二次創作小説(紙ほか)
- Re: Fate-Originalcollect− ( No.1 )
- 日時: 2019/01/20 14:55
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
唯井セイラはカルデラという場所に来ていた。マスター募集のお知らせを見てたまたま
興味を持って応募して、という感じのマスター候補だ。今となっては人類最後のマスターだと
いうのだ。
???「セイラちゃん、ちょっといいかな?」
二人の男がセイラの前に立つ。二人とも金髪だが片方が眼帯をしている。眼帯をしている男は
ハルベル・シュタインズと言う男だ。
セイラ「ハルベルさん、その人は?」
ハルベル「彼はサーヴァントだよ。君のね、セイバー」
青年は凛々しい。物語に出てくる王子様を実体化したような姿だ。
セイバー「貴方がマスターでしたか。これからよろしくお願いします、マスター」
セイラ「あ、うん。よろしくね」
彼はセイラに挨拶すると彼女の隣に立つ。
ハルベル「他にもここにはセイラちゃんと同じマスターがいる。仲良くしてみるといいかもね」
- Re: Fate-Originalcollect− ( No.2 )
- 日時: 2019/01/20 16:40
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
セイバー「マスター、マスターしっかりしてください!」
???「流石にここに放置はできないしな…叩き起こすか?」
セイバー「やめてください、僕、怒りますよ!?」
数人の会話でセイラはゆっくり目を開いた。セイバーの両隣にいる人物はセイラは初めて見た。
セイバー「マスター、大丈夫ですか?」
白銀の鎧を着たセイバーは胸を撫でおろした。
セイラ「あの…聞きたいことが沢山あるんだけど…」
???「ここが何処か、そして俺たちのことか?」
セイラは頷いた。青髪の男が説明し始める。
???「俺はラーガルド・シュタインズ、こっちはアーチャーだ。で、ここは大昔の
聖杯戦争で火の街になった場所だ。理由は分からんが俺たちだけ転送されたようだ」
ラーガルドは辺りを見回しながらそう説明する。彼は特殊な体質で片腕でしか魔術が
扱えないという。とりあえず魔術が扱えるようになった代わりに温度と痛みを感じることが
出来なくなっている。どちらも人間にとっては大事な感覚だ。
セイバー「とりあえず場所を移動しましょう。ここに転送されたのも何かあるからかも
知れませんし…それに何かを感じます」
全員でこの場所から離れることにした。四人を少女と一人のサーヴァントが見ていた。
- Re: Fate-Originalcollect− ( No.3 )
- 日時: 2019/01/20 19:01
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
???「あの…」
セイラ「あ!よかった〜ここに人がいるんだね」
水色の瞳をした少女がセイラたちに声を掛けてきた。
???「貴方たちもマスター…?私はエリーナ」
セイラ「エリーナちゃん、私はセイラ、こっちはラーガルドさんとセイバー、アーチャーだよ。
よろしくね」
エリーナ「この辺りには最近、黒いサーヴァントがいるの」
ラーガルド「黒い、か…君は結構長くここにいるのか?」
エリーナ「うん、私のサーヴァントはアサシンだよ」
エリーナの隣に赤髪の男が現れる。見るからに格闘家だろうか。
エリーナとセイラが眠りについた頃、ラーガルドと三人のサーヴァントはまだ起きていた。
アサシン「アンタも感じるか、セイバー、アーチャー、ラーガルド」
ラーガルド「セイラ曰く、たまたまマスター募集を見つけて応募したらたまたま当たった、
そう言っていたがセイバーと会ってから魔力がかなり伸びている」
セイバー「マスターはサーヴァントのことも何も知りませんから。あまり不安にさせるような
ことは言わないでください」
****
翌日、大きな反応がある場所まで移動することになった。
セイバー「結構長い距離を歩きましたけどマスター、エリーナさん、大丈夫ですか?」
少し疲れ気味の二人にセイバーは声を掛けた。
エリーナ「私たちは大丈夫です。すみません、体力が無くて…」
セイラ「同じく。でも頑張るから」
ラーガルド「未成年の女子にこの距離はやっぱりキツイか、だが…」
???「ここから先は通さねえぞ、お前ら」
一人の男がエリーナに殴り掛かる。セイラはエリーナの前に、そして拳が当たる寸前、アサシンが
男を殴り飛ばす。
エリーナ「セイラさん、アサシン!」
セイラ「エリーナちゃん、大丈夫?」
- Re: Fate-Originalcollect− ( No.4 )
- 日時: 2019/01/20 19:15
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
殴りかかって来た男はベオウルフと名乗る。彼とアサシンの間で火花が散っているように
感じる。
セイラ「なんだこの不良漫画みたいな雰囲気」
セイバー「ステゴロが始まりそうですね」
エリーナ「だ、大丈夫…かなぁ…」
セイラ「…でもベオウルフってサーヴァントは悪い人じゃなさそうだけどな」
—敵役を演じてるような…。
ハッ、とセイラは顔を上げるとすでに戦いが始まっていた。
ラーガルド「アイツ、狂戦士だな」
セイラ「でも…私、一旦二人を止めてくる!皆は先に行ってて!」
エリーナ「あ、でも!」
セイラ「大丈夫!そんなに軟じゃないからね!」
セイバー「…マスター、どうか気を付けて」
ラーガルド「気を付けろよセイラ」
他が行ったのを見てセイラは二人の間に割って入った。
セイラ「アサシン、ベオウルフ、ストップ!!」
二人がピタリと止まった。
アサシン「オイオイ、危ないだろうが」
ベオウルフ「危うく殴りそうだったぜ」
- Re: Fate-Originalcollect− ( No.5 )
- 日時: 2019/01/21 20:41
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
かなり強引ですみません…。
■ ■ ■
止めに入ったセイラだが突然、酷い眩暈に襲われて意識を失った。
****
誰かの呼び声でセイラは目を覚ます。ハッとして見回すとそこはカルデラだった。
じゃあさっきのはリアルすぎる夢、か…?
ラーガルド「夢じゃねえ。転送の誤作動が直って戻ってこれたんだ」
セイラ「あ、そ、そういうことか」
ラーガルド「最悪起きなかったら叩き起こそうとも考えてたけどな」
—そうなる前に目が覚めてよかった…。
ラーガルドはセイラのほうをまじまじと見ている。
ラーガルド「お前が少し羨ましいぜ…俺は片腕しか魔術は扱えないんでね。家じゃ
無能者扱いで弟のほうができが良かったんだ」
セイラ「弟…ってもしかしてハルベルさん?」