二次創作小説(紙ほか)

Re: 進撃の巨人 もう一人の人物 ( No.30 )
日時: 2018/05/20 09:19
名前: けんぬん (ID: Do1fG5Tg)
プロフ: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12230

 >>28の続きです。

ザビニは気がついた。……アニはいっけん関心もなさそうに、何気なく視線を向けているようでいて、実際にはするどく周囲を観察していることに。
 ぼんやりと街を見渡しているのではなく、建物の配置や高さなどを観察して、詳細に覚えようとしているように思えた。


Re: 進撃の巨人 もう一人の人物 ( No.31 )
日時: 2018/05/27 09:13
名前: けんぬん (ID: Do1fG5Tg)
プロフ: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12230

「トロスト区で戦闘する場合のことを考えているのかい?」ザビニはそう聞いた。
 アニは、わずかに目を鋭くした。一瞬黙ったが、すぐにこういった。
「ああ。襲撃想定訓練のときのクセでね。もう最終成績も出たから、意味なんてないのにさ」
 なるほど……。これまでも、トロスト区が巨人に襲われたという状況設定の「襲撃想定訓練」は、実戦のように班分けされ、何度も行われた。彼女は、行き当たりばったりで市街地を機動するのではなく、地形や建物の配置をこうして覚えていたのだろう。さすがは成績上位者だ。