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二次創作小説(紙ほか)
- タイムリミット ( No.4 )
- 日時: 2018/04/06 14:27
- 名前: マスカット (ID: eD.ykjg8)
影表しの練習の後、エスティルはオズレルドの孤児院に帰っている。
私には両親がいない。生まれた時から孤児院に預けられていたらしい。もう14年も孤児院にいることになる。14歳にもなると、孤児院では最高年齢だから家族の世話をしないといけない。
家族はもちろん血が繋がっている訳じゃなくて、自分より小さい世話しないといけない子供たちの事。
最近は人件費が高いらしくて、孤児院には院長さんしかいない。それであんまり世話ができていないらしい。私が先生に質問してる間も世話するように言われる時もあって、最近は困ってるけど仕方が無い。
でも最近焦っているのは、別の事。もうすぐすると、私が「魔女」と関わっている事に気づかれてしまう。
実は「魔女」になると、髪が銀髪になるらしい。本当の魔女は「魔女」は生霊力という力を使って魔法を操っている。完全な「魔女」になればなるほど体内の色素が生霊力に変換されていく。
だから「魔女」になれば、人種に関係なく肌の色が薄くなっていくし、髪の色素も生霊力に変換されて白くなる代わりによく光るようになる。
だから「魔女」の証拠は、銀髪で薄い色の肌といえる。また、「魔女」にはそれぞれ一人ひとり違う色の生霊力を持っていて、目には特にその影響が出やすいらしい。だから「魔女」の目の色は一人ひとり違って、完全な「魔女」になると色が変わってくる。
私の髪は白っぽい金髪で、髪の色はあんまり分からないけれど肌が少しだけ白くて目にアメジスト色が混ざってきている。だからその内ばれてしまう、私が「魔女」と関わっているということが。
そうなったら家族にまで嫌われるのだろうか。
エスティルは心配になりながら孤児院に帰る。
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