二次創作小説(紙ほか)
- 1.イギリスに行こう ( No.1 )
- 日時: 2018/04/06 11:27
- 名前: アプフェルシュトゥルーデル (ID: eD.ykjg8)
宴会の数日後、紫は10人の生徒を集めて言った。
「さて、ホグワーツ校長アルバス・ダンブルドアによると、3人の校長らは4校目の試合参加に応じたそうですわ。それと調査も兼ねることになりましたから、ホグワーツの生徒とは積極的に関わってくださる?」
「なんで私たちがそんな事をしないといけないのよ。」
霊夢がむっつりとした顔で言う。チルノはよく分からないのかぼけーっとした顔のままだ。鈴仙に至っては、余程参加したくなかったのか紫を射殺さんばかりの目で睨み付けている。他の生徒の反応もばらばらだ。
紫は無視して続ける。
「さて、大会説明に移りましょうか。まず、能力は他校の生徒、先生方に能力の使用がばれない程度なら使用しても構わないですわ。ただし、スペルカードを大っぴらに使いまくるのは禁止です。」
誰もそんなことしないわよ、といった顔のレミリアも無視して、紫は言った。
「競技は17歳以上の生徒が炎のゴブレットという道具を使って投票し、選抜しますわ。各校に代表選手は1人。」
「それと、人間を絶対に襲わないこと。血なんかの食料は現地拠点で私が調達しますから、絶対に人を殺さないで頂戴。他にも、永琳製の薬を使って、選手の前では羽、耳、第三の目等を隠しなさい。良いかしら?」
フランドールが手を挙げた。
「何かしら。」
紫が応じると、フランドールは不安そうに言う。
「パチュリーが言ってたんだけど、イギリスってことは英語を話すんでしょ?フラン、英語は話せないよ?ここの言葉は話せるけど。」
紫は言った。
「そうね、それぞれ準備担当を決めましょうか。まず、試合まであと数ヶ月あるから、できるだけ英語を覚える事。この中に英語を話せる人はいるかしら?」
レミリア、咲夜、アリスが手を挙げた。
「3人に教えてもらいましょう。それと、慧音にも協力を頼んであるわ。3人が空いていない時は慧音に協力してもらいなさい。」
レミリアが口角を上げて笑った。どうやら先生役ができることが満足らしい。咲夜が苦笑いをしている。魔理沙は不満そうにしていた。
「次。制服は必要ね。一応だけれど。これは希望者はいる?」
アリスが手を挙げた。
「これはかなり凄いものができそうだな。」
魔理沙は呟くと、アリスは笑みを浮かべる。
鈴仙は無表情で、咲夜は困った顔で言った。
「「実用的な制服をお願いできる?」」
あ、ナイフホルダー付きでお願いします、と咲夜が付けたした。アリスは微妙な表情で頷くと、上海を弄り始めた。チルノが覗き込む。
紫は頷くと、続けた。
「それから現地では、フランスは馬車、ドイツは船に泊まるのだけれど、私たちは...どうしましょうか。これは、後で決めておきますわ。」
「次。」
霊夢の物凄く不機嫌そうな声に、紫までもが驚いていた。
「どうかしたのか、霊夢?」
恐る恐る魔理沙が聞くと、霊夢は顔を背けて言った。
「別に。」
どうやら疎外感があって拗ねていただけらしい。こいしがじーっと霊夢を見た。
紫が苦笑いをしていった。
「とりあえず、もう夕方だし解散しましょうか。三日後、同じ時間に博麗神社に集合ですわ。慧音も呼んでおきます。」