二次創作小説(紙ほか)

0. チルドレンレコード ① ( No.2 )
日時: 2018/05/01 19:18
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

「キキョウ、か…俺たちは全員そう言う名の少年に
 会ったことはないが」
やっぱりマリーですらも彼のことを知らなかった。
—青鳥!

「ッ!?」
竜牙とはまた違うトーンの声に振り返る。そこには誰もいない、
窓があり空が見えるだけだ。
「どうしたのエミちゃん」
「ふぇ!!何でもないよ」
青い上着を脱ぎ腰に巻いた。

「まぁ分からないことをウダウダ考えるのはこれでお終いって
 ことにしようよ」
「そうだね」
そう言って瞬きし目を開いた。同時に全員が目を見開いた。
「お前、その眼!」
「へ?何々?」
「赤、だね」
「私たちが能力を使う時と同じ色!!」
団長であるキド、そしてコノハとモモが口をそろえて言う。
シンタローから手鏡を受け取り目を見開いた。
両目が‥‥ん?黒いけど。
「さっき赤くなってたよね?」
「そ、そうなの?自分では分からないけど…あ、でも何か
 見えてさ、この近くのアパートの103号室の前で覆面男が
 銃を発砲する場面」

「とりあえず行ってみるか」
キドは腰を上げ、外へ出た。

0.チルドレンレコード ② ( No.3 )
日時: 2018/05/01 20:48
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

アパート103号室。
ある一冊のノートには智義 朧という自分の名前が書かれていた。
近くには名前も忘れてしまった友人との写真、恐らく中学の
卒業写真だ。一人の少女がセーラー服を着ているから。
「ん?」

携帯が鳴る。メールを送ってきたのは知った名前だった。
「笑美?珍しい」
『突然でごめんね?これから家に行っても良いかな?話したいことが
 会ってどうしても。とりあえず行かせてもらうね』
彼女としては珍しくも感じるメールの内容だった。
まぁ用事もないし部屋も汚いわけではないし入れても問題はない。
それに彼女なら話しても良いかもしれない。

数十分ぐらいして彼女が家にやってきた。
「ご、ごめんね。突然押しかけて」
「いや気にしないでくれ。あちぃだろ?中に入れよ」
「じゃあお言葉に甘えて」
笑美は靴を脱いで部屋に入った。

「で、話したいことって何だよ?」
「あ、えっとね…信用してくれないと思うんだけど…」
彼女は目を泳がせた。恥ずかしいことでも起こったのか、と思ったが
それは違うとすぐに心の中で否定した。
「…何だよ、とりあえず言ってみろ」
「うん、インターホン鳴っても絶対家から出ちゃだめだからね!
 私もしばらく家にいるけど…」
いるのかよ。いや追い出したいわけじゃないんだが、どうも
照れくさいんだよな…。
丁度のタイミングでインターホンが鳴った。

その言葉をしっかり聞いていないのが仇となった。
「おわっ!なんだテメェらぁ!!」
「お、女子もいるのかぁ——がぁっ!?」
男の頬を思いっきり殴った。

「おい、お前!」
そこには数人の人物が。
「お前も俺たちと同じ、だな。その能力」

0.チルドレンレコード ③ ( No.4 )
日時: 2018/05/01 21:01
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

キド、カノ、セト、そしてエミ。その四人はメカクシ団と
いうグループらしい。
「…なんだ、お前らも俺と同じなのか。まぁエミまでそんな
 能力を持ってたとは思わなかったけどな」
自分を合わせ五人分の麦茶を出した。麦茶を飲みそう言った。
隠す、欺く、盗むだがエミは能力が未だ分かってないらしい。
使い方や効果が様々あるらしいのだ。
「エミ、確か目の色を替えるとか言ってたな。今までに
 どんなことがあった?」
「え、えっとあまり覚えてないんだけど最近はここで
 人が殺されるところを見たかな?」
未来余地ってことか?じゃあなんで俺の能力のことは…。
考えるのを諦め本題に入る。
「で、アンタ確かキドだっけ?俺をメカクシ団に勧誘するって
 ことでいいのか?」
「あぁ俺たちの仲間になってくれないか?」
「その前にさ、オボロ君の能力を教えてよ。僕たちのは言ったから
 知る権利はあるでしょ?」
「俺の能力か、…“目を見開く”」
「そういえばさっきの力も…もしかして身体強化的なものっすか?
 俺たちのところにも目が醒めるって能力を持ってる人が
 いるんすよ」
そんな能力もあるのか。そこに俺は純粋に驚いた。

「…まぁお前には強制的に俺たちの仲間になってもらう」
「結局かよ。まぁ遺言はない、いいぜ」