二次創作小説(紙ほか)

黒炎の過去 前編 ( No.20 )
日時: 2018/07/16 17:49
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

今よりも昔の話…。

7月7日、彼ディオネの前から黒炎竜は姿を消した。
その日だ。
「やぁ、どうしたんだ?僕」
「…誰?」
ディオネは白衣を着た男を見た。
黒炎竜アドラルを探していたディオネに手を差し出した。
「私と来ると良い。ここで一人でいたら危ないからね」
「…」

ディオネはそのまま彼についていった。
そこは魔法研究施設だったのだ。

それからというもの彼はその施設の実験体だった。

「ねぇ貴方…」
ディオネは声がしたほうを見た。
そこには黒髪の少女がいた。自分よりも少し年上っぽい。
「?」
「私ウルティアっていうの。貴方は?」
「…ディオネ」
小さくそう名乗った。
「そっか。ディオネ…うーん」
ウルティアはディオネを見る。
「今日からお友達になろっか」
「お、友達?」
「うん!」
その日からいつも彼はウルティアと遊ぶようになった。

そんなある日の研究結果を見て研究者たちは驚愕し
恐怖した。
「ディオネの魔力が大幅に増幅。魔力量は聖十大魔道を超えている!
 子どもとは思えない」
「それどころか測定不能だと!?」

その時、大きな爆発音で全員が恐怖した。俯いたまま黒炎を
纏った少年がゆっくり歩み寄る。
「じゃあね——」

黒炎が辺りを包んだ。

その数年後、彼はウルティアを探しつつ流浪していた。
寝床は洞窟だ。だが最近はあまり食料を食べていなかったため
かなり空腹だった。
「あら?こんなところに人?」
「だ…れ?」
「私はシェリーこっちは従妹のシェリアよ。私たち蛇姫の鱗って
 いうギルドにいるの」
「ギルド?」

彼女たちが何かを話し始めシェリーが手に持っていた籠を開けて
渡す。中には美味しそうなサンドウィッチが入っていた。
「貴方、お腹空いてるでしょ?私たちはもう食べたから
 あげるわ」
「で、でm——ッ!!?」
シェリアは彼の口にサンドウィッチを捻じ込んだ。最初は嫌々
食べている感じだったが段々と食欲に逆らえなくなったのか
食べるようになった。
「そうだ!ねぇ貴方、名前は?」
「ディオネ」
「じゃあディオネ!一緒にギルドに行こうよ!住む場所とかは
 私が確保してあげるよ」

その日から彼は蛇姫の鱗の仲間となった。



黒炎の過去 後編 ( No.21 )
日時: 2018/07/16 18:00
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

シェリーが確保してくれた家は一軒家だ。

その家の扉を叩く音が聞こえた。
扉を開けるとディオネと同じぐらいの黒髪の少女がいた。
「あ、えっと初めまして。お隣に住んでいるセツナです」
「う、うん初めまして。俺はディオネ、よろしく」
セツナをディオネは中に入れて飲み物を出す。

「あ、その紋章って蛇姫の鱗ですか?」
「あ、あぁそうだけどお前は?」

ディオネがそう聞くと彼女は自身の右手の甲を見せた。
「私は妖精の尻尾に入ってます」
「そっか、じゃあ別のギルドか〜。まぁでも近所だし
 これから仲良くしてくれよなセツナ」
「勿論!」
その日が二人が仲良くなった日だ。

それから二人はどんどん仲良くなった。
お互いのことも知るようになった。

ディオネはとても幸せだった。