二次創作小説(紙ほか)
- Re: 家庭教師ヒットマンREBORN!新 ( No.7 )
- 日時: 2019/03/16 22:47
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
学校に来るといつもと聞こえてくる会話が少し違った。
咲耶「あ、京子ちゃんたち。何話してるの?」
笹川京子は彼女の存在に気が付いた。
京子「咲耶ちゃん、何だか生徒が病院送りになれちゃったって話があって」
ハル「これはデンジャラスな匂いがします!しかも襲った人たちは腕に赤いバンダナをつけて
いたらしいんです」
司「それなら俺も聞いたことあるよ。バイクで突然囲まれてリンチされたとか…」
そんな話が広がってるのか。知らなかった。自分は大丈夫、などと考えないように
気を付けようと咲耶は心の中で決心する。
放課後。
咲耶「え…その人たちを倒しに行くって私たちで!?」
リボーンはその人物を懲らしめに行こうなどと言うのだ。無茶なことをいう。咲耶なら
未だしも司や直斗はそこまで経験がない。頼りになるのは透夜だ。
リボーン「大丈夫、最後はお前に頑張ってもらうからな」
咲耶「何処に大丈夫の要素があるのか分からないんだけど!」
直斗「何か漫画みたいな展開だな!とりあえず行ってみようぜ」
司「いいなぁそのポジティブ精神…」
司は頬を掻く。
リボーン「それに奴らもマフィアだぞ。今揃っている守護者全員で奴らを倒すぞ」
それが決まってしまった。夜になって全員が揃った。
司「ストップ…あれ見て」
使われていない駐車場に何台ものバイクが止められている。ヤンキーもぞろぞろといる。
こういう場合、大抵中心人物は奥にいる。
直斗「あんなにヤンキーがいるところ初めて見た」
咲耶「あんなたくさんいてほしくないけどね…ってか何か楽しそうだよね直斗君」
直斗「なんか張り込みしてるみたいで楽しいけどな!」
澪「だけど正面突破はやめたほうがいいね」
透夜「まぁ正面から行ったら格好の餌食だしな。だけど」
透夜が笑った。
透夜「俺が少し大役を買ってやるよ」
咲耶「あ、ちょっと!!」
- Re: 家庭教師ヒットマンREBORN!新 ( No.8 )
- 日時: 2019/03/16 23:01
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
一人の顎を蹴り上げ地面に落ちた鉄パイプで次々とヤンキーを殴り倒して行く。
その様子を見て自分たちが来た意味はないのではと全員が思った。
透夜「(思った以上にいるな…)オイ澪だっけか!?ヤンキー共の足止めするぞ」
澪「人使いが荒い…さてと咲耶、君があっちのボスを倒すんだ」
澪は咲耶の背中を押した。空間が歪む。澪の幻術だ。
司「咲耶!…オイオイ流石に危険だろ!」
直斗「大丈夫なのか?咲耶が…」
澪「大丈夫、確信があるんだ。俺は…彼女に負けたからこそ分かるんだよ」
ヤンキーたちをまとめていたからごつくて大男かと思ったら脚が長い細身の男だった。
長い髪を後ろで結んでいる。他の女子生徒がいたらキャーキャー言っているだろう。
???「君か俺たちのことをコソコソ見てたのは」
咲耶「え!!?い、いつから…?」
???「最初からさ。そのリング、リベルタファミリーのリングだね?で、用件は何かな?」
彼はそこまで暴力的ではないようだ。少しホッとする。そういえば用件…
—とてもじゃないけど倒しに来ましたとは言えないよね…。
咲耶「あ、え、えーと…あ、そ、そうだ!私の学校の生徒が大けがをして病院送りに
されたとかリンチされたとか物騒な話を聞いたんです!それで赤いバンダナをつけていて…」
???「それで止めに来たってところか」
咲耶「は…はい…。あのそういうのをやめろとは言いませんが正当防衛の範囲内で
頼めませんか?」
男は困ったような顔をする。
???「俺の仲間が傷付いたからその仕打ちだよ…リベルタファミリー十代目ボス咲丘咲耶。
俺は五十嵐響輝、よろしく頼むよ。で、その件だけど君が俺に勝てたら控えてあげるよ」
咲耶「え…?」
響輝「言った通りさ。俺と君が戦う、何なら勝った方が負けた方に命令できるというのは
どうかな?」
—悪くない。勝てるかどうかと言えば勝算は薄いが…。
咲耶は大きく頷いた。
- Re: 家庭教師ヒットマンREBORN!新 ( No.9 )
- 日時: 2019/03/16 23:26
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
澪「(始まったみたいだね…)」
ヤンキー1「くたばれェ!!」
澪は軽く受け流す。
別の場所では響輝の攻撃を持ち前の直感で咲耶は躱していた。長い脚を鞭のように振るい
その弱点を更に補っている。その技は彼自身の力だ。それを更に何倍にも伸ばすように
晴の炎を利用しているようだ。
澪『…るか…聞こえてるか咲耶』
その声はどうやら咲耶にしか聞こえていない。
澪『躱しながらでいい。聞くんだ。蹴り技は脚を使う。根性があるのならその脚を掴め、
そして放すな』
—ガチですか!?
澪『至近距離から炎を放つんだ…だが無理はしないでくれ…』
声が消えた。咲耶は体力がない。相手はまだまだ余裕そうだが咲耶は疲れている。
響輝「大丈夫かい?あまり無茶はしないほうがいい。降参をおすすめするよ」
咲耶「…気合と根性があればどうにかなります!それに必勝法が思い付いたし」
響輝「なら見させてもらうよ」
響輝が脚を振るう。もうこれしかない!脚を掴んだ。痛いのを堪える。その行動に響輝も
驚いている。そりゃそうだ、ヘトヘトな咲耶が自身の渾身の蹴りを受け止めたのだから。
咲耶「言っておくけど倒れるつもりはないよ!私は絶対放さない!それに…もう終わる」
空間が歪む。響輝は目を見開く。ヤンキーたちがのびている。
透夜「まぁ…良い準備運動ではあったかな」
澪「嘘つけ手伝わなかったらボコボコにされてたくせに」
司「まぁまぁ。でもこれで俺たちの勝ちは確定ですね」
全員の視線が響輝のほうに向く。解放された右脚を地面に降ろし笑った。
響輝「完敗だよ…」
咲耶は響輝に晴のリベルタリングを渡した。