二次創作小説(紙ほか)

Re: 怪盗キッドの妹が転生者な件について ( No.13 )
日時: 2019/05/12 01:37
名前: ぽん酢時計 (ID: 3nlxUYGs)

 乱馬とあかねの二人と買い物に出掛けている時だった。

 西の探偵が現れたのは。

 「あー。嬢ちゃん。毛利探偵事務所っつうんは何処に在るか教えてくれへんか?。」

 地図を逆さまにもった服部平次に声を掛けられた。

 「たんてーじむしょ?。」

 と乱馬は首を傾げる。

 「あー。それなら米花町に在りますよ。」

 つか、服部。オメーまだ本編に出てきていなかったのかよ。

 と言うことで送ってあげることにした。





 「すんまへんなぁ。ほんまに。」

 平次はペコペコとお辞儀をする。

 「あ。今度おうたとき、なんか奢るさかい。名前教えてくれまへんか?。」

 と平次。平次らしいっちゃらしいんだけどな。もうちょい和葉ちゃん大事にしてやれよ。

 「黒羽盗子です。」

 私はそう言った。平次は頷くと、

 「んじゃ、ありがとさん。黒羽のねーちゃん。俺は服部平次いうねん。

 また東京来たときはここに来るさかい宜しくな。」

 と言った。わあ、陽キャの中の陽キャ。尊敬するわー。

 「私もよってくんで。一緒に行きましょうか。」

 あれ。原作ねじ曲げた気がするような………。

 「ほんまか!。もしかして、工藤っちゅうヤツ、ねーちゃんの知り合いか何かか?。」

 あ。そうだった。確か原作じゃあ一晩中ここにいたんだっけ。

 「まあ。友達の好きな人………みたいな?。」

 「そんなら話が早いわ。ほな行くで!。」

 私は平次に引っ張られたまま探偵事務所に駆け込んだ。

 「わぁ!。誰って………。盗子ちゃん?。」

 と蘭ちゃん。

 「ハハハ。」

 私は苦笑する。ふと、ソファーから此方の様子を伺っている少年……江戸川コナンが口を開いた。

 いや、正確には開き掛けた。

 「蘭ちゃん。この子、借りてくね!。」

 私はそう言うと、平次とコナンを連れて出ていった。



 「お、おねーさん?おにーさん?だあれ?」

 猫を被ったコナンがそう言った。

 「黒羽のねーちゃん。こんなガキ連れてきてどないすんねん。」

 と服部も此方を疑視した。

 「どうもなにも。この子は江戸川コナン。もとい工藤新一。」

 私はそう言うとコナンを抱っこして服部に近づけた。

 はぁ?という顔で私を見る二人。

 「おーい。新一君?。私は騙せないよ?。」

 私はそう微笑んだ。江戸川コナンもとい工藤新一は顔をひきつらせた。

 そして私の腕の中から飛び出すと溜め息を吐いた。

 服部は、何が何だか分からない、と言いそうな顔で私とコナンを交互に見ている。

 が、すぐに理解して話に追い付いてきた。

 「いつから分かってた?。俺とお前、会うの二回目だぞ?。」

 とコナンは私を見上げる。

 「大方、蘭ちゃんとトロピカルランドに行って、黒ずくめの組織のやり取りを見て……」

 私がそう言う言い掛けるとコナンは溜め息を吐いて、

 「あー。もう結構です。オメーは魔術師か何かかよ。」

 と言われた。私達の世界じゃ有名なのによ。日本人なら誰でも分かる物よ?。