくともしなかった。思わず大きく舌打ちする。覚えていなさい、マクゴナガル。
「さて。私は貴方を強制的にでも塔へ案内しなければいけません。」
舌打ちに眉を顰めたマクゴナガルが言い、警戒したように杖を取り出した。
「では、行きましょうか。」
PR