二次創作小説(紙ほか)

Re: 凡人はマフィアになる ( No.5 )
日時: 2018/11/26 21:25
名前: azuno* (ID: s00TEuml)

悠斗「あ、ちょっとタンマ!」

全員が悠斗のほうを見た。照れくさそうに笑いながら彼は
奏斗を呼んで提案する。

悠斗「折角だし円陣組もうぜ!そのほうが気合入るだろ」
修哉「運動会じゃねーんだから…」
紡「でも…うん雰囲気出るよね、ほら修哉くんもミロクちゃんたちも」

半ば強引に全員が円陣をする羽目に。

悠斗「奏斗、ファイト!」
『オォォォォ——!!』

なんやかんやいってミロクも微笑んでいた。気合いを入れ直し
少し緊張が和らいだ奏斗は改めてエメラルドと対峙した。

ロキ「じゃあ…スタート」

先にエメラルドが動いた。彼の両手には鎖鎌が握られている。
鎖の両端にある鎌の先が奏斗を捉える。その鎌は奏斗の鉄扇により
弾かれる。

エメラルド「鉄扇…」
奏斗「危なかったな。まぁこれぐらいじゃないんだろうけど」

エメラルドは片方の鎌をブンブンと回しながら奏斗と距離を取る。
見ている紡たちも口を閉じ、じっと見守っていた。

奏斗「(この距離は相手の間合いか。なら!)」
奏斗が地面を蹴り上げ鉄扇を広げ横に振るう。エメラルドは仰け反り
避けた。とても柔軟性が高い。奏斗の右腹に一筋の紅い線が
現れる。

修哉「なっ!?相手を見ないで」
悠斗「スッゲー!反りながら攻撃してるぜ」

エメラルド「あまり甘く見ないで欲しいな。従者たるもの、主人よりも
強くなければ従者は務まらない」
奏斗「イッテテ…痛いけどこのぐらいで引かねーよ!」
エメラルド「面倒だから…かったるいけど少し本気出す」

エメラルドの雰囲気が一変する。さっきまでのおっとりは消え
目付きが鋭くなる。奏斗の頭を狙った鎌が投げられる。その
速度はかなり早く奏斗は慌てて横に躱す。それはエメラルドの予想内で
鎖を操り奏斗の首に鎖を絡め締めた。

エメラルド「これで…終わり」

Re: 凡人はマフィアになる ( No.6 )
日時: 2018/11/26 21:40
名前: azuno* (ID: s00TEuml)

鎌が奏斗の首を斬る瞬間、雷を纏った鉄扇が鎖に触れ奏斗と
エメラルドが感電する。痛みに声を上げ倒れるエメラルド、声を
上げることもなく鎖をほどく奏斗。

奏斗「元々電気を通しやすい体質だからな、俺は」
ロキ「勝負あり、だ。この戦いは此方の負けです」

全員が声を上げて喜んだ。

奏斗「一応、どうにか初戦に花を添えたぞ」
悠斗「流石だよな奏斗!」
シャオ「そうですね。この勢いで頑張りましょう!」
紡「よし、まずは一勝!良いペースだよ!」

ロキ「次は晴れの戦いなので、晴れの守護者は明日の戦い
頑張ってください。今日はこれで解散です」

****
学校でシャオと紡は屋上で話していた。
シャオ「先輩、俺、今日頑張ります!日本語とか色々教えてもらったんで
その分、この戦いで頑張ります!」
紡「シャオ君、気合十分って感じだね。でも無理はしないでね?」

そういうとシャオは少し寂しそうな顔をする。

シャオ「そういうの初めていわれました。俺、父親が厳しくて
強い奴だけがここで生き残れるってずっと思ってたんで…」
紡「そうなの?上下関係はあるけど強い人は弱い人を護る、これって
当然だと私は思うよ」