二次創作小説(紙ほか)
- 万事屋 四季彩、依頼はリフォーム! ( No.2 )
- 日時: 2018/04/12 20:57
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「よっと…譲さん、こりゃあどこに運べばいいんだ?」
十里は如何にも重そうな古い冷蔵庫を担いでいた。
そういうものは普通、何人かで運ぶのだが彼の場合はそんなのは
不要らしい。
「あの…重いのに一人で大丈夫なんですか?」
「ん?あーこう見えても力はあるからな、気にすんな。で、
どうすればいいんだ?」
「あ、あっちに置いておいてください」
「了解した」
依頼人が指差したほうへ冷蔵庫を持っていき、そこに置いた。
今回の依頼はリフォームの手伝い、彼女は人見知りらしく
接しやすい万事屋 四季彩にお願いしたらしい。
「あっと唯花、そっちは俺がやっておいたぞ」
他の部屋も、と思い移動しようとした唯花に蒼月はそう伝えた。
「へ?ホント?ありがとう」
「気にすんな」
「こっちも家具の設置、終わったぜ」
十里は首を左右に曲げ骨を鳴らす。仕事を終えた後、特に
力仕事後の癖だ。
「ありがとう十里、じゃあ仕事完了!かな」
「かなって…嘘でもそれを言うなよ…」
「いいえ、こんな早く終わるなんて予想してませんでした。
ありがとうございます」
依頼人と別れ店へと帰ってきた。
「早いわね貴方たち。夕飯、すでに準備済みよ」
テーブルには料理が並べられていた。全て莉音と京夢が
準備したものだった。莉音が料理、京夢がそれを運んだらしい。
「ありがとう二人とも」
「まぁまぁ早く食べようぜ。結構あの家具を休む間もなく
運ぶってのは辛かったんだぜ?」
「ご、ごめんね!いつも力仕事ばっかり任せちゃって…」
「お、オイオイ俺ぁ責めたつもりはないぞ?力仕事は俺の
仕事だからな」
事実、この中で一番の怪力は十里である。体も小さく非力で
華奢な唯花ではあんな思い家具を運ぶことは無理。
彼女はこの生活が好きだ。自分にはもったいないぐらい良い仲間が
いるから。
- 真選組動乱! ( No.3 )
- 日時: 2018/04/22 14:41
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
真選組、土方は嵌められた。伊東と沖田らが組んでいることに
気付いたのは彼が最初だった。
山南もその場にいた。
「(土方さん…ヤベェな…でもこれで理解した)」
山南は目を閉じた。
万事屋銀ちゃんに万事屋四季彩の従業員たちが挨拶に来ていた。
そして全員に一言言われた。
「村麻紗、ね…」
「妖刀ってことか。そういえば山南が土方がやめさせられたとか
言ってたな」
京夢の言葉を聞き全員がガタッとした。
彼は割と耳が早い。
「土方さん!大変です山崎が殺されました!」
夜な夜な全員が目を見開く。
「い、いや拙者はくびに…」
「そんなこと言ってる暇は」
真選組の男たちが刀を抜いた。
手を掴まれていて逃げられない。
だが掴んでいた男が倒れる、十里の手刀で倒れたのだ。
全員は走り抜ける。
「うわぁぁぁ車が!!」
全員の前に車が飛び込んでくる。神楽と十里が車を力で止めた。
流石としか言いようがない。
「唯花ちゃんたち!駆け付けたよ!」
山南は違う車に全員を乗せた。
無線のようなものを通し車の中で真選組全員に伝える。
「あーあー全税金泥棒に次ぐ。今すぐ持ち場を離れ電車を追え。
そうしねえとアンタらの大将の首がとられるぞ」
『てめぇ!』
「黙れ!誰に口きいてるんだ。俺は副長、土方十四郎だ」
そう言いさらにスピードを上げた。
「そういえば山南くんは誰に言われてここに?」
「…沖田さんだ」
「なるほどその人が噂のドS王子」
- 俺たちはノリだけでやってきた! ( No.4 )
- 日時: 2018/04/22 15:22
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「山南、テメェ沖田のところにでも行ってこい」
銀時は近くの列車を指さす。
「あ、十里ならあそこの扉とかぶち破れるんじゃない?」
唯花は十里のほうを見ながらそう言った。
「まぁ無理じゃねえやるか?」
にやつきながら言ってるところ本気なのだろう。なら…。
「入場はド派手にね!」
「おう!行くぜ山南!」
列車内、扉が粉砕する音と共に沖田は扉のほうを見た。
「血塗れじゃねえか沖田」
「沖田さん、来てやりましたよ」
山南は刀を抜いた。
「銀ちゃんあそこ!」
神楽の指差したところには近藤がいた。
「近藤さん!」
銀時は手に持っていたロケットランチャーで扉を破壊した。
近藤は涙を流していて鼻水が垂れていた。
唯花は土方の背中をトン、と軽く押した。
「っ!?」
「貴方は副長、その仕事は大将をサポートするんでしょう?
貴方が動かないでどうするのさ」
土方は後押しされ車の上に立つ。
「土方、来たのか」
「助けに来ました!」
せっかくのところで後ろから列車が迫っていた。
土方は飛ばされかけギリギリ列車と車の間にいた。
「近藤さん、早く!」
沖田と山南がそう叫んだ。
近藤は土方の上で迷っていた。
「ここで悩むな!」
- 決着、復活新・真選組 ( No.5 )
- 日時: 2018/04/22 15:59
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
後日の朝、唯花は目を覚ました。
「…寝てたかったけど、さすがに良くないか」
「あら?唯花、今日は依頼ないわよ。その代わり唯花に
会いたいって人たちがいるけど」
莉音にそう言われ急いで支度し下へ向かう。
「ほわぁ!?真選組の人たち!!」
戸を開けると真選組の近藤、土方、沖田、山南が立っていた。
「どうしたー唯花、一体どんな客が…っはぁ!?」
京夢に莉音、蒼月に十里たちも驚いていた。
「礼を言いに来たってさ。僕に伝えてくれればちゃんと言うのに」
山南がそう言う。
「改めて感謝するぜ唯花。テメェの言葉がなかったらあの時
俺は何もできてなかった」
「そんな私は何も…でもこれからお仕事頑張ってください!
あ、後そこの不法侵入者が何か迷惑かけてきたらお仕置き
頼みますね?何回か私の部屋に忍び込んできてたんで」
唯花の言葉に山南は顔が青くなっていった。
「山南ぃ、後でちょっと来い」
土方の声には怒りがあった。
これで分かった彼は後で細切れにされると…。
「そ、そうだ!唯花ちゃん、僕これ持っててもしょうがないから
あげるよ」
唯花に山南は桜のネックレスと、水色のリボンを手渡した。
「これって…」
「いやぁ僕くじ引いたらこの二つが当たってさ。でもつけ方も
知らないしこういうのって女の子がつけるでしょ?」
「…ありがとう山南くん、たまにはいいところあるじゃん」
「なったまにはって失礼な!」
「はいはいまぁコイツは後で沖田にでもシバってもらうとして
それ貸してみろ。つけてやる」
唯花は土方にネックレスを渡しつけてもらう。
「なんかありがとうございます」
- かぶき町 都市伝説 ( No.6 )
- 日時: 2018/04/22 16:46
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
真選組の書庫。
そこで数人の隊士たちがあるものを見ていた。
「隻眼の狂人に青い、バーサーカー?」
「どうしたんだ?沖田」
◆
その男の特徴といえば隻眼ということ。
一度は死刑になり捕まっていたものの隊士を殺し脱走。
自分に関するすべての資料を消し去った。
彼の動機は愛が欲しかった、どうやら過去に何かあったらしい。
その男の特徴は青髪。
何度も隊士を送り込んだが全員殺された。
そのうち姿をくらまし存在を忘れられた。
◆
「…」
全員が黙り込み静かになる。
「そろそろ仕事に戻らないと土方さんに叱られそうですね」
場所は変わって町の裏路地。人通りも少なく今は夜だ。
そこにたった一人、京夢は立っていた。
「…何年ぶりだろうな。こんなところに来たのは」
あの親子に拾われるまではずっとここにいた。
他の路地裏には十里が立っていた。
「ある意味、懐かしい場所だな」
彼もまたあの親子に拾われるまでずっとここで犯罪に手を
染めていた。
京夢のほうに戻って。
「あ、京夢!」
振り返ると手を振る唯花が立っていた。あの時と同じように
駆けてくる。
「もう探したんだよ?莉音さんも十里を探しに行っちゃって
今は蒼月に留守を任してるの、早く帰ろう」
「…そうだな!ごちゃごちゃ言われる前に帰るとするか」
再び十里のほうに。
「十里、ここにいたのね」
「…莉音か」
莉音は彼の隣に立った。
「早く帰りましょう?唯花ちゃんは貴方のことも心配してたわよ?」
「…俺にはもったいないな」
「そうかしら?とにかく早く帰りましょう」