二次創作小説(紙ほか)
- Re: 凡人はマフィアになる ( No.19 )
- 日時: 2018/12/02 18:55
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
アメジストの鳩尾、首、関節に打撃がめり込む。彼の左腕は
あらぬ方向に曲がっている。
アメジスト「いざ曲げられると痛いな〜」
フェンデル「……」
アメジスト「すっごい嬉しいんだけど敵は通すことはできないかな」
アメジストの体に大きな一筋の紅い線ができ、壁に強く背中を
打った。フェンデルの蹴りでアメジストが血反吐を吐いた。
フェンデルはゆっくり歩み寄る。だが彼はすぐに飛び退いた。
透けた橙の炎がアメジストとフェンデルの間を駆ける。
アメジスト「すっごいや…15代目…」
フェンデルは目を細める。かつてミルフィオーレのボス、白蘭を
倒した10代目ボンゴレボスと同じ透けた橙の炎とグローブ。
フェンデルは上着のチャックを開ける。左胸に埋められた匣に
雷の死ぬ気の炎をかざす。両手に大きな鋭い鉤爪、左上半身に
青い紋様が浮き出ている。
紡「X BURNER!」
元々使っていた炎を後ろに新しく、まだ制御できていない剛の炎を
フェンデルにぶつける。だが…。フェンデルは平然と立っていた。
アメジスト「紡ちゃん、下がれ!」
手袋を外したアメジストが紡を優しく後ろに下げた。
彼の左掌にはフェンデルと同じように匣が埋められていた。
黄色の晴れの炎にアメジストが包まれる。四本の尾、そして鋭い
牙…。
別の場所で待機している修哉たちにもその力は伝わっていた。
ロキ「(アメジスト…敵も修羅開匣していますか…)」
- Re: 凡人はマフィアになる ( No.20 )
- 日時: 2018/12/02 19:51
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
紡は気絶した。意識の中、彼女は初代、10代目と出会う。
初代「君は…その力で何を守る?」
紡「友達…仲間…そうだ!私を助けてくれた人を助けたい!」
10代目「そのグローブは君の思い一つで進化する」
初代「沢田紡…自分と、周りを見失うな!」
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フェンデル「なんだ?」
二人の視線が紡のほうに向く。彼女のグローブを剛の炎が
包む。
紡「インフィニート・アルコver.ヌヴォラ」
剛の炎は弓へと形を変え紡が弓を構え矢を放った。その矢は橙から
紫へと色を変える。
アメジスト「(雲の死ぬ気の炎は確か…)」
フェンデルの緑の炎が矢に吸い込まれていく。そして矢は力を吸う度に
数が増え鋭さを増す。そして弓矢はフェンデルの全身を貫いた。
アメジスト「(大空だけじゃない。他の属性の炎まで)」
紡「アメジストさん…立てますか?」
アメジスト「!あ、あぁ立てるよ。俺は良いからさ」
紡「そっか。良かった無事で…」