二次創作小説(紙ほか)

Re: 怪盗キッドの妹が転生者な件について ( No.10 )
日時: 2019/05/11 21:57
名前: ぽん酢時計 (ID: 3nlxUYGs)


 「今日から宜しくお願いします!。」

 青子がにこやかに礼をすると、乱馬とあかねたちの父親陣がおいおいと泣いていた。

 「三人も来てくれるなんて…」やら、「これで無差別格闘流は安泰だ」とか言っている。

 その二人をみて青子がおろおろと宥めようとしている。



 私は快斗をみて溜め息を吐いた。

 「結局快斗も着いてくんのか。」

 私がそう言うと、快斗はそっぽを向いた。

 「あぁ。中森青子ちゃん?。それと………」

 かすみさんが出てきて、私達二人を見た。

 「黒羽盗子と、兄の快斗です。」

 名乗る気すら見せない快斗をみて、私が変わりに言う。



 「ちょっと乱馬!!。」

 「おあっと、あかねは寸胴だって。本当の事だろっと!。」



 早速私達の前を二人が通りすぎた。

 「ちょっと乱馬君。あかね。来なさい。」

 あかねの父が二人を呼んだ。しかし、二人はガン無視をして、喧嘩に没頭していた。

 青子が怖がって、私達の後ろに隠れている。

 私は快斗をつついた。私が言い掛けたときとほぼ同時に、

 「言われなくても分かってるって。」

 と快斗は二人の間に入った。

 「ちょっと!。誰か分からないけれど、邪魔しないでくれる!?。」

 あかねが物干し竿を持って構えた。乱馬も少しだけ戸惑っていたが、すぐに構える。

 「tree,twe,one!」

 快斗があかねの持つ物干し竿を取ってそう言うと、物干し竿は一輪の白い薔薇になっていた。

 わあ、とあかねは差し出された薔薇を受けとる。

 「貴女には、その様なものより此方の方がお似合いですよ。」

 と快斗はウインクをした。

 あかねは嬉しそうに微笑む。乱馬は面白く無さそうだ。

 「けっ、キザなヤローだな。」

 乱馬はそう言うと構えた。

 「もしかして相手でもしてくれんのかっ?。」

 と乱馬が殴り掛かろうとしたときだった。青子が二人の間に入る。

 い"っと乱馬は寸止めする。私は溜め息を吐いた。

 「ちょっと。早乙女乱馬君。なに快斗をキレさせちゃってんの。」

 私が言い終わる前に快斗の尋常じゃない殺気が乱馬を襲った。