二次創作小説(紙ほか)

その17言い訳してイイワケ!? ( No.17 )
日時: 2018/08/28 20:17
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

目が覚めたら早苗は和室という名の牢屋に閉じ込められていた。
テレビを見ながら水を飲み横になったところまでは記憶がある。
だがその先がどうしても思い出せない。
「目が覚めるのが早いなぁ、もっと寝てて良いんだぜ?
千葉早苗ちゃんよぉ」
「ち、ちょっと待った冥蘭さん!!その口ぶりからして…もしかして
私って攫われた系?」
困惑する早苗の頭はどんどんこんがらがる。
「お前の公開処刑って奴だ。神薙、団長は飢えてるみてえだしな」
「私はそんなことで殺されたくはありません!」
懐に仕込んでいた拳銃を抜き冥蘭の額に合わせる。
強気な早苗を見て冥蘭は喉を鳴らして笑った。
「いいねぇその強気な目。だがよ、お前に人は殺せねえだろ?
強気になってどうにか俺を動揺させようとしているみたいだが
その程度じゃ俺は——」
冥蘭の頬が引き攣る。首筋にピタリと刀の刃が触れる。
「僕もその程度で動揺しませんよ。片手を斬られようが片足を
斬られようが、ね?」
「て、テメェ!!まさか隻腕!?」
「伊庭さんにばっかり良い所は見せられやせんねぇ」
隻腕の剣客、伊庭七郎と真選組の沖田総悟、この二人が早苗を
助けに来ていた。
「俺たちだけじゃない。山崎が場所を突き止め旦那たちも含めて
総動員で来てやったんだ」
鉄格子が音を立て崩れる。
「こりゃあ結構な当たりくじを引いたな」
冥蘭がニヤリと笑い動いた。沖田の刀と冥蘭の大きな鉄扇が
ぶつかり風が起こる。
「と、飛びそう!!」
「こりゃあ手は抜けませんぜ。伊庭さん、早苗と離れたほうが
良いですぜぇ手が抜けない!」
「分かった。僕もすぐに加勢するよ」
「いいやそのまま彼女といてくれると助かります」


その18虎の威を借る狐 ( No.18 )
日時: 2018/08/28 20:49
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

沖田はかなり冥蘭に手こずっていた。確かに手ごたえはある、
だがその傷はすぐに消えてしまうのだ。
「(なるほどねぇ山南さんが言った通りホントに回復力が
高いみたいだねぇ。不死身といっても過言じゃないほど…)」
戦闘力も夜兎と同等ぐらい、あまり差はないだろう。
「どうしたんだ?俺的にはまだまだ暴れ足りないんだが…」
「すぐにアンタの○○○を切り取ってすり潰して目ん玉抉って
やりますよ。傷は治せたとしても○○○を治すことはできないだろ?」
「まぁ○○○を治すなんてことはできねえな。だが先に俺が
お前の○○○を潰してやるよぉ!!」

****
二人の会話は外まで聞こえていて待機していた山崎と魁は
二人して苦笑した。
「なんちゅー下品な会話だよ…あの二人○○○をかけて戦ってんのか?」
「ちょっと魁さんまで○○○って単語を出さないでください!
読者の中には女の人もいるんですよ?」
「山崎、お前突っ込むのは良いけどメタいぞ」

****

冥蘭には傷一つ無くまだまだ余裕がありそうだった。
だが沖田のほうは足元がふらついていた。
「まぁまぁ楽しめたぜ?だけど終わりだな」
「まだ死んでもいないのに…生憎、諦めは悪いんでね!」
同時に冷房が作動し辺りが急激に寒くなった。
「こっちには副長であり総長の頭が回る頼れる人がいるんですぜ。
白兎族は寒い場所に放り込まれると動きが鈍くなり呼吸困難になる」
冥蘭は両手で身体を摩り、息を荒くしていた。

****
同時刻、神薙と対峙していた近藤や銀時たちのいる場所にも冷房が
作動していた。
「チッ…」
「寒い中では動けまい。俺の仲間には頼れる監察官に総長もいる」

「うるせぇ…」
神薙は身体を起こしどこかへ消えた。
「じゃあ近藤さん、早苗も助けましたし戻りましょう」
「そうだな」