二次創作小説(紙ほか)
- Re: FAIRYTAIL東洋の魔導士 ( No.6 )
- 日時: 2019/03/17 16:26
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
ルナ宛ての依頼書に目を通す。
マカロフ「この前の集いでその男にルナのことを話したんだ。そしたら食いついてきた」
ルナ「そ、そっかマカロフさん聖十大魔道でしたっけ…」
何か騒がしい。ざわついている。部屋の扉越しにレビィの声がした。
レビィ「マスターお兄ちゃん帰って来たよ」
マカロフ「ラルが…分かった中に入れてくれ」
扉が開き薄い金髪の男が入って来た。確かにレビィと似たような雰囲気はあるような…。
ルナ「あ、あのぉ…」
マカロフ「ルナはまだ知らなかったな。S級魔導士ラル・マクガーデンだ」
ラル「君が東洋から来た子か。よろしくね」
エルザよりも早くS級魔導士になった天才、それがラルだと言う。
ラル「じゃあ俺は彼女の付き添いをすればいいんですか?」
ルナ「あぁ頼んだぞラル」
****
その集合場所にはラルとルナだけでなく他の人物もいた。
ラル「あれ?貴方人魚の踵ですよね?そこって男の人は所属できないのでは」
ラルは赤髪の青年に声を掛けた。右肩には人魚の踵の紋章がある。
カグラ「私が認めたんだ」
ラル「そうだったんですか。珍しいですね!」
ラルは驚く。
カグラ「下手したらレイは私よりも強い」
カグラがそう話す。ルナはレイのほうを見た。レイも気が付いたのか目を向け笑った。
慌ててルナは目線を逸らした。
ルナ「あ、向こうにいる二人ってナツが言ってたスティングとローグって人?」
ルナが見ている方向から二人の男が歩いてきた。確かにスティングとローグだ。
—私、居場所を間違えている気がする。
- Re: FAIRYTAIL東洋の魔導士 ( No.7 )
- 日時: 2019/03/17 18:05
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
やってきたロア・チェルシーはルナを指名し突然、試合を申し込んだ。
ロア「そう君だルナ・スメラギ、君の力を量りたいんだ」
レイ「ということは俺たちは観戦、ですか?」
ロア「そうなるな、じゃあ始めようか」
ロアが指を鳴らすと別空間へ移動した。空の上だ。
カグラ「…あのルナという子、勝ち目は無さそうだけど」
魔力の差が激しい、経験値もルナのほうが圧倒的に少ない。
ローグ「だけど聖十大魔道のロアは彼女を指名したんだ。きっと何かあるんだろ?」
ラル「あ、俺に聞いてたのか」
ローグ「アンタしかいないからな」
ラル「聞かれてもあんまりな。俺が実際に見たわけじゃねえし…」
ルナは赤いメイド服スコーピオンスタイルだ。
ロア「成程纏う魔法か…」
ロアの纏う空気が重くなる。ルナは腿のホルダーにあるナイフを投げる。ロアの周りを360度
囲い数百とあるナイフがロアを襲う。だがロアは不敵な笑みを浮かべたまま動かない。
ロア「グラビティ」
ナイフが地面に落下した。重力操作の魔法でナイフが落ちたのだ。ズルズルとルナが引っ張られる。
ロアに引っ張られていく。引力だ。
ルナ「こ、これって…」
ルナの服装がディアンドルに変わる。タウロススタイル、重量を操作することができる。
ロアは腕に力を入れる。引力が更に強くなり体が浮いた。—不味い!腹部に鈍い痛みが走り
魔装を解きルナは蹲る。
ルナ「うわっ!」
ルナの体が地面に埋まっていく。
ルナ「ッ、ピスケススタイル…!水界!!」
セーラー服に身を包み自身の体を水に包む。
ロア「水も操れるのか…確かに面白い」
ロアは歯を見せて笑った。
ロア「君の実力は測り切れないや」
- Re: FAIRYTAIL東洋の魔導士 ( No.8 )
- 日時: 2019/03/17 19:02
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
ルナは疲れ切っていた。
ロア「大丈夫?」
ロアはルナに手を差し伸べた。ルナは手を取り立ち上がった。
ルナたちはギルドに戻って来た。
マカロフ「随分奮闘したようじゃなルナ」
ルナ「えぇまぁ…体が痛いです。そういえばイリヤさんは…?」
マカロフ「お主よくアイツに言うことを聞かせたな…旅に出るとか言って何処かに
行っちまったよ」
自由だなぁ…あの人ら良いと言えばあの人らしい。
ルイス「‥‥ルナ」
目を泳がせながらルイスはルナに声を掛けてきた。白髪が微かに揺れ一瞬だけ虹色に見えた。
ルイス「その‥‥」
ルナ「?」
マカロフは微笑みながら見守っている。
ルイス「…その仲良くしたいん、だけど…」
ルナ「ッ!!うん!!これから友だち、だね!!」
ルイスが小さく微笑んだ。
マカロフ「(よく言ったなルイス。大きな一歩だぞ)」
時間を遡ること数時間前。
マカロフ「ルイスそろそろ心を開いたらどうだ?」
ルイスは伏せていた顔を上げた。不安そうに見ていたミラジェーンが微笑んだ。
隣に座っていたウェンディも心配していたようだ。
ルイス「…誰に」
マカロフ「素直じゃないな…ルナに決まっているだろ」
ルイス「…知らない…興味ない…どうせ上辺だけだろ」
そう言ってまたルイスは伏せようとした。それをウェンディたちが引き留めた。
ウェンディ「それは違いますルイスさん!ルナさんはすっごく優しい人なんですよ!!」
ミラ「ルイス素直になりましょうよ。彼女は貴方の過去を理解しているわ」
こんな容姿で生まれなければと何度思っただろうか、ルイスには数えきれない。
だけど…もし本当に彼女が信頼してくれているのなら…。