二次創作小説(紙ほか)

Re: 白猫プロジェクト−美徳の少女リゲル− ( No.1 )
日時: 2019/03/23 23:22
名前: 枢 (ID: s00TEuml)

光の王と闇の王子、そしてもう一人の人物がいた。二人の王にのみ力を貸している
大地と天を支えている守護者だ。
守護者「きっと会える。その未来が私には見えますよ光の王…その王子とも必ず出会えます」
光の王「待って、貴方は…何処へ行ってしまうの!」
守護者の体は透け始めていた。
守護者「貴方は助けるために崩壊を選んだ。私は貴方たちを助けるためにこの体を捨てます。
転生してもきっと記憶は残りますから」

夢から醒めたリゲルは大きく伸びをした。
アイリス「リゲルおはよう」
リゲル「うん、おはようアイリス、キャトラ、レオ」
キャトラ「…ねぇリゲルは髪の毛、伸ばしたりとかしないの?アイリスぐらいの長さとか」
リゲル「あー癖毛だからね。短い方が癖が目立たないんだよ」
キャトラ「そのせいで初対面には男扱いされてばかりだものね」
キャトラがニヤニヤ笑いながら話す。それをアイリスとレオは苦笑して見ている。

Re: 白猫プロジェクト−美徳の少女リゲル− ( No.2 )
日時: 2019/03/24 10:36
名前: 枢 (ID: s00TEuml)

レオ「花見?」
リゲル「うん、ほら今の時期は島には桜が満開でしょ?だから色んな人を招いて花見でも
しようって思って」
風が吹く度に桜の花弁が島中を飛び回っている。
アイリス「楽しそうだね。じゃあ早速人を呼ばないと」
キャトラ「お料理とかも準備しないとね」
リゲル「あ、でも少し人手が足りない、かも?」
レオ「フィーネとかにも手伝ってもらうとかは…」
キャトラ「あーいいわね。でも手伝ってくれるかしら?」
フィーネ・シューベル、人形師の男だ。
アイリス「きっと手伝ってくれるはずよ。フィーネさんは優しい人だから」
フィーネ「俺の名前が聞こえてるから何を話してるのかと思ったら…」
フィーネはアイリスの後ろに立つ。
リゲル「あ、この人形アイリスにそっくり!!」
彼の周りに浮いている少女の人形はアイリスに似せて作っているようだ。
フィーネ「一応、身代わり人形としても使えるようにしてみた。他にも色々作ってみたけどな」
キャトラ「ねぇこれから花見をしようと思ってるんだけど料理を作ったりするの手伝ってくれる?
アンタ器用なんだから料理とか得意でしょ?ほら後から到着した人たちにも手伝って
もらうからさ」
フィーネが指を鳴らすとアイリス人形が消え代わりに沢山のフランス人形が現れた。
レオ「それって手伝うってことでいいのか?」
フィーネ「あぁ」
キャトラ「じゃあ早速準備開始よ!」

【フィーネ・シューベル】
クロスセイバーの人形師。何体もの人形を同時に操れるほどの器用さを持つ。

Re: 白猫プロジェクト−美徳の少女リゲル− ( No.3 )
日時: 2019/03/24 12:53
名前: 枢 (ID: s00TEuml)

オスクロル「わぁ綺麗な桜ですね」
飛行島で花見をすることを聞いて沢山の仲間が集まって来た。オスクロルだけでなく
レインやルカ、ティナなど。
ティナ「あの…あれって人形、ですよね」
リゲル「うんフィーネさんが全部操ってるんだよ。しかも本人は他のことをしながらね」
リゲルのもとに一体の人形が近寄り何かを話し始める。といっても念話みたいな感じだ。
ノエル「か…か…可愛い〜!!」
フランス人形は目も大きく可愛らしい人形だ。そう言うのもなんとなく想像していた。
リゲル「フィーネさんに言えばもしかすると貰えるかもよ?こういう人形だけじゃなくて
兎とか猫とかのぬいぐるみも作ってるって本人言ってたし」
ルカ「そのフィーネさんは人形好きなんですかね?」
リゲル「過去に色々あったらしくて…あ、それと思った以上の人数が集まったから料理を
手伝ってくれる人はアイリスたちがいる厨房に向かってほしいってさ。ほらレインさん出番です」
レイン「はぁ!?なんで俺なんだよ」
リゲル「料理上手いし、レオとかも向こうにいるんだよ?手伝ったから戦えって言えば
ワンチャン引き受けてくれるかもよ」
それを聞いて溜息を吐きながらも彼は厨房へ向かった。予想通り。

そして数時間かけて無事準備も終わった。
バロン「ほぉ…満月と桜か」
リゲル「私アオイの国出身なんですけどこういうのを夜桜っていうんですよ」
それぞれの場所で全員が料理を食べたり、話したりして楽しんでいる。
ノエル「え、いいの!」
ノエルの手には白い猫のぬいぐるみが抱えられている。
フィーネ「別に…沢山あるし」
ノエル「わぁ…可愛い…!」
フィーネが指を動かすと倒れていた人形が動き出した。
ティナ「これってフィーネさんが全部手作りで作ったんですか?」
フィーネ「あぁ昔から手先は器用でな」

Re: 白猫プロジェクト−美徳の少女リゲル− ( No.4 )
日時: 2019/03/24 13:36
名前: 枢 (ID: s00TEuml)

ディラン「おぉフィーネから人形を貰ってたのか!」
ノエルの表情が固まる。末っ子であるノエルにディランとヴィシャスは何かと世話を焼きたがる。
ヴィシャス「…10体の人形を同時に操作」
ノエル「ディラン兄と違って凄い器用だよねフィーネって」
ヴィシャス「ザ・不器用だからな」
ディラン「そこまでじゃないだろ」

ルカ「ホントに凄いですねフィーネさん!ここにも、あっちにも、そこにも!!フィーネさんの
人形が食べ物を運んでますよ!!」
ルカは食べ物を口に放り込む。
リゲル「宴会の時ぐらい全員で楽しもうってフィーネさんが言い出したんだよ。それで食べ物を
運んだりするのは人形が担当してるんだって」
オスクロル「でも人形を操るのは技術は勿論、魔力も多く消費するはずです。大丈夫でしょうか?」
レイン「本人がやってんだからその辺も考えてんだろ。ってかリゲル、手伝ったがアイツは
一向に受けてくれないんだが代わりにお前が俺と喧嘩しろよ」
リゲル「ちょっとそう言う気分じゃないから。それに瞬殺されそう…」
ルカ「諦めちゃダメですよリゲル!!やってみなくちゃ分かりません!!」
リゲル「いやでも大勢の人がいるわけだから」
オスクロル「それも一理ありますね。ここで戦闘が始まったら大変なことになります。
だから今回はやめておきましょうレインさん」
レインが舌打ちする。

こんなことをしながら時は過ぎ花見は終わった。