二次創作小説(紙ほか)
- Re: ポケモン探検譚【擬人化】 ( No.1 )
- 日時: 2018/11/23 22:29
- 名前: 虹原虹 (ID: s00TEuml)
???「答えろ…人間の娘…」
イノリは目を覚ました。目の前には長い銀髪の青年が彼女を
見つめていた。
イノリ「貴方は…」
???「私はアルセ。お前にこの世界を頼みたい。迂闊だった、
私は封印された。解くのにどれほどの時間がかかるか…人間、
どうか彼らと協力し我らを救ってくれ!」
****
イノリは目を覚ます。さっきのは夢?
???「イノリ、やっと目ェ覚ましたのか」
???「イノリさん、お疲れみたいですね」
水色のロングヘアの少女と赤いファーがついた黒い上着を着た
青年、弓矢を持った青年がイノリを見ていた。順番に
マリア、ガオル、ジュナルだ。
イノリ「ご、ゴメン!」
マリア「謝ることないでしょう?疲れは誰にでもあるものです。まぁ
ガオルは無さそうですけど」
ガオル「なっ!俺にだって疲れぐらいあるっての」
ジュナル「ムキになるなって」
【アルセ…アルセウス擬人化】
【マリア…アシレーヌ擬人化】
【ガオル…ガオガエン擬人化】
【ジュナル…ジュナイパー擬人化】
- Re: ポケモン探検譚【擬人化】 ( No.2 )
- 日時: 2018/11/24 10:02
- 名前: 虹原虹 (ID: s00TEuml)
イノリは団扇を手に取り扇いでいた。
イノリ「あのこの暑さ、11月の暑さじゃないよね?」
マリア「はい、でも外を見れば分かるかと…」
イノリは近くの窓を開ける。ハンカチを持った手で開くと
そこではガオルが誰かと殴り合ってるというか殴られてる?
イノリ「誰!?」
ジュナル「カイゼルさんだよ。ガオルが尊敬してる人」
暑さが消え急に冷え込みイノリは窓を閉めた。ドアから背の高い
青年に肩を借りながら歩いてくるガオルがソファに座り込み机を
叩いた。
ガオル「くっそ〜〜なんで勝てねえんだよ…!」
カイゼル「力は良い、後は技だけだな」
カイゼルは鋭い黄色の目を閉じイノリの方を向いた。
カイゼル「君が噂の人間だな?俺はカイゼル、普段は力仕事とか
護衛の仕事をしている」
イノリ「はぁ…カイゼルさんってもしかして武闘家?」
マリア「カイゼルさんは相当有名な方よ?といっても最近、
イノリさんはここに来たし分からないのも当然よね」
それを聞いてカイゼルは驚いた。
カイゼル「ならここでの人間の見方を教えよう。この世界では
人間は特別な存在であり儚く脆い存在だ。俺たちは戦う手段を
持つがお前は見た感じ何も力を持ってはいないだろう」
ガオル「カイゼルさん、これからはここにいるんだろ?」
ガオルはカイゼルにそう聞いた。カイゼルは少し微笑んで頷いた。
【カイゼル…バシャーモ擬人化】
- Re: ポケモン探検譚【擬人化】 ( No.3 )
- 日時: 2018/11/24 10:57
- 名前: 虹原虹 (ID: s00TEuml)
???「まぁ!イノリちゃんにカイゼルさんじゃない。来てくれて
嬉しいわ」
薄い黄緑の長い髪にパステルグリーンのワンピースを着た
女性ティア、服屋の店長だ。隣に立っているのは店員の
エルア、ふんわりした綿のような白髪が特徴的だ。
エルア「わぁ!カイゼルさんだぁ!私テレビでしか見たことないよ」
エルアは頭二つ分程背の高いカイゼルを見上げ目を輝かせる。
カイゼル「ティアさんの娘か?」
ティア「まさか。私は結婚していませんよ従妹です。で、ここに
来てどうしたんですか?」
カイゼル「たまには顔を出そうと思って。イノリは彼女たちとも
知り合いだったのか」
エルア「イノリさんにはね衣服とかを提供してるの。イノリさん、
顔は可愛いのに服はカッコイイのとかも似合うんだよね」
****
イノリ「ティアさんもエルアちゃんもカイゼルさんにすごい
興味持ってたね」
カイゼル「あそこまで興味を持たれるとは思わなかったが…」
【ティア…ドレディア擬人化】
【エルア…エルフーン擬人化】
- Re: ポケモン探検譚【擬人化】 ( No.4 )
- 日時: 2018/11/24 11:24
- 名前: 虹原虹 (ID: s00TEuml)
???「へぇお前が噂の人間か」
左腕がない眼帯をした青年が突然カイゼルとイノリの前に現れた。
黒目の紅い瞳孔がイノリを捕らえた。
カイゼル「ルカン、だったか…」
ルカン「お前に名前を呼ばれるたぁ嬉しいぜ。まぁここで
やる気はねえけどな。人間、テメェは特別である限り必ず
過酷になることを覚悟しておけよ?そこでへばったら——
俺が喰い殺す」
イノリは固唾を呑み頷いた。ルカンは何処かに消えていく。
カイゼル「厄介な奴だ」
???「ふむふむ…華奢な少女とがっちりした武闘家か〜。腕が
鳴りますな〜!!」
イノリ「今度は誰?」
ブラウンのベレー帽を被った女の画家だ。
???「私はブルーノ、画家。ちょっとモデルになってね」
イノリ「画家なんだね。私も絵を描くのは好きだよ」
ブルーノ「そうなんだ。絵を上手く書くコツはしっかり本物を
見ること。どんな体付きをしているか、どんな髪をしているか…
武闘家さんなんて簡単よ。大体の人たちはヒョロヒョロした人
なんていないしカイゼルは細いけどちゃんと筋肉があるからね。
それをどう描くかで印象が変わっちゃうし…完成!」
ブルーノがスケッチブックを閉じて二人に頭を下げた。
【ルカン…サメハダー擬人化】
【ブルーノ…ドーブル擬人化】
- Re: ポケモン探検譚【擬人化】 ( No.5 )
- 日時: 2018/11/24 13:14
- 名前: 虹原虹 (ID: s00TEuml)
???「人間の子よ…私たちを助けて」
???「私たちは——にいる」
マリア「イノリさん、大丈夫ですか?」
イノリは目を開いた。また眠っていた。
ジュナル「どうした?何か聞こえでもしたか?」
イノリ「うん、二人とも銀髪で男のほうは後ろで髪を結んでて
女のほうは二つに髪をまとめてたよ。服装は貴族みたいな」
カイゼル「ラスとラティアか…夢幻の存在で水の都の守護者だ。
だが何者かに封印され声も何も…待てよ、イノリ声が…何処に
いるんだ?二人は」
イノリ「えっと水の都って…」
カイゼル「なら早く行くぞ」
****
港、そこに船が止まっている。といってもそこまでの大きさではない。
ゲール「水の都に行くんですか?」
驚いたようにそこの船長である男ゲールは言った。
ゲール「今は少し厄介で…ラス様たちの力が封印されてしまったから」
カイゼル「いいや俺たちはそれを戻すために行くんだ、だから」
ゲール「分かりました。出来る限り飛ばすんで捕まっててください」
船が動き出し水の都へ急ぐ。
【ラス…ラティオス擬人化】
【ラティア…ラティアス擬人化】
【ゲール…ブルンゲル擬人化】
- Re: ポケモン探検譚【擬人化】 ( No.6 )
- 日時: 2018/11/24 13:34
- 名前: 虹原虹 (ID: s00TEuml)
水の都の中心部にやってきた。そこには大きなキューブが
浮いている。
カイゼル「…囲まれてるな」
辺りには黒い獣がわんさか集まっていた。
マリア「イノリさんは下がって!ここは私たちに任せて」
イノリ「う、うん!私はこっちをどうにかしてみるよ!」
イノリは上を見上げる。なんとなくだが二人の人影が透けて見える。
ラス『鍵を…解放の鍵を…』
イノリ「解放の…鍵?」
白い光を纏った鍵がイノリの手元に落ちる。これが解放の鍵だろうか。
ラティア『この都の宝具です。それを空へ掲げて唱えて』
イノリ「開け!むげんを閉じ込める扉!」
鍵が光に変わりキューブに吸い込まれた。眩い光が辺りを包む。
黒い獣が逃げ出し破壊されたキューブの破片がキラキラ光り
落ちていく。
ラスとラティアは地面に降りイノリに感謝の言葉を告げた。
ラス「誰が私たちを閉じ込めたかは分からない。でも相当力の
ある者が結界を張ったようだ」
ガオル「何のためだ」
ラティア「私たちにも分かりません。でもこの世界に危機が
迫っているのは確かです。そして結界を破るための解放の鍵を
扱えるのは人間である貴方だけ」