二次創作小説(紙ほか)
- 京都へ向かうために ( No.5 )
- 日時: 2018/07/27 15:56
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
清継により京都へ行くことに。リクオと天音はリクオの祖父である
ぬらりひょんに行っても良いか許可を取りに行った。
だがリクオの顔には不安が浮かんでいた。
「テメェ死にてえのか?」
天音諸共、リクオと共にぬらりひょんの一太刀で吹き飛んだ。
煙が晴れると天音の容姿が変わっていた。黒く癖がかかった
短い髪は長くなり白銀のメッシュが入った黒髪になっていた。
「うおッ!?いつの間に…」
「それは妖化だったか。妖怪の力を纏う、本当に妖怪を
知っている人間にしか使えないもの」
ぬらりひょんはそう呟いた。
◆
次にリクオと天音が目を覚ました場所は大きな釜の中だった。
「いってて…どこ、ここ」
天音は手を頭の後ろに回し違和感を感じた。
リクオも彼女を見て目を丸くした。
「お前その姿!!」
「リクオくんも!!」
二人して互いを見合っていた。
「赤河童さんに挨拶だ」
目の前には自分たちよりも大きな赤河童がいた。
この日から遠野で二人は仲間に会うこととなる。
二人は洗濯をさせられていた天音は至って真面目に仕事を
やっていたがリクオのほうはある考えが思い浮かんだ。
「よし逃げよう」
「なっ!?」
「やってられっかこんなこと。誰も見てねえし大丈夫だろ」
「えー…」
リクオの後に天音は付いていく。
橋を渡ろうとリクオが片足を置いたその時、橋が消えリクオが
真っ逆さまに落ちる。
「ちょっと!ばかちん!!!」
そう叫ぶ。だが飛んできた木の皮の網でリクオは助かった。
「ばっかでねえか。お前、全然ここの事を知らないんだな」
- 妖ノ羽織 ( No.6 )
- 日時: 2018/07/28 14:57
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
リクオが訓練を受けているとき天音は何かを感じ取った。
「?」
辺りの木々を見渡す。
「あ、そういえば土彦さん、土彦さん以外にも経立が
いるって言ってたんですけど…」
「あー居るぞ。この辺の警備としてな、アイツは夜も目が効くんだ。
…もしかして何か感じたか?」
「うん。ほらリクオくんが色々学び始めてから私にも
なんか変化があってさ。それもあるのかな、って」
それを聞いた土彦は鼻で笑い気配を感じた木の方を向いた。
「オーイもうバレてるようだぞ。修三」
木の上から一人の青年が降りて来た。紺色の忍者装束のような
服を着た銀髪の青年だ。右目を眼帯で隠した猫の耳と尻尾が
生えている。
「もしかして猫の経立…?」
彼は黙って頷いた。
「あら?もう気付いたの?修三に」
冷麗は天音にそう言った。
「あ、私、天願天音って言います。よろしく」
「…よろしく」
天音の差し出した手を修三は握った。
「お!そうだ天音!お前、修三と手合わせしてみろよ」
「へ!?」
淡島はそう提案した。
闘技場で二人は向かい合う。天音の手には木刀が握られている。
「じゃあ始め!」
同時に天音の姿が消える。明鏡止水だ。
「残念」
「ッ!?」
鬼發を破り修三の鋭く長い爪が天音の木刀を真っ二つに
切り裂いた。ならばと天音は次の技に変えた。
天音は黒髪に戻り黒い和服の羽織を纏っていた。
「妖ノ羽織・黒闇破戒」
天音が軽く片手をあげると裾から何十もの槍や刀などが現れた。
「初めて見たな…天音のあれは」
「そうなのか?ずっと一緒にいたんだろ」
イタクはリクオにそう言った。確かに小さい時から天音とは
仲良くしていたし妖化も見てきた。
「即行、だな」
「…ますます気になった」
- 現れる京妖怪 ( No.7 )
- 日時: 2018/07/28 17:01
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
マヨヒガの畏を断ち切り里に入り込んだ京妖怪がいた。
名を鬼童丸という。
「あれは…」
鬼童丸は二人の姿を見つける。洗濯をしているリクオと天音だ。
「ガキか?」
一人の配下がそう呟いた。
「いやあの顔は…そうか、アイツの孫か」
鬼童丸は400年前、羽衣狐を倒したぬらりひょんと重ねる。
リクオと天音も三人の妖怪を見た。
「ねぇあれって…」
「天音!」
リクオは天音を抱き鬼發を発動させ近くに隠れる。
「な、消えた」「一体どこに」
鬼童丸の配下二人は辺りをキョロキョロと見渡し
二人を探す。だが鬼童丸は落ち着いていて刀を構え
横に振るった。同時にリクオの畏を断ち切って見せた。
「まだまだだな。アイツの畏はこんなに弱くなかった」
「リクオくん、何かヒントはないの!?ほら!お爺さんに
聞いたことがあるとかないとか…」
リクオは記憶を辿っていく。そんな中、天音は再び
妖ノ羽織を使う。
「妖ノ羽織・白銀色の乙女」
真っ白な布地に背中に雪の結晶が描かれた羽織を身につけた。
辺りにひんやりとした冷気が漂い始める。天音が持っていた
木刀が凍り付きあっという間に氷の刀へと変わった。
「オラァ!!」
一人の配下が殴り掛かる。それを軽やかに躱し刀で腕を斬り捨て
再生できぬよう凍らせた。
「氷麗ちゃんの力、舐めたら全てが凍るからね。覚悟!」
そこにはイタクも駆け付けた。
「天音、リクオ」
「下がってくれ天音、イタク。コイツは俺の相手だ」
天音は妖ノ羽織を解きリクオより後ろに下がった。
「…鏡花水月」
一人の配下のパンチがリクオの体をすり抜ける。そして
木刀を横に振るう。
「(な、里の畏が断ち切られた!)」
「…奴良リクオ、覚えたぞ」
鬼童丸はそう言い残し去っていった。
- 再び帰還、奴良組本家 ( No.8 )
- 日時: 2018/07/28 17:56
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
夜、門の前で鬼火を照らし立っていた温羅はふと前を向き
拳を突き出す。ゴォォォッと音を立て拳圧で強風が起こり
数人の妖怪が足を止めた。
「…随分とド派手な登場だな。リクオさんよぉ」
「鬼、か!?」
淡島は温羅を見て驚いた。
「ただいま温羅!」
「おう…オーイ!天音とリクオが帰って来たぜ!!ついでに
遠野の妖怪もだ!!」
温羅がそう叫ぶと全員が門のほうを見て声を上げる。
「リクオ様だ!」「天音様もだ!」「「帰って来た!」」
少しして大きな船、宝船が姿を現した。
「これに乗ってけ!」
「うおおおお!!!」
天音は目を輝かせた。
温羅も宝船を見た。全員が大きな宝船に乗り込んだ。
その船は京都へ向かう。
「割と…暗いな。天音お前、暗い場所は平気なのか?」
光瑠は天音にそう聞いた。
「いや、なんか慣れた」
「それはよかった」
船の壁が破壊され取っ組み合っている首無とイタクのほうを
天音たちは見た。
「喧嘩か!?」
「ち、ちょっと首無、イタク!!」
「馬鹿、天音!」
- 辿り着いた京都 ( No.9 )
- 日時: 2018/07/29 15:15
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
首無の黒弦、イタクの首を温羅は掴み二人の戦いを止めた。
「お、オイ温羅!!」
「まぁ落ち着けよ首無、イタク。喧嘩は戦いが終わった後でも
いいだろ。まぁやるってんなら俺は全力で止めるぞ?」
温羅は二人を睨む。二人は仕方なく手を引いた。
同時に船を囲むように妖怪の大群が現れた。
「我が名は白蔵主、京妖怪の一人。ここの大将は前に出よ」
止める暇もなくリクオは首無たちの手から消え
白蔵主の前に出て刀を抜いた。
「お主、名前は?」
「ぬらりひょんの孫、奴良リクオだ」
同時に船が白蔵主の振るった槍で一部破壊される。
その戦いを全員は見ているだけだった。
「京妖怪、ねぇ…」
大嶽丸は温羅の隣で小さく呟いた。
「やっぱりお前もか。阿久良王…あの人と会わなきゃいけねえって
ことかよ…」
突如、船が大きく揺れ妖怪の大群が攻め込んできた。
「大将の命令に背くのかよ!!」
淡島の言ってることは尤もだ。だが他の妖怪たちは白蔵主のことを
「コイツはもう自分たちの大将ではない」と言い切ったのだ。
「さてと船が壊れねえ程度に暴れるとするか」
「温羅ってばホントに好戦的だよね。なんだか楽しそう」
指を鳴らし楽しそうに笑う温羅を見て天音は聞こえないように
そう呟いた。
「じゃあ私も。妖ノ羽織・水面写し月華」
両サイドの髪が長くなり銀色に変わり、白の透けた和服を
羽織った姿になる。
「人間がいるぞ!」「珍しい力を持ってるな」「羽衣狐様にコイツの
生き胆を渡そうぜ!」
何十もの妖怪たちが天音に襲い掛かるが天音の体が全員から
すり抜ける。
その隙に天音は刀を弧を描くように振るい妖怪たちを切り裂いた。
「うぅ〜イタイ、イタイよぉ!!」
宝船の声に全員が反応する。船には黒と白の何かが絡みついていた。
「このまま真っ逆さまだ」そう妖怪は言った。首無とイタクは前にでて
船の軌道を変える。
「ッ!川だ、川があるぞ!!」
リクオがそう叫んだ。船を川に降ろし流れていくがまたしても
障害物があった。
「ま、曲がり切れんのかこれ!!」
冷麗は川を凍らせる。猩影と温羅は船の前に立ち船を力尽くで
止める。
「流石、温羅と猩影くんだね!」
「一旦、降りて移動しよう」
船を降り羽衣狐がいるであろう場所へと向かう。
- ぶつかる昔の友 ( No.10 )
- 日時: 2018/07/29 15:57
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「ここは確か伏目稲荷神社だな。確か重軽石ってのがあるんだよな」
温羅がそう呟く。それに全員が絶句する。全員が温羅のほうを見た。
「…お前、何でそんなに詳しいんだ?」
「…ノーコメントで行かせてもらうぞ、その辺は」
二手に分かれて後に合流することになった。
「にしてもさ、この辺りってもう羽衣狐の支配下だよね?」
「まぁそうなるな」
天音の質問に黒田坊は頷いた。
「ってことは、さ…封印されてた強力な妖怪がいても
可笑しくないってこと、だよね…私、大丈夫かな…」
天音は不安を募らせていた。彼女は妖ノ羽織を使っているが
本体は純粋な人間である。
「ま、心配いらねえだろ。いざってときは俺が身代わりになってやるよ。 結構タフなんだぜ?俺」
温羅は悪戯っぽく笑ってそう言った。天音はクスリと笑った。
「やっぱり二手に分かれてたか。それに久しいな温羅」
鳥居の前には温羅と同じように角が生えた黒目紅瞳の青年姿の鬼が
立っていた。
「そうだな。本当はこんな風に再会したくはなかったがな…
阿久良王…」
温羅は天音たちよりも前に立った。
恐らく京妖怪となったのだろう。彼はきっと温羅の友だった男。
「このまま去るなら良し。だがそれでも行くってんなら俺は
お前を倒さなきゃならないな」
「…手は、出すなよ」
温羅はそう言って段々と歩調を速め阿久良王に殴り掛かる。
阿久良王は温羅の顔面を掴み地面に叩きつけ鬼火の火炎放射を
放った。だが温羅は相手の額に自身の額をぶつけ頭突きを
喰らわし距離を取った。衣服の上半部のほとんどが焼かれていた。
鼻から鼻血が出ていて彼は手の甲で血を拭った。
- 約束は絶対 ( No.11 )
- 日時: 2018/07/29 16:15
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
阿久良王は温羅を見下ろしていた。二人が殴り合って約20分、
温羅は本来の力を出せずにいた。友人の一人である彼を
傷付けるのがとても怖くて彼に殴られっぱなしだった。
「(温羅…)」
何度も咳き込み呻く温羅を天音たちは見守るしかできなかった。
「…お前はなぜ本気を出さない?昔のお前は一番鬼らしかった」
「…知るか。だけど負ける気はねえよ」
フラフラしながらも温羅は立ち上がり地面を蹴り上げる。
阿久良王の顔面を目掛けて拳を突き出すがそれを阿久良王は
受け止める。数メートル後ろへ下がる。
「鬼は嘘を吐けねえんだ。俺はコイツらに全力で協力する。
そして守り抜く。そう約束しちまったからな!!」
阿久良王の守りを破り顔面を殴り飛ばした。その力は絶大で
地面に体が落ちた時には阿久良王は立ち上がることができないほどの
痛みに襲われていた。
「そこで大人しく寝とけ」
◆
「そっちでも戦闘があったのか?」
淡島はそう聞いた。
「まぁ、でも温羅が倒したし…そういえば温羅、ケガとかって
大丈夫なの?」
「ん?あぁ、このぐらいならすぐ治る」
温羅は笑ってそう言った。
- 百鬼夜行破壊 ( No.12 )
- 日時: 2018/07/29 18:30
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
全員が集まったとき、あの敵は現れた。
上から大きな妖怪は降りてきて全員を見降ろす。
「俺は土蜘蛛。女でも良い、戦える奴は前に出ろ」
「(嫌な予感がする…)」
天音のその予感は当たることとなる。
そんな思いから覚め土蜘蛛のほうを見ると天音は顔を真っ青に
する。宙を舞うリクオの体、容赦なく土蜘蛛はその大きな拳を
振り下ろし彼を叩き落した。
「次は…お前だ」
土蜘蛛は天音を指差した。天音は目の前で腕を交差させた。
だが痛みは来なかった。恐る恐る目を開くとそこには両手で
土蜘蛛の拳を受け止める温羅がいた。
「邪魔だ、鬼」
「ぐあっ!?」「うわっ!!」
投げ飛ばされた温羅の体は天音をも吹き飛ばし地面に
何バウンドかして倒れた。
「無事、か…天音」
「温羅、無理しないで」
「そうだぞ温羅、無理はするな。お前は天音様の護衛に専念しろ」
「馬鹿言うなよ黒」
温羅は不敵に笑った。
「次は…お前だ」
土蜘蛛が次に選んだのは…氷麗だった。
何も…間に合わなかった。氷麗は土蜘蛛に連れ去られ多数の
怪我人が出た。
「鴆さん、みんなの傷って大丈夫なんでしょうか?」
天音は鴆の手伝いをしながら彼にそう聞いた。
彼は手を休めず手当てをしていた。
「治らないワケじゃねえからな。大丈夫だ」
それを聞いて天音は胸を撫でおろした。
「…私さ、頑張るよ。助けられてばかりだから」
天音はそう言って空を見上げた。空には朝日が昇っていた。
思わず大きな欠伸をしてしまった。
「君が天願天音ちゃん?」
秀元は天音に声をかけた。
- 羅城門の鬼 ( No.13 )
- 日時: 2018/07/29 19:21
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「鏖地蔵様、ご報告が」
それを聞き鏖地蔵は駆け足で階段を駆け上がり双眼鏡で
辺りを覗く。
「まさか…土蜘蛛までも!!?」
「報告があります!守護していた妖怪が退けられました。
更に大きな軍団となってこちらに来ています」
「( ゜д゜)ポカーン」
驚きのあまり言葉が出なかった。
そしてついに奴良組はこの城へと辿り着いた。
秀元に天音は言われた。
『君は唯一、妖怪の百鬼夜行に入ることができるんや』
天音は少し微笑む。
「妖ノ羽織・報復綾取り彩」
天音の放った紐は門の前で構えていた覚と鬼一口をも一瞬で
葬った。
「首無の羽織か?」
リクオは天音の姿を見た。青緑色の羽織を身にまとった天音は
リクオの質問に力強く頷いた。
「私も…一緒に戦う!」
天音は自ら最前線に立った。
「妖ノ羽織・毒羽青天楼」
羽織が紫に変わり天音が両手を広げると広範囲に毒の羽を
飛ばし一掃した。
「やるなぁ、天音!絶好調じゃねえか」
「さっきのは鴆さんの羽織だね、よぉし!この調子で
どんどん進んでいこう!」
城の中に入り廊下を駆けていく。次に待っていたのは
天音とリクオが遠野で出会った男、鬼童丸だった。
「お前たちをこの先に通すわけにはいかない」
「また同族とやり合うのかよ。まぁぶっ倒して行くだけだがな!」
温羅は両方の拳を合わせる。
「羅城門」
鬼童丸がそう唱えると城が消え白黒の世界に変わった。
「昔の私たちの住処だ」
- 決着の日 ( No.14 )
- 日時: 2018/07/30 16:49
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
天音は鬼童丸の配下二人を相手取っていた。
「妖ノ羽織・水面写し月華」
白い透けた和服を羽織った姿に変わり、鏡花水月を
使い二人を錯乱させていく。
「行くよ!明鏡止水・桜!」
天音の手に現れた盃に桜の花弁が乗ると波紋が広がり
敵を焼き尽くした。
「仕事完了!」
「こっちもぶっ飛ばしたぜ」
大きな音がし耳を塞いだ。目を開くと再び元の城へと帰ってきていた。
と同時に真上に真っ黒の長い髪をした羽衣狐とすれ違う。
「あれが…羽衣狐!!」
「心なしかコイツら増えてねえか!?」
「でも倒して行くのみ!でしょ?」
天音の質問に淡島は笑って頷いた。
「妖ノ羽織・黒闇破戒」
黒い和服の背中に金色で「黒」と書かれていた。天音が両手で
弧を描くと槍や刀などが一斉に天音を囲っていた妖怪たちを
貫いた。
「次、行くよ!妖ノ羽織・白銀色の乙女!」
辺りに吹雪が起こり一瞬で妖怪たちが凍り付き粉々に砕け散った。
束になっているのなら丁度いい。
「妖ノ羽織・報復綾取り彩!」
何本もの糸が現れ束になっている妖怪たちを切り裂いていく。
何かの音がし全員が上を見上げる。天音は糸を使いリクオのいる
城の最上階へ一気に上がった。
「お主が糸を引いておったのか…晴明!!!」
羽衣狐はそう叫んで地獄へと落ちていく。
晴明基、鵺の攻撃で辺りに金色の嵐が起こった。
鏖地蔵の不気味な笑みはすぐに消えた。
「見ろ鵺!これが俺たちの百鬼夜行だ!」
リクオの後ろには氷麗たちや遠野から来たイタクたちが並んでいた。
天音も秀元の言葉を思い出し彼らの後ろにつく。
「なっ!?人間までも」
リクオの一閃、数秒後全員が床に着地する。天音も上を
向く。
「流石にまだ体が馴染んでいなかった。今日のところは引こう」
「やったぜ!!」
羽衣狐の体は狂骨たちに持ち帰られリクオたちは本家へと
帰って来た。
そしてリクオは正式に総大将となる!