二次創作小説(紙ほか)
- Re: 凡人はマフィアになる ( No.9 )
- 日時: 2018/11/29 17:53
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
並盛中学校、校舎内3階。
そこが今回の雨の守護者が戦う場所だ。それ以外は別の場所に
いてモニターで二人の姿が見える。
ロキ「では…山本様とサファイアさんの戦いを始めます」
校内に鐘が鳴る。同時にサファイアと呼ばれた男が床を蹴り、
あっという間に悠斗との距離を詰めた。
悠斗「時雨蒼燕流、四の型…」
悠斗はサファイアの刀が振り下ろされる瞬間、体を横にずらし
躱す。四の型・五風十雨は相手と呼吸を合わし攻撃を躱す守りの技。
だがサファイアは慌てることなく刀を振るい続ける。その時、全員が
異変に気付く。モニター越しに見ていた紡が呟く。
何かが可笑しい、と。
悠斗の右頬に掠り傷ができる。サファイアの刀を振るう速度は
トリッキーだ。遅くなったり速くなったり、予測が難しい。
サファイア「避けるのは難しいでしょう?速度が一定ではすぐに
避けられるのは当たり前ですから」
悠斗「…だな。時雨蒼燕流、八の型…」
悠斗が前屈みになりサファイアの懐に潜り込み峰打ち程度の
斬撃を繰り出し上空に突き上げた。八の型・篠突く雨。だが
サファイアは天井に刀を突き刺しぶら下がる。
悠斗「マジか…スッゲェ」
サファイア「…継承者が必ず一つは型を作る、それが時雨蒼燕流の
最終試練。つまり貴方もあるんでしょう?オリジナルの型」
刀が天井から抜け落ちた瞬間サファイアは床に着地し短刀を
鞘から抜き斬撃の風を巻き起こす。
悠斗「二刀流!」
サファイア「えぇ、これで決められますよ」
- Re: 凡人はマフィアになる ( No.10 )
- 日時: 2018/11/30 16:01
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
サファイアが二刀流で斬りかかる。悠斗が気を引き締め直す。
悠斗「時雨蒼燕流、十四の型…」
悠斗が受け継いだ刀、時雨金時の鞘を開いている左手に持つ。
悠斗が作り出した型、それは時雨蒼燕流初の二刀流技。
悠斗「俄雨」
その二振りがサファイアの意識を刈り取る。どさりと倒れる音と
同時に別の階の結界が解ける。
時雨金時本体とその鞘を使った二刀流のような技、それが悠斗の
編み出した十四の型・俄雨という技だ。
悠斗が階段を駆け上がりミロクの前に立った。
悠斗「次って霧だよな?次は任せたぜ」
ミロクは小さく頷いた。本来の守護者は輪廻なのだが彼はここに
来たがらない、よってミロクが戦いに出る。