でも、秋本は気付かない。どうせみんな何してるんだぐらいにしか考えていないんだろう。秋本はどんどん3-Aの教室に近づいてくる。後ろにはすでに100人くらいの人が歩いている。そして、ついに教室に入ってきた。私も秋本の真後ろにつく。ひとつの教室に一人の男子を追いかけて100人以上が入るとはなかなかシュールな光景だ。